-ええですか。鼻は、息から吸いましょう。
先生がそう言うもんじゃから、教科書たてて、ほえぇと、ぽかあんと、緑色の黒板を見とった。
-bは空気ちゅうに浮かんで、そんなかから、aを見つけるんや ....
プレミアム
って言葉がちょっと好き
今日の蒼空、ほぼそんなのだ
夜は夜とてその三日月が
まさしくそんな凄い切ッ尖(きっさき)
せめてあと
六秒数えて深呼吸
してみ ....
宇宙船の窓には地球が浮かんでいる
球面には雲が広がっている
雲の遥か下に屋根がある
屋根の下で誰かが炬燵でうとうとしている
余計なお世話だ
ああまたくだらないゲームに興じている。
「お降りの方はボタンを押して下さい」
スマホが青白く顔を照らすひとびと
赤く灯る「とまります」
温かいマスクの中
冷たい風は窓の外
ぼやけた ....
積み木を積んでいる君は
ほんとうはいったい何を積んでいるのだ
四角い積み木に円い積み木
赤い積み木に青い積み木
いろいろな積み木をいろいろに積んでいく君は
いったい何を積んでいるのだ
....
うねっている
うなっている
熱、失われ
熱、貫かれ
うがっている
うつしている
研ぎ澄まして、研ぎ澄まされて
映さなきゃ 分からない、
)わたし あなたに
)あな ....
雲泥の差
雲梯に、どれだけ早く登れるかの差
運転の差
「うん」って言った、あの夏の日の差
抜けるような
美しさを保ったまま
時が経過する
微かに
貴女の息遣い
振る舞われる
原色の舞い
忘れさられて
過ぎ越して
上昇する
下降する
深く高く高く深く
もう一つの次元、 ....
掬ったプリンの味どうだろう、手作りで卵が余ったからつくった。揺れるね、精神と地面。足が踏みしめているの何だろう。卵と乳製品が食べられないの知らなくて、作っちゃった、後でひとりで食べたバニラエッセンス ....
桜前線の
前と後ろに
あなたと私がいる
住む場所も
暮らし方も
想像では
追いつかなくて
あなたより
少し遅れて見る花に
あなたの言葉が
書いてあることを
期待している
....
鱗がすべて剥がれると
女はかたちを失くして空になった
砕けた酒瓶のモザイク
背徳のステンドグラス
これら切り傷はすべて風景によるものだ
昼の弁当を持たない子供は母の靴紐で綾取りをした
....
漆喰の下地。内腑と三指と、陰核で
ひとつ とめる
もともとうきあがる肋骨がきれいだ
そうか
法螺の温床、しろの調教
嘆き悲しみが馴染んでいる
うすやみから逃げ出せずにいたのはわたし
....
家内から終活のエンディングノートを
書くように言われたが気が乗らなかった
エンディングノートの通りにいかないと
家族を恨んでしまうから
突然死ぬほうがいいと言ったら
残されたほうは面倒で ....
なぜ、言葉って
誤解されるのだろう?
だれがだれに
ほんとうの言葉を
伝えているのだろう?
その人に向けて
云ったわけではない
言葉を
その人には
じぶ ....
夢や現実をみて
天空の
輝きだけをみられずに
それで
心が少しなきそうだった
いまも憶えている
つかのまの幸せを
いまも忘れられない
きっとやって来ると
約束してくれた朝 ....
意味脱落し
あるもの只在る
直観し、
感覚世界の限界点に立つ。
死は深淵 ではもはやナイ、
それは移行の境界
苦しまなければ苦痛さえなければ
軽いフットワークにて
日々を ....
花の話をしていると
何で花の話をしてるんだろうね
という話になって
僕らが花だからじゃないかな
ということでよく見ると
お互いに花だったね
とわかって
笑って
咲いて
入学す ....
燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取り
垂直に降る音群
声艶めき伸び広がり
深い青の世界に浮き立つ
私は他人、己を外から観ている
時空からはみ出て
蓋然性を蹴散らし
異常 ....
明らかな寝不足が
軽い目眩を繰り返し
断片的に誘ってる
目蓋が重くはないけれど
気を張っていないと
頭が前にもたれそうで
赤べこのように揺れているやもと
想像するに自分でもおかし ....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間を見い出し
貴女がそばに駆けて来るまで
希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
一瞬に開 ....
嫌なことがあっても
好きな音楽があれば
楽になること知っている
生活の助けになっているし
生活を盛り上げている
毎年好きな曲が増える
毎日のように
新しい曲が生まれている
....
沈丁花の香しさ
小風に誘われて
こころが遠い場所へタイムリープしてしまう
「ここから見ると。」
海沿いは照り映える鱗波がどこまでとなく続き
うっすら空に霞がかる
....
○「春がまた巡ってきた」
梅の花が咲き
鴬が鳴き
桜の花が咲く
春が
また巡ってきた
春は
別れのとき
出会いのとき
悲喜こもごもの春が
また巡ってきた
僕も七十回目の春が巡 ....
すべてのものが露わになる前の世界
夜明け前の朝は、そうした匂いが感じられ
鳥は瞼を微動させて小さく羽毛を震わす
風は樹の洞に仕舞われて
リスの鼓動がすこしづつ増してゆく
時を軽 ....
休んでいる夢は
休んでいるだけ
朝になれば新しい夢になる
それが、希い
冷たい顔に
しっかりと鉄板を貼るような
心癒えないいちにちの
始まりだから
熱いお湯で顔 ....
造形、
崩れながら
保たれ
無意味の感触
無意味という感触
やさしくするどくこどくに
声の旋律のリズムのビート
在るもの内面の震動
熱溢れて熱抱き締め
だきしめられ
....
しにたいシニタイ
ばかり言うから
死ねば
と返してしまった朝、
ぽっかり
うちゅう
あけている
昨日嫌な事があった
正しいと思う事を
伝えるために
必要以上に
焦っていた
人を傷付ける
言い方が
賢いとは
思えないのに
今にも牙を
向けそうになった
ギリギリの所で
....
歪にも地球のかの透明な器にあかい のぞきまど
泳ぎつ枯れた まだらの あの あわのような
紅葉などを{ルビ猶予=たゆた}わせておりました
未だ余日のB面の 張り合わせた後ろ慕情に
古くからある ....
○「バスの思い出」
子どもの頃バスはあこがれの存在だった
登下校中にバスに出合うのは
最高の楽しみだった
バスが見えると
砂利道の端に寄って
運転手とバスガールさんに
しきりに手を振 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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