唐突な偶然とそれが途切れる奇妙なせつなさに私の神経が致命傷的に反応して
取り返しのつかない程度の絶望を残して去っていく。
類稀なる奇跡を予感して捨てては切って切っては捨てた数々の痛覚を忘れる為に。 ....
『役人が机を叩いて叫んだ
「お前達はパスポートがなければ死んでるも同然だ」
だけど俺達はまだ生きている そう、生きているんだ』
これが僕達、詩人というものだ
土くれ一つ持 ....
頭でっかちの 平等という
民主主義
いったい この世の誰が
一人一人の直接性を踏みにじることができるというの
か?
僕たち一人一人が
読み書きができるようになってから
い ....
{ルビ斬る=アン}/{ルビ叩く=ドゥ}/{ルビ潰す=トロワ}
ベートーベンのリズムで剣は
標的「甲」を なます切り
凪いだ湖面に反射する光
われが、われだけが
爪弾く小夜 ....
草は
樹は
雨に打たれ
人は
言葉に打たれる
響かせたいものです
あなたのこころに
わたしの言葉を
眠れずに過ぎる
この
60Wが照らす
ちいさな時間を
持 ....
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世界は晴れあがっています
わたしたちの頭は禿げあがっています
この頭の表皮に繁茂している
おびただしい髪の毛がすべて
アデランスだと言っても
あなたは信じるでしょう
で ....
彼が最初に作った季節は夏と冬だけだったので、秋と春とが生まれたのは誤算であった。
しかし、二つの物事がある場合その境目も同時に存在する、というルールを作ったのも彼自身であったため、彼はその誤算を割と ....
水たまりを泳ぐ花びらに
君の名前をそっと書いて
空中分解させたら
上手に吸い込めるように
僕は咀嚼の練習を
幾度も歩いた道なのに
旅人のように惑うのは、なぜ
ゆるやかな風に舞って
....
街はカーニバルの海
路地裏では人身販売
初めて像を見た子どもの瞳の輝き
自分の行く末を知った少女達の涙
混沌のパラドックス
流転するパラノイア
....
しあわせなひとは
はなれていても
よりそいあえるひと
わたしのなかの
皮のような
息をしない
過ぎていったふるい ....
僕の愛したその窪みは
どこにも通じることはなく
僕の愛したその丘は
なにを眺めることもなく
ただ僕だけを映し返して
それでもいいよと微笑んだ
僕の愛したその風は
なにに阻 ....
その日街は大騒ぎだった
ボスのルチーノがこめかみに一発銃を撃たれて死んだのさ
愛人のマリアはこの世の物とは思えない叫び声を上げて死体にしがみついてた
ルチーノは悪いことはやってたが人 ....
風の強い夜路地裏では猫が恋人を探してる
猫も独りじゃ寂しいんだろう
動物も植物も、独りじゃ生きていけない
あたしは窓からその様子を窺って隣で寝息をたてる男にちらりと目をや ....
地元の放送局が報道の谷間で盛んに流す
季節を告げる百花やwild birdを息抜きみたいに
だが コスモスだけは 天邪鬼にも
現世の四次元で
範疇外の狂い咲きを見せつけ ....
主張は残虐だ
妄想は救済だ
自虐は城壁だ
虚勢は生く術だ
陶酔は気晴らしだ
感傷は嗜みだ
憂鬱は居場所だ
孤独は飾りだ
表現は受け売りだ
....
歯切れの悪いオーバーラップ
意味ありげなタイトルバック
一過性のアドレナリンで
やせ細ってくイマジネーション
きっとこの穴に玉が入る度
耳の穴から感性が
抜け落ちてってんだろう ....
かごめ
かごめ
篭の
中の
鳥は
いつ
いつ
出やる
夜
明
け
の
晩
に
かーごーめーかーごーめー
おまえの夜明けはいずいずこ
出やって ....
我慢して頂戴
未だ早いってものよ
焦らしているつもりは
無いのだけれど
素知らぬ振りをしている
余裕ぶった女が私
一つの傘の下
肩だけが触れている
本当は鼓動に
眩暈を覚えている ....
どうせこんなもんだろ?
なんて姿勢はしてこなかった
我武者羅に
ただひたすらに
目の前の一つ一つと向き合ってきた
どうせこんなもんだろ?
なんて台詞は発してこなかった
無我夢 ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか
神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
思い出の 場所と人を
塗り替えるのには
時間が要るね
例えば 誰かに
慰められても
自分の 気持ちが
落ち着かないと
本当の意味での 平穏は
訪れないから
行きたくない場 ....
音も方向感覚も失った私の前に
一面に拡がる風の紋章
狂った重力 私は空に止まってる
冷たい綿のかけらを いくつも踏んで
それでも少しずつ 前に進もうとする私を
遮るのは 誰…?
....
{引用=耳の奥ですうすうと響く
自転の渦よりも果てしない}
それは
薄紅を乱す煌めきたちであり、
乱反射とは相反する速さをはらんでいて、
きみは
まるで恋のようだね、と
指先 ....
詩を書いていたってしょうがない
そうして 今日も 日が暮れる
金や 人の賞賛を 得られるというわけでもない
寂しい思いの連続というわけさ
だけど 今日も 僕は 詩を書いていた気がする
他 ....
歌を聴いて
映画を見て
美しい自然に触れて
素晴らしい芸術に出会って
誰かを心配して
努力が実って
幸せを実感して
絶望に悲観して
人は死ぬまでにどれだけの
涙を流すの ....
くちびるを離れて瞬時に死ぬ声
清浄すぎる空気の中で窒息する
織り成す前に解かれかさなる前に崩れ
かつていた場所の記憶も透明にすぎる
右手にレモン 左手にナイフ ベッドの輪郭は白く
夜は火 ....
深い深い海の底
綱が切れる
もう落ちるのみ
深い深い海の底
音も光も希望もない
さようなら
もう何もいらない。
サボってなんかいない。
ただ疲れただけ
頭痛がする。
イエス ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて
さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく
そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
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