いつか見た歩行のつぼ
皮と肉を感じさせない陶器の心
手出しが無用になる夕暮れを過ぎれば
手出しが不用になる朝焼けを待つだけ
円形に結んだ口の先が
総じて地平線と重なるようにできていた ....
1日働き続け
いつ寝たのか分らない。
甘い蜜の味
ハニービー
何の楽しみもない。
何の遊びもない。
何の感動もない。
毎日同じ事の
繰り返し
毎日同じ人に
会うばかり
....
楽しいな
愉快だな
嬉しいな
快感だな
人生楽しんで
地味に生きる。
収支は合うもの
楽しみすぎると
不幸が残るもの
人を誉めよう
人を楽しまそう
人の話を聞こう
人に ....
かっこ悪くても
女ばかり追いかけて
いつも振られても、
最後にもてればいい
もてても選ぶのは
1人
誘惑がなく
1人
あわてる乞食は
もらいが少ない。
我慢するほどいい。
....
かきのきをみて
かきのきだとおもってる
ひとをみて
ひとだとおもってる
かきのきからみたら
ひとはひと
ひとからみたら
かきのきはかきのき
なまえもなく
....
唇のすきまからしみだしたものが死んでいた
放射線の中でも一番強いやつ
強い光を放って死んだ
いや、それは見えない
それは見えないのだから、誰も気づかない
見えないものはどこにもない
....
枯れ葉が踊るよ
そば猪口ちょこ
満たして、浸して、
そばつゆどこだ、
野山をえっちら暖簾はどこだ、
日も暮れあてどのない風景
でもどこかでみた風景は
私に描か ....
草原をバトルフィールドに見立て
匍匐前進が一時間以上続いている
周囲から仲間たちの気配も薄まり
冷たい月と数えきれない星々の下
体重の半分近い装備を背負い
身長ほどの銃身を両腕で抱え
....
そう
これが人生
空白の中で ぽつんと立ち尽くしている
前も後ろもない
あるのはただ 紙切れのように破れやすい
自分という存在
かさかさと音を立てて 私は首をめぐら ....
.
嘯嘯と渡る風 牡蠣殻の谷間
置き忘れられた巻き貝
さんざめく天空の波濤
人には気づかれない 水底{ルビ=みなそこ}の弾き手
.
冷たい秋の雨の夜はあなたのいる
彼方から かすかな ....
むらさき色に
宇宙がのびていくのを
見た
小さな
わたしの夕暮れ
家々の窓には
サーモンピンクが
反射して
遡上の川を
わたしは想う
街灯がともるには
....
渡辺満里奈だけが、
永遠だった夏が、
確かにあった
書泉ブックマートのB1Fで、
よいこの歌謡曲の
バックナンバーを買い求めていたころ
けっしてやってこなかった夏休みが
いま、た ....
それでも雲は流れ・・・
夜になり、日が昇る。
心が立ち止っている間でさえ、
雲は流れる。
止まっているのは自分だけ。
確実に時は流れている。
苦しくも悲しくも…
{引用=帰る、家
いつか誰しもが欠落してゆく
群像劇の
舞台
+
尋ねたいことがある
あなたは
マンモスを知っていますか
***
草野春心氏に感謝 ....
歩いていた犬が棒に当たったころ
風が吹いて桶屋は儲かっていた
僕は爪に火をともしながら
石の上で三年間
糠に釘を打ち続けたのだった
壁には耳があった
障子には目が ....
目の前に広がる暗闇の世界 そこにそびえる苦難の山脈
足がすくんで壊れそうになっても 逃げやしないさ
いままでしてきたことが敵わないとしても
この夢は決して尽きることなどないんだ
夜が ....
またひとつの魂が消えた
そして別の場所で
またひとつの魂が生まれた
いのちをつないで
絶えないように
あなたのいのちは
わたしのいのちは
どんなおとを奏でる?
いのちの音楽 ....
「私が死んだらヴァルキナファソに埋めて」とあの人は言った
「カラスはきれい」とあの人は言った
「曇り空が好きだ」とあの人は言った
「アイラーとシェーンベルグは楽しい」とあの人は ....
髪のみじかい{ルビ女=ひと}よ
するどい傷のような
月の居る夜に
はじめての女よ
きみが歌うのなら
ぼくは歌わない
使い終えたはずの
あの夏の歌は ....
上空フォフォフォフォンがやってきた
それは!
やってきたと言うより
上空フォフォフォフォンは木綿豆腐の香りがする
そして
髪をかきあげる
上空フォフォフォフォンの音 ....
言葉が離れてゆく
まるで塵のようだ
堕ちてゆく言葉に求めてはならないもの
あれは何だろう
言葉が壊れてゆく
まるで自分自身のようだ
愛されていないと不安になる
....
生きる為と
趣味の為にお金が必要だから
バイトをしている
接客業だから
働いてて客に
「何だこいつは?」って感じたり
理不尽な事があったり
腹が立ったりして
思ったことをそのまま客 ....
忘れようと沈黙の雨を降らす世界
夜を迎える怒濤が濡れた一粒の雨にかわる
若者は燭台をまえにして償いの祈りを捧げた
母の死を 父の死を
天使が誘う子供たちの死を青空にみつめながら
....
銀行にて
大学の検定料を払い
領収印を確認しおえたら
秋の空は金木犀も終わっていた
私はまた
ひとつ 歳をとり
大切を手放すための作業を
たんたんとする
誰かの
口をかりない ....
御茶を飲むか
ここで御仕舞さね。
くもり空のすきまが、きらめいている
物事には、知らないほうがいい事もある
けれど、
知る事が、出来なければ、かなしい事もある
わたしはしか ....
ああーー
つまり、 コーヒー ジンジャエールの 連発である
おれの 「かも」「しか」が ぴーぴーごろにゃー である、
溶けた脳を食べて、ノートに、千円札毎日。貼り付ける 行為である、
誰で ....
上がる、
27分から26分のビートへ
静けさに
焦っちゃダメだ
ゆっくりと
23分から21分へのビートへ、
わたしは落ち着いている 月に出ているのだ
影の脳を、 月、陽射しに ....
藍影に
月顔の城
黄か
枯れたヒヤシンス
重力に揺られ
片目で通す
針と糸は
鼻唄の彼方
指折り数える
次元の先に
とまる虫
4.51光年の旅を終え
安らかに
生きは途絶える ....
街の中で得ようとした
私には無い感覚をいつも 追いかけていた 気がする
それは私に無関係な場所ではなかった気がする
想像とは一体何なのだろう
望んだものは あまりにも 遠す ....
長い時間を
かけて
傷つき
破壊された肉体が
捻じ曲げられ
かしいで
柔らかな樹木となり
夏の
窓の外の
埃の浮かぶ
光の中を
静謐に往く
浮き草を揺らし
水霊 ....
2867 2868 2869 2870 2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 2894 2895 2896 2897 2898 2899 2900 2901 2902 2903 2904 2905 2906 2907
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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