ポーリーとポリアンナ
いつも一緒に逃げている
雷から
青ざめて貧血で倒れても
どっちかがしっかりしているから大丈夫
ポーリーとポリアンナ
時々もめる
どっちがお皿を洗うかで
どっち ....
あさのたいように
あかく
よみとかれる
せんせいのかみは
はちうえにかくれても
はげしくもえて
とどこおるものがない
きょうしつは
かすんでいる
けむりにつつまれて
ここにいるもの ....
心の声を聞くのには
耳鳴り程度がちょうどよい
不必要な言葉は聞こえない
でも
自分の愚かな声は聞こえてしまう
月と太陽が逆さになって
月明かりで過ごすこの世になったなら
余計な ....
遡り
私は
消え
進み
私は
残り
今を
私は
立つ
その娘はいつの間にか貴女になっていた
貴女の全部を愛しているから
こんな気持ちになれるのだろう
貴女の全部を愛してゆくから
こんな気持ちになれたのだろう
出勤中いつも ....
別の女の
別の乳房を吸う
長い街道を歩いてくる
晴れた日の草原のような
パッヘルベルのカノン
男は捻じ曲がった枝
女は雀蜂の巣
青空の ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う
でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて
それで何とかまっとうできる
違うかな
....
生まれた時から
その声はいつもこう尋ねる
右か左かどっちなんだ
だから、生まれた時からいつも決断して来た
その結果がどうであろうと決断しなければ進まない
そのつどそのつど決断した。
....
夕焼け空を見て「時をかける少女みたいに、飛び込んだらあの日に帰れるかなぁ」って微笑んだ三浦さんは、握ってた携帯のバイブを無視してそのまま川に投げ捨てた。
大阪土産のたこ焼きを被ったキティーちゃをの ....
ひゅうひゅうとうなる電線に
歳月の涙をひっかけ
贈り物を待っている貧しき子供ら。
聖誕祭の晩はひときわ北風がつめたかった。
だが見よ
子供らの頭上にほしぼしはこんなにも輝く。
その中の一つ ....
爪は残る
ひとはいない
しめった沈黙をやぶるとき
いつも声が漏れている
いつも雨が降っている
河になる 河になるA
(ひとのこえきこゆれど)
(さむざ ....
白い空の下、
好きなように嘘をついて
朝になれば、
また、
やり直せるはずだった、
どこでも好きなところから
学校の切れ端も、
たくさんのやりかけも、
全部 ....
ストントストント
タンスがストンと
山に捨てられている
ストントストント
タンスの口はひらきぱなし
のっそり木立の間にストント佇む空気
ストントストント
そこ ....
階段が、坂が、川が、ゆっくりと幅を狭めて、水から炎へ、その蔓の雨から暴風に向かって、感覚を遠く、近く、また遠くへと、ねじれた船舶の直線をたわませて、神殿は太陽を覆した、階段が、また階段へと、大理石の ....
言葉はいつもいじわるだ
なにもかも明らかにして
正しくもない検証をして
並んでるだけで
なにもしやしないくせに
それをかいたのが
だれかなんてどうでもよくて
言葉はただ
言葉のまま ....
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私の街には雪は積もらない
降ってもすぐに溶けて消えてしまうの
私の願いはたったひとつ
一度でいいから一面の雪景色を見てみたい
朝起きて窓を開けたら
世界は白一色に覆われているの
隣の屋 ....
誰も見ていないところで河原の小石を拾う
誰も見ていないところで河原の小石を投げた
誰かに当たればいいと思う
あなたに当たればいいと思う
誰かに当たらなければ意味がない
あなたに当 ....
漂っている
田の畦の
名もない雑草の根元に
捨てられた溜め池の
透き通る水の中に
細い目で鳴くアマガエルの喉に
咽び泣くような曇天の中の
炭焼き小屋の煙の中に
確かに漂っているのだと思 ....
「たまにさ、いや僕はわりと頻繁にこう思うんだけど、人間を、一切を、何もかも、殺してやりたいって、壊してやりたいって。」
「わたしも、そんなこと思うわ。そんなことを思うたびにね、優しさとか、苦 ....
欲しかった
ほんとは
赤いビー玉の中には炎がある
青いビー玉の中には星がある
僕が欲しがるから
くれないんだ
欲しがらなければ
悲しくはならない
欲しかった
ほん ....
僕は偉くなりたかったのだ。無敵で、黄金で。野原に独りでたつ風車みたいに清く正しく。あるいは、おおきなメダルをさげて、僕はあなたちの守り手に。なりたかったのだ。そして明日に咲く花を収集して、素敵な名前で ....
八月半ば 空気は舌がしびれるほど甘い
ページを捲ることを諦めた詩集を捨てる
ただ長くて行ったりきたりするそれだけの詩集だ
誰もが一度口には運ぶけど
飲み込むものはいない
{引用=眠るよう ....
僕の彼女にはストーカーがいて
僕は2番めのストーカー
夜のアスファルトを這う獣
15の夜から変わらない獣
今日も素面で盗んだバイクで走り廻ってる
軋むベッドを今で ....
街は核に犯され
ニグロの大統領
何かが起 ....
なかやまどうをはしれば
とりいをくぐって
あやしいみずうみにたどりつく
集団がよりついてきて
その数をふやそうとすると
どうしても対立がおきてしまい
ばあちゃんがうるさいほど
おなじ話を ....
山を眺めるのが好きだった
巡る季節はどれもみな魅力的で
春の霞とうららかさ
蝉時雨 打弦の瞑想
夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
張りつめた冷気の中でも微動だにしな ....
剣山のかぜが
耳翼と首すじに
突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
ゆがんだかげをつくる
小公園は昼寝していた
砂場に放置された
玩具 ....
みぞおち辺りに
蟻がいる
ぞろぞろと列を作り
どこへ向かうでもなく
同じところを
ぐるぐる
ぐるぐる
雲で出来た綿飴を与えたら
列を乱し慌てるだろうか
悲しい哉
教 ....
牛が部屋にいる
一頭と一人とで
ずっと見詰め合ってる
やがて夕暮れ
嘘によく似た沈黙の中
牛の眉間に
世界は収束していく
2814 2815 2816 2817 2818 2819 2820 2821 2822 2823 2824 2825 2826 2827 2828 2829 2830 2831 2832 2833 2834 2835 2836 2837 2838 2839 2840 2841 2842 2843 2844 2845 2846 2847 2848 2849 2850 2851 2852 2853 2854
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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