ずいぶんと投げやりに枯れた岩に腰を下ろすと独自
ハンカチの、空 抜け目ない日差しがブレて、相当
軽口を叩く猿が悪さをするページを裂いて
うっすらと星空を観察する どよめきか
荷物を下ろした ....
しずまりしずむ
こころのおくで
なにかがいように
ことばをつむぎ
わたしにしずかに
かたりかける
どこでもない、
こここそむげんの
うちゅうのひろがり
わたしにそうかたりかける
こ ....
○「防衛費増額財源問題」
総理、
このままでは
増税ではなく
憎税になりますよ
○「ボケ夫婦」
僕はワイフのつけっぱなしを消して
ワイフは僕のつけっぱなしを消している
僕らボケ夫婦 ....
朝方に咳き込む
こんな時間に起きたら 今日の夕方はきっと眠いだろう
授業でもあればたんまり寝れるのだが
もう学生でもない
すっかり睡眠薬を常用している大人の俺、いやワタクシ
....
「あなたのメールアドレスは生きていますか?」
「アナタのめーるアドレスは生きていますか?」
「あナたノめールあどレスは生きていますか?」
「貴女はいきていますか?」
私は
....
心の中には
水が無いから
涙なんて
流れやしないと
夜寝る前に
真水をひとくち
一口だけ飲み
心を潤す
空に魚がいないから
あれはちいさな雲なんだ
....
この冷える夜に
火を焚き付ける
哀しみに貫かれ
遠く眩む空、
割れ裂け
一番星、出ているよ
言った父、悪夢にベッドで横走り
狂った母、墓標叩きながら
二人、亡き家の
梅の木に寄り ....
「おのれ、ガージェス・ノルディア! 俺のイリアスをどうしたと言うのだ!」
アイソニアの騎士は、怒りに駆られるままに言った。
しかし、その言葉が、言動が、彼自身の運命を縮めさせるものだとは、
この ....
たしかに、イリアス・ナディは、クールラントの国で幽閉されていた。
アイソニアの騎士は、何よりもそれを恐れていた。
祭祀クーラスが、イリアス・ナディを虜にしていることを。
そして、それは今や現実の ....
「他愛もない戦いでしたね」と、ヨランは言った。
「いや、そうでもない。ガージェスのあの奇策、
お前がいなければ、わたしは勝てなかったかもしれない」
「千人隊長のあなたがですか?」ヨランは驚く。 ....
紙飛行機を飛ばすのは
いつも自分より
小さな子供だと思った
目線より上に
あるものを
全部信じられる技は
大人になると
折り方が雑で
ハンカチみたいに
忘れられる夢
今 ....
がらんと寂しくなった寝床に向かって泣いた。ただ冷たいだけの水をすするようなものでも、と書いたら。泣くために服を着て、挙句、私はその服に襞まで作ってみせたのです。ひとつの海辺が尽きて垂 ....
ちょっといい気になって
調子に乗っていたのかも知れない
詩の投稿サイトのある詩人に
詩が安直すぎると指摘されて
ヒヤリとして我にかえった
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく」の
ぼっちのことを ....
○「心の宇宙」
空を見上げれば
無限の宇宙がある
ように
心の中にも
無限の宇宙がある
○「田舎暮らし」
田舎は
メイクして着飾っても
出かけるところがない
○「修行中」
....
魚が星を眺めている
水の中には他に
眺めるものがないから
魚はただ
そこにいないかのように
ポカンと
存在だけがある
ふと最終列車が到着する
魚は乗り込み
自分から遠 ....
ロシアのお年寄りはテレビしか見ないから
簡単に洗脳されちゃうのよ
と、テレビを見ながら母の言う
ウクライナで凍えるおばあさんに
フランネルの寝間着あげたい
もう持ってるんじゃないかな
....
遠くまで
悲しみを はこぶのに
蝶をつかった
少しずつ
少しずつ
悲しみをちぎっては
蝶たちの背にのせた
けれども
かなしみは もう
重すぎて
蝶はみな とべなくなった
....
はむはむはむはむはむは……
はむはむはむはむはむはむはむはむ
はむっ
人間ぃがいのほにゅうるいと
意志の疎通をしたいいいいぃぃぃ
小刻みに揺れるおヒゲ
濡れた黒い実みたいなお目 ....
陽が落ちて
病、鎮まり
床に座す
日々ほぼ独り静観思索し
透明な湖面を滑るように
夜を迎える、
病の様相、伺いながら
病の苦痛、耐えながら
激すること抑え、狂うを正し
冷え切る肉 ....
冬の朝の荘厳な空気
凛とした張りつめた冬の気が
壁を隔てた部屋に座っている
私の身体の皮膚まで
突き刺すように浸透してくる
それでも
感情と思考の振幅は
動くことを止めない
揺れ動 ....
夜底のしずかさ、感じた昨夜
解体していく雨、冬の冷え
降ったり止んだり、繰り返し
脳髄の苦痛は朝から、鋭く
引き摺られる意識、この肉の体
耐えては努める、今日一日
夜底のしずか ....
○「自然のまま」
鳥は
自然のままに生きているから
生き生きしている
草は
自然のままに生えているから
生き生きしている
○「調子」
体の調子と心の調子を整えて
さあ一日の出発だ ....
非連続の存在であるということは単なる思い込みであった
咳き込むように喉を鳴らす音が妙に良く響いていた
近い音と遠くから鳴っている音の区別がつかない
たばこの充満した室内で怒りを露わにする老女の瞳 ....
ピエロのように
踊らせて?
紅いくまどりした両目、
とっても清い心とか
知りもしないで悲しみを
抱きしめていた午前2時、
夜は夜とて、夜の笑顔で
はにか ....
木星、輝いて
夜の冷気に
橙色の灯り
向かいの家
スッとする、すっとするんだ
わたし
またピーナッツ頬張りながら
夜の深まりを
感じ 静まり
未知の明日を 請い願 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが
ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた
いつもは
結構おいしく食べてはいるが
唾液の出が少ない時は
....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた
(働く手を知 ....
君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する
堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く
生まれよう ....
さっちゃんはね
めぐみっていうんだ本当はね
だけど訳アリだから
自分のことさっちゃんって
呼ぶんだよ
そんなさっちゃんに
自称詩人なんて
みんな毒ガス室に
送り込めば良いんだよ
....
殴り書き
しかできないぼくの
不誠実を
非難したいならすればいい
*
「さとう」の三文字を書いた
マジックペンはまだ
筆箱に入っている
この、
「さとう」
の、三文字を書 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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