楽園でもない 地獄でもない
早、3年2ヶ月
生きている
それ以上に生かされている
生かされてしまっている
アウトプットらしいアウトプットもおざなりで
一家言だけ研ぎ澄まし
イ ....
楽屋には雨が降っている
彼は黒い傘をさして
鏡の前に坐っている
これまでに舞台では
幾千もの笑顔を見せてきた彼だが
今はそのどれとも違う笑みを浮かべている
愛する者と共にいるときに
見せ ....
僕の家は
坂道の上にあるので
坂道の下から
生えている木の
てっぺんの部分を
ちょうど
一階の窓から
見ることが出来る
鳥の巣や
枝に突き刺さった
蛇の干物や
デリケートな部 ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい
友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
真昼の高架下
薄暗い小さなトンネル
壁面にスプレー缶で書かれた
HELP
よくあるいたずら書き
誰に向けられたわけでもない
行方を持たないメッセージ
どうせなら
HOPE
....
たった一秒の甘い闇
長い抱擁のさなかで
奇跡のように あなたの背後に現れた
虹の向こう側へと
人生の進路を変えたふたり
永遠の魔術を受け入れた瞬間…
自ら望んで 口に含んだ禁 ....
「きゃりーぱむぱむって噛まずに言えるもんね」
『言えてないやん』
「言えてるもん」
『言えてないやん』
「言えてるもん」
『言えてないやん』
「言えてるもん」
『きゃり ....
ねぇダグラス
「たんぽぽのお酒」を読んだよ
ねぇダグラス
本当にタンポポを醸そうか
白や黄色やピンクなの
タンポポにもいろんな種類があるから
選抜育種とか品種改良とかして
タンポ ....
マテリアルが火花を散らす
エーテルのなかを炎の{ルビ魚=いお}が泳ぐ
過給器で圧縮された霊は
銀を伝って射出される
真名を交換したものたち
いまどこで戯れているのか
バラードの汚れない 水溜り
つま先でなぞって
描きながら 踊る
何を舞うか語るまでもない 守りの舞い
楕円にも正円にも守り抜く 精鋭隊
節度の節目は万人様々の
天が宿 ....
スローモーションに
望む
測り知れない
されど
測りたい
己の器を
自分史のページは
いつになれば
プロローグに辿り着くのか
王道なしと
....
つるくさは
伸びていく
明日の空へ向かって
つるくさは
伸びていく
しなる鞭のように
つるくさは
伸びていく
答えをつかまえようと
つるくさは
伸びていく
時々誰かに ....
さやつきグリンピースを買う
今年も
豆ごはんを炊こうと
薄緑色の愛らしい洋服ごと買う
冷凍グリンピースは
便利なのだろうけど
買おうとは思うわない
この時期限定で出回る
さやつきグ ....
ロックと言葉が僕の友
いつも僕をかきたててくれる
でも僕には歌が歌えない
調子外れの鼻歌くらいしか
みんなが期待してるからヒーローが登場するのを
夕日の中で君を抱きしめた
全てが闇に沈むな ....
きっときっと
いつかは笑い合える
今は手も届かないけど
君が遠くにあるならそれは現実
どんなにかその距離を縮めたくて
僕は汽車に乗ったりしたよ
でもまだ早かった
その上無賃乗車で捕まった ....
__は
地球より大きなものをさがして
空を向く
口をすこしあいて
鳥がきこえる
いつか
たくさんのトマトを植えてくれ
前世まで忘れてしまうほどの
いい匂い
そうしたら、金星の ....
人がたくさんいるばしょで
ぼくはぼくを忘れてきたようで
恐れるように道を渡るものだから
道もぼくを嚇してやろうとしている
原発を止めたって
心臓が止まるわけじゃない
嫌ならやめちまえ
生きるのはそもそも
楽な仕事ではなかった
昔から そうさ
原発を止めたって
世界が終るわけじゃない
ただ生 ....
その境界線は 神秘の森へと続いている
無防備に踏み越えると
迷宮へ導かれる… とは教えられていない
不可思議な線の前に
立ちすくむ ふたり
静寂を破る言葉が見つからず
腕を絡ませて ....
この物音一つしない部屋の窓で
僕は夢の何を見てきたのだろう
それは 黒い影のような物
いつのまにか手放したファミコンのコントローラーを取り返して
今日も どこに 行くというのだろう
....
なかなか顔と名前が一致しなくてごめんね
でももう時が来たのだね
なにもかえせなかったのに
君が担いだにもつおもそうだった
かわってあげられないけど許してくれるかな
でも自由を手に入れたん ....
きみはちいさなものを
あたためて
あたためて
あたためて
殺す
言わなかった
できなかった
立ちすくむことで
伝えようとした
それすらも
奪われ
雨が乾くほど
時が過ぎ ....
タカラダニという虫がいます
窓の内側に数匹
壁や天井にも数匹
とてもきれいな赤い色で
私たち人類にとって無害なのだそうです
見るだけで吐き気な虫嫌いな人がいても
小さなものが動いている ....
今日は何か落ち着かない
そわそわ
そわそわ
空から漫画のコマが落ちてくるように
ぺらぺら
かくかく
現実感のない風景が広がっていき
何もかもが軽くて壊れてしま ....
地球は今、塵の多いエリアを通過中
その真空地帯に
宇宙塵を食べて生きる
小さな虫がすんでいる
毎年この時期、近づいてくる
惑星の大気と衝突した宇宙塵は
摩擦熱で炎になる
そのあかりを ....
空気が冷えると
葡萄の匂いがする
秋でもないのに
葡萄の実も
成ってないのに
初夏のある日
雷が鳴ると
秋の匂いがした
勘違いした
お天道様が
初夏なの ....
「あなたの愛はどこか角がある」
君が云ったその言葉には刺が・・・
事を丸く治めるために
何も云わずに微笑みかけた
たとえば
愛を敷き詰めてみる
角があると云われた
私の愛は四 ....
籠は揺れて 蓋が揺れて 息を漏らすように 手が食み出しているというに
あなたのことを殺す草い帽子 爪先で被って
逃げるように 戦ぐように 私はなにもしらない
私はなにもわからない 私はなにも ....
太陽を食べて
涙雨を飲んで
微風を纏って
空気を読んで
そうして生まれてきたの
はじめまして  わたし
素敵なわたしの物語
ここからはじまるよ!
さくら色の
朝まずめに
わたしは
やたらおおきな
あなたを
釣りあげたわ
あなたを
狙ってたわけじゃないけど
ビギナーズ ラック??
ラックはアンラックって
そのとき海はい ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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