けして知ろうとしないものよ
あなたの代わりにわたしが知ろう
わたしがいったいどこに在るのか
それすら未だに知らぬわたしが
....
飛行船を見た 音の目を見た
追いかけても追いかけても
追いつけなかった
おまえもおまえも おまえ以外も
わたし自身もどうでもいいと
まばたきをまばたきに吐かれた気がした
....
虫が鳴いている
秋の音させて
虫が鳴いている
遠く宇宙で星が瞬いている
遠くからだと瞬いて見えるのだ
遠く宇宙で星が瞬いている
何かが落ち着き
何かが ....
筆先を紙上に置く
まだ、なにも見たことのない
目のことを思う。
インクがにじみ
黒点が生まれる。
筆先を右に移動させる
まだ、なにも聞いたことのない
耳のことを思う。
ふたつの黒点 ....
満ちているのか
それとも 欠け始めたのか
空に 照道の月 有り
虫の音 ひとつ
それにしても
わざわざ 酒を盃に注ぎ
うつして
夜も眠らずに私が こうして月 ....
毎日毎日ひとりぼっちな気がする。
君だけが救いだよ
大好きな楽器は二年前のまま
変わったのは私の方だ
はっとした時には遅かった
だめだ身体がついていかない ....
走ろうかな なんて言われると
ハンドルを ギュッと握るシーンを 思い出す
これって きっと 条件反射
美女と…と 問われると
ななこちゃんが 浮かぶのと
きっと おんなじ
誰かは ....
クィーンジェットブラック
痴女のフェティッシュ
底なしの異次元
神プレーAct.03
ビーナスプレーAct.02
複数の人間椅子で
窒息顔騎物神崇拝
黒玉后の怪奇な
通称ヘ ....
{画像=120904184352.jpg}
豪華である必要は無い
けれども粗末は嫌だね
ほんの少しの手間でね
ほうらこんなにまとも
お金持ちは外で食べな
割りに ....
散々尻の穴おっぴろげておいて素顔見られるのを拒むって
女心は分からないものですね
ものですね、のところは美空ひばりでお願いしたいんですよ
そうです、女心はわからないまでは、黒い雨を朗読する吉 ....
上半身はだかの子が
全身でじてんしゃをこいでいる
大きなじてんしゃのおかあさんの後ろを
ちいさなじてんしゃでついてゆく
まるくなって
前だけをきっとみて
回転する足が
うごくうごくうごく ....
本は終わりから読む
音楽は終奏から聴く
恋は別れからはじめる
映画はエンドロールから観る
旅は終車駅からはじめる
夢は目醒めてからみる
そしてぼくは死から誕生する
....
余りに鬱鬱とした日がつづくのでずっと想い悩んでいたら
あ ぼくは鬱病だったんだと気がつき納得する
昭和48年生まれなので、それ以前のことは知らない。
十代の頃は、右翼も左翼も政治家も天皇もヤクザも一般人も誰でもそこらを歩いている奴
私は、全部嫌いであった
大人の事情に左右される やつらば ....
何で?
君に元気よく、おはよう!って言えないの?メールでは言えるのに…ちゃんと伝えたい
気持ちはあるけど、身体が動かない…悔しいよ
だけど、君は一緒に乗り越えてくれると言ってくれた! ....
雷師が
私の為に怒ってくれている
私は無の病に煩悩を受け
力を失くした
雷師
雷師が
私の為に怒ってくれている
表現に 渦 包まる
....
指に取った
灰を
目蓋にこすりつけるようにして
受け入れる覚醒を
外光が
青くあなたの胸に入りこむ
胸に幾筋の
線を流して
待っている――待っている
片方だけ裏返ったスリッパは
ま ....
牢獄が私の家だった
手枷をジャラジャラと鳴らし
監守の持ってくるまずいパンと汁を待つのみの
私はそんな女だった
ある日
男が来た
男は理解できない言葉を
とても丁寧に話 ....
「秋のワイン」
木の若芽
ぶどうの木に宇宙が実っている
一粒一粒の小宇宙の魂が
ほろ苦く ほの甘く かすかにすっぱい
この味こそ宇宙の味わいだ
だが宇宙の香りにつ ....
「つばめ」
木の若芽
雲の流れる川が少し明るんだ正午
雨がすむその奥から小さな点があらわれ近づいてくる
あれぞ 勇気の鳥 つばめは
雨ぎらう空をみごとな滑空 また上昇 ....
心臓が主語を持つ。
◆ 果たされないまま思い出になろうとしている幾つかの時間を夢に見る。
黒い鳩がこちらを睨みつけており、私はそれから逃れるために海辺の街へ向かうことに決めた。
乗り込んだバスに無かっ ....
中国人が、そんな許せないアピールを
とあるサッカーの試合でしたという。
何をバカな。
蒼井そらは俺のモノだ。
良く見ろ、ほら、彼女は僕の19インチの
ブラウン管TVの中に ....
鳥の
輪を描くように
腕の中で時計を
守ってほしい
日に細かな気泡の浮かぶ
ガラスの器に
首の折れたストローを挿して
二重になった影を
辿ってほしい
絡めた指先から
震えとともに
....
ひとりでいるときに風が吹いていた
夢を見ることが 虚しい
こうして遠くを行く雲を見ていることのほうが楽しかった
なぜなのかはわからないけれど そうだった
山手線で街行く人たちを眺め ....
橙色の灯篭が夜に映っている
黒々としてたゆたう海は
一片の月を飲み込んではまた
何も無かったように眠る
空を見上げてみれば
食べ残された三日月が
安堵のような哀愁のような
情をたたえ、浮 ....
街中で知らない人と沢山すれちがう
わさわさ人
つつつ つつつ
つつつ つつつ
つらなる人と私
駅につきすれちがう視線
電車に乗り窓の外を眺めていると
つつつ つつ ....
あなたはその(目)を視たことがあるか?
私はその(目)を視たことがあるか?
ほんとうの(目)はいつも
鳥の羽ばたく虚空から
世界の物語を眺めている
私はあなたを視たことがあろ ....
そのくちびるが
どんな形で動いていくのか
最後まで見届ける勇気が、ない
今にも飛び出しそうな心臓
耳をすまさなくても聞こえる
生きている証
あたしの左肩は
心地良く鉛を背負う
....
周の誕生祝いをした夜
旅に出て、乗った列車は
ぐんぐん加速して
夜の旅路の線路を走る
周がこの世に生を受けて
「一歳」という時が
すでに始まっている
背後に遠のいて ....
2534 2535 2536 2537 2538 2539 2540 2541 2542 2543 2544 2545 2546 2547 2548 2549 2550 2551 2552 2553 2554 2555 2556 2557 2558 2559 2560 2561 2562 2563 2564 2565 2566 2567 2568 2569 2570 2571 2572 2573 2574
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.34sec.