戦士エイソスは戸惑っていた。クシュリーが
これほどまでにエインスベルを憎んでいるとは、思わなかったのである。
彼は、初めてその妻に対して疑念を抱いた。
あるいは、彼女こそクールラントの運命を握っ ....
クレールは、ハッジズ・ア・ラ・ガランデの嫡子だった。
ハッジズには五人の子供たちがいたが、
クレールはそのなかでも最も武勇に優れていると言われていた。
しかし、政治力については未知数である。
 ....
○「自分を信じる」
自分を信じることができなければ
他人を信じることもできない

○「若者たちよ」
若者たちよ
もうよそうじゃないか
横並び意識は
簾のような前髪
成人式の振り袖姿
 ....
もういらない
そんな歌も、言葉も、もうほしくない

私は自分を知っているはずなのに
どうして?

ただ
穏やかに眠りたいだけなのに

人差し指にささむけができた
少し当たるだけで痛 ....
エアポンプから、水と空気がないまぜに砕かれ、一粒一粒の静寂に溶けていく音が聞こえる。遠くに暗闇の気配がある。僕の手の届く、このせまい暗闇とはたぶん質量が違うのだろう。持ち重りのする、ゆるい輪郭 .... 冬に一度だけ訪れる夏
ぬいぐるみを窓の外に向ける
雨だったから誰も気付かない
坊主よりも優しく
木魚を食むネコ

水の出ない蛇口
庭の雪の珈琲

あなたは消える蝶々を私にくれた
 ....
神さま、教えてください

人間失格感想文

むげんのみらい
ひとのことしか
かけなくなった

*


ドライブの帰り道
甲子園地方大会に
ブラリと立ち寄り(何処かと何処かと ....
鉄格子の月
糸に吊られた黒い繭
揺れる輪郭

鬼と子どもたちの遊び声

炎の山脈
人間の魂の悲鳴
罪人はあいつらの方だ

黒い繭が頬笑む

人差し指を噛む
血の味
父親 ....
 砂が白い
 音を立てていた

 波の影で
 震える仔犬が
 静かに遠ざかっていた

  あれは 何
  人の 喊声

 おさない指が
 乾いた
 甲羅を叩く
 何もない空  ....
三色ボールペンの
赤は忙しいから
青になりたい
黒は寂しいから
青になりたい

必要とされる日が
少しあれば良い

赤みたいに
強くはないし
黒みたいに
怖くはないし

涙 ....
凍った湖面が反射する太陽のような兆し、隙間だらけの部屋の中で俺は、雪崩のように落ちていく古い数々の感情を見ていた、時間の仕切りというものが皆無で、そこは過去でもあり、現在でも未来でもあった、真理と .... くすぐったいほどに会いたい
あなたはイメージそのもの
手を伸ばせばすり抜ける
あなたは実在していないから
ただ陶酔だけをくれる
眩しく形のない憧れ
五線がある
君はそこに音符を置く

   それは仄昏いどこかからやってきて
   君の感覚を通過するとき
   音符のかたちをとったもの

君は識っている
その音符が
鍵盤と指とを通 ....
私は私という名の人間で
人間という役割を持っている
私がいなくなっても
世界中に人間の代わりは
たくさんいるのに
自分の代わりはどこにもいない
なんだかひとりぼっちみたいだね
代わりのい ....
●捜さないでください●現実は失敗だらけで●芸術も失敗だらけ●ちゃんと生きていく自身がありません●ハー●コリャコリャ●突然●自由なんだよって言われたってねえ●恋人没収!●だども●おらには●現実がいっ .... 基本的に味もない
白い小洒落た演出の味
夜空の星々もくだらん砂糖
甘くもないし暗い
そういう無意味を味わえない
最高にダサい感性
この夜、この時

鮮明、際立ち
あるもの
ひびくもの
それぞれ
そこここに
在る

名指される以前、

それぞれの位置に
落ち着き静まり
それぞれの
在るという
意味なき ....


タイトルだけをうわごとのようにつぶやきはじめた、ボタン穴からぬるりとでてくる朝がぼくのようになきはじめたら、折り目を熱くなるくらいにジンジンとひらいて骨格みたいにつめたいままでひらかない ....
 切られた
 薔薇の呪いで
 母は今日も泣いていた

 くらい瞳
 割れた鏡を貼り合わせても
 ずれた心が重ならない

 みにくい 涙
 崩れてしまえ
 みんな一度は
 消えてし ....
夜がさびしいすすき
街灯の猫はひとり
角のひとりっ児

すれ違う誰かさん
くり抜かれ ひらく月いろ

愛しか知らない
感じる痛みすこし齧る
とじない唇
みがいた歯
繋がる線を 択 ....
「さて、どうでしょう?」今やフランキスは、元のさやに戻っていた。
祭祀クーラスを今暗殺する、という考えは完全に捨て去ったのである。
しかも、彼は自信家だった。アイソニアの騎士やエインスベルなど、
 ....
「それでは、こうしてはどうでしょうか?」フランキスは言った。
「アースランテのハッジズに親書を送るのです。
 王位継承権第九位のイリアス・ガ・ラ・ハルデンを預かっている、と」
祭祀クーラスは怪訝 ....
そのころ、エインスベルは何を思っていただろうか。
自分が誘拐を阻止したクシュリー・クリスティナが、
彼女を憎んでいる、ということは知っていた。
(クシュリーは、魔導士全てを憎んでいる……)

 ....
さて、押し開かれて溢れ落ちた話をしましょうか

背表紙の一つ一つは呑気にも程がある、手作りのケミカルめくるフェイクであって、
その状況を淡々とただ深窓にラグがひかれ処理して幾多のところでした。際 ....
都会は時刻表を
意識しないで生活できる
電車やバスが
数分置きに来るが
家賃は地方より
毎月五万円程度高い

地方で時刻表を
意識しないで生活するには
クルマの運転が必要で
保持す ....
その人の人生を私は
生きられないので、
私は私の人生を
生きて
楽しみ味わおう



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
僕は
楽しみを見つける天才になろう
どんなに年をとったって
がんばって楽しみを見つけよう
散歩、家庭菜園、ゴルフ、カメラ、温泉、ボランティア活動など
楽しみは身のまわりにころがっている
が ....
ひかりで組まれた思想
田舎の風じゃない
ぼんやりした色の実が
軒先で 欲しそうに回っていた

かたい盛り土 過ぎ避けながら
信号が変わろうとしていた
貴女と交わろうとしていた
勾配を増 ....
眠ることのない歌の終わりに貝殻を割った
ひとしずくの濁った海の堕胎
光の焦点は黙したままの唇の爛熟に浸透する
夢の灰は睫毛に重く
子供らの歓声の抜け殻は色を失くしていた

かつては魚の目を ....
たましいの
まえをよこぎる
くろいかげ
こしょうした
にくたい
はやくも
とこにつき
こおり
ぎりぎり
かみくだく

ひとのたましい
いろんないろいろ
それぞれのときを
い ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
いくつもの運命(六)[group]朧月夜2*23/1/10 13:22
いくつもの運命(五)[group]1*23/1/10 13:21
独り言1.10ホカチャン0*23/1/10 6:24
もういらない初代ドリンク...123/1/10 0:20
湖と瓦礫ねことら123/1/9 22:14
ふゆあかりmizuno...723/1/9 21:45
神さま、教えてください足立らどみ2*23/1/9 21:42
infernomizuno...023/1/9 21:20
洲(しま)soft_m...123/1/9 19:22
青になりたいミナト 螢423/1/9 18:54
verificationホロウ・シカ...2*23/1/9 14:33
イメージ木葉 揺7*23/1/9 11:57
楽 譜塔野夏子5*23/1/9 11:22
代わりの人リィ1*23/1/9 5:31
Jumpin' Jack Flash。田中宏輔9*23/1/9 0:05
お洒落なカップケーキの上の夜空えこ023/1/8 23:52
夜想8ひだかたけし423/1/8 21:21
お母さん、麦茶持ってきてそれがあるた...223/1/8 21:02
のろいsoft_m...223/1/8 15:43
はだし123/1/8 15:41
いくつもの運命(四)[group]朧月夜1*23/1/8 14:27
いくつもの運命(三)[group]1*23/1/8 14:26
いくつもの運命(二)[group]1*23/1/8 14:25
占め子の兎あらい123/1/8 13:26
時刻表サブスクリプションイオン023/1/8 10:51
※五行歌「人は人、自分は自分」こしごえ1*23/1/8 9:10
楽しみを見つける天才ホカチャン0*23/1/8 6:43
くうそうsoft_m...023/1/7 20:18
あたらしい爪痕ただのみきや023/1/7 18:28
たましいのうたひだかたけし4*23/1/7 18:20

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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