俺に貴婦人の香りは易しい
人々の群を見て嘆息しつつ
ワイングラスを傾ける奴らから遠く離れて・・・
俺に貴婦人の香りは易しい
この夏の一瞬が嵐の雨に変わるならば
どんな銅貨 ....
隣に座った ちょっと久しぶりに
隣に座ってくれた ちょっと久しぶりに
緊張して慌てて なんでもない すまし顔モードへ
ドキドキ速くなっていく
ときどき伺おうと ....
顔で笑って心で泣いて?
そんな美学いらねぇ
我慢することが誉?
そんな価値観蹴飛ばしてぇ
泥水の中だって
俺は生きてる
コールタールを飲み干して
ブラックホールを吸い尽くせ
....
両耳をそぎ落とした芸術家
トーフを食べながら動物愛護を訴え続けた
男の末路はヤク中で死亡
眠れない何千万と言う人々
けれど消えない希望と言う灯火
地球が地球らしくあるために
....
{画像=120107025333.jpg}
『彼女の日記』
背の高い鷲鼻の男は優しい目をしている。
願わくば夢から覚めてあの人の
心も身体も奪い去り、これ見よがしにお揃いの
スト ....
ぼくはひとりでただ歌いたいのに
じゃまを するな
ぼくはひとりでただ歌いたいのに
楽しいことばっかり目の前にあるのに
すべてめちゃくちゃにしてしまうのだ
めちゃくちゃにしてしまったあ ....
だいたい僕が書いてるものは何だろう
半分ほど埋まったノートを見て思う
やはり僕の中には無数の猿が叩くタイプライターが存在するのだろうか
薄暗い廊下に並んだ果敢な類人猿の挑戦を
選んで指先に ....
かこぉん・・・と靴音
軋む、非常階段
感情を言葉に変えた瞬間から
わたしは
燃えないゴミのように無機質な
存在に変わってしまうのだろう
語りすぎるのは
良くないことだ
見つ ....
おねえちゃんとおそろいの手袋買ったよ
おねえちゃんとおそろいのマフラー買ったよ
おねえちゃんとおそろいの靴買ったよ
おねえちゃんとおそろいの服買ったよ
おねえちゃんとお ....
雲の巣みたいに張り巡らされた糸が
緻密に優雅に空に浮かんでる
君の声が聞きたくなって
桃色のそれを選んで
口元へと運び
「××××」
と愛の言葉を囁く
手に持ったそれを ....
これは嘘の雨
かろやかなハリボテのよう
びゅうびゅうびゅうびゅう
大袈裟な風
ナナメヨコマエから
パサパサ顔を撫でる
コソバイぞ
向こうの空は晴れていて
....
傷つけてる?
って
聞きたいけど
聞いたところで
変わらないから
愛は
かたちのない夕暮れだから
終わりも始まりも
ただ
沈みゆく夕暮れだから
....
宙(そら)よりも空(そら)が好き
星は天にあいた無数の穴
虹は空を渡るためのかけ橋
この白い庁舎の
切り取られた小さな空から降る
青い閃光
わたしを貫け!
不自然なほどに自然なその色 ....
月は敵でも味方でもない
その光は冷え切ったこの身を温めてはくれない
ただいつも美しく
いつも見つめてくれるだけ
月は訴えることはしない
だが証人にもなってはくれない
寡黙な隣人だ
星もそ ....
街をかき混ぜた風が
雲を溶かして
太陽に飲まれていく
出来るだけ優しくて
バラバラな想いで
音のない一瞬に空が
鼓動を溶かして
内側に脈打っていく
出来るだけ優しくて
....
おめでとう
めでたい日も今日でおしまいだ
めでたくもない
あたしの冷えた部屋は
去年のまんま
無理やりつくった笑顔みたいな
口ぱくのおめでとうは
だれの胸にも届かず
ひっそり鏡には ....
大頭領に脅されても
KKKにリンチされても
十日から四日連続で取る俺の連 ....
泣きそうになりながら
頑張っているひとのために
ぼくは真実を歩いてゆく
時や場所が変わっても
変わらない真実を歩いてゆく
たとえばお正月
たくさんのお金と体力と ....
赤い鉄橋が
鳥居のように立ちつくす
影の硝子の奥の午後
さわれぬ光をさわらず昇り
灯は街から剥がされて
夜は緑へ緑へ向かう
昇りゆく灯のさらなる上を
虎は ....
耳のうしろに当たる変な感触と
目頭に感じる重み
使い物にならないこの目に景色を見せてくれる
人の発明 技術がありがたい
使っている最中ちょっともどかしく感じる時があったり
なぜ視力が悪いのか ....
俺は大満足なんだよ
大満腹と言ってもいいさ
だって食っても食っても
ぜんぜん減らないんだぜ
ぜんぜん減らないんだ
自分で作った肉じゃが(※ボーカル)の量が
ハンパないからさ
俺はジャガイ ....
※古事記の中のシンデレラ(灰かぶり)物語 貴種流離譚
→グリムの中のシンデレラも結構残酷な復讐をしているようで似ています。
これは昔々のその昔
この国がとても若い頃
とても残虐な報復の果て ....
光の畏怖に
高揚する妄想
朝陽に翳した赤い煌めきに
目を覚ます薔薇色の希望
天を見つ ....
白い電気が光を帯びては
私の心臓を突き刺すのだ。
長い間わからなかったことも
ずっと知ってたあのことだって
よく考えたらすごくくだらないし
人差し指と親指 ....
あたしはお母さんを待っていた
喫茶店で待っていた
いっしょにお昼を食べる約束をしていたからだ
この近くには乗馬倶楽部がある
あとで乗ってみようか
お母さんがやって来た
....
フラットな意識は
この巻いた頭に、ない
カール
巻いた
この毛先の
先に
細くともるみたいな
はるかな、声
きみの声、くるりと
巻いてる
フラットなトイレのドアがひ ....
私の正義が、必然の中心に近づけば近づくほど、郷愁はかまわずにはおられない弱さになって、私を薄暗がりへ連れ戻す。
柔らかさ、脆さ、頑なさ、約束、裏切りへの敏感さ、逡巡、放埓と暴力、幸福と怠惰、新鮮な空 ....
私は冷たい蝋燭です
暗い足元を
照らしてあげるふりして
本当はあなたの狂気を照らしているのです
私は冷たい蝋燭です
嘘だと
思うなら
私の灯に
触れてみて
とてもとても
冷たい ....
明けましておめでとう
女房へ、恋人へ
父へ、母へ
叔父へ、叔母へ
子供へ、子供達へ
友人へ、知り合いへ
近所へ、お店へ
生きるにあたってすこぶる不公平なことばかりだが
日は ....
年末ドライブ
濡れし街ひとまわり
雨上がりに陽の照る
運命の曲は流れて
雲の湖岸を左手にて
いまだ燃えなき
心を持ちて
今日の旅
酒を慎もう
近江富士
たたずむ向こう ....
2787 2788 2789 2790 2791 2792 2793 2794 2795 2796 2797 2798 2799 2800 2801 2802 2803 2804 2805 2806 2807 2808 2809 2810 2811 2812 2813 2814 2815 2816 2817 2818 2819 2820 2821 2822 2823 2824 2825 2826 2827
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.24sec.