繰り返される迷いや
知っている範囲の真実を探すことが
もはや何かの復讐としてしか呼ばれないのなら
消え去ってしまいたい
それぞれの真実を
かきけしてしまうのなら
虹 ....
両親を持たない
孤児はさ迷って
乳が欲しいと雌の裾を掴む
だのに女は乳房を持たない
大聖堂の聖母も大通りの花売りも路地裏の娼婦も
まるで育むことを拒むように
首元までボタンを閉めて
....
風に戸口を叩かれた冬が
一斉に開かれようとしている夜に
凍えるようなアスファルトを踏む
裸の爪先が何処かを目指してさ迷っている
たくさんの色彩に恵まれた
この祝福された大地で
夜の闇にさえ ....
新入社員の頃に言われた
組織の長を目指して
世界に羽ばたく蝶になれと
中堅社員の頃に思った
組織の長は無理ならば
地元で羽ばたく蝶になろうと
熟年社員になって気がついた
組織の長 ....
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人はみな心の中に
自分の花園を持っていて
色々な花を育てている
私は一つの花壇に飽き足らず
ネットを彷徨い
この花園を見つけた
私 ....
ト
タトン
タタ
雨が大気にあふれ出す
地は吸い込んで
水流が闇にあふれ出す
ヒトはみな小動物
家のなか
葉陰の小鳥たちの夜を案じ
明朝の我が身を気に病む
石くれになる傘の中
....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように
国境も
区切りもない空の上空で
どんなねがいを背負ってるの
どこかでうまれたたんぽぽも
その背景 ....
ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ
彼女だって珍しくつけまつげをしてる
僕はピンクのカーテンの裏側は何色か考えてる
演奏者の孤独と陶酔
空から蜘蛛が降りてくるなん ....
元カノの元カレの 元カノの元カレの
元カノの元カレ は 俺 だったか
甥の 恩師の 親友の 妻の 妹の 幼なじみを
いじめた子の 曾祖父 は 福沢諭吉 です
今日も何処かでタマネギ ....
スクランブル交差点の
真ん中で
やおらパンツを下ろし
しゃがみこんで
青信号の間に
用を足そうと思った
行き交う人は
無表情で
こちらに
視線を向けるものさえいない
剥き出しの ....
どうしようもない 気味の悪さを 感じながら
別のモノだと 勘違いしようと している
この 悪寒を
オカンのセイだと 変換してみたり
気味の 悪さは
君の割るさだと
右からの横顔にしよう ....
愛する人よ
あなたは私にとって
天使であり
そして
悪魔だ。
寂寥の砂漠に
咲く薔薇のように
あたしもあんな風に成れるだろうか
あの薔薇は
ロンリーだろうか
ソロだろうか
あたしはソロで在りたい
けど結局はロンリー
冬のベッドは寒 ....
雑踏
喧騒
愛情
談笑
電話
メール
団欒
テレビ
郵便物
すべて
独り
を知らしめる企て
朝陽も
月明かりも
そん ....
オナニー
オナニーという
言葉さえあれば
オナニーできた
それは
トンカツという
言葉さえあれば
どんぶり飯
三杯いけた
あるいは
ゲロという
言葉さえあれば
洗面器 ....
この部屋中にある
あらゆるものを突き刺して
壊れたオブジェをつくる
グラスも、時計も、棚も、オルゴールも、
本もめちゃめちゃに破い ....
黒板から不機嫌に拭き消された詩はノートの裏表紙に書かれていた。
知らなかっただろう、二日前にはまだ星が見えていた、窓から夜空が見渡せた、そこに硝子が割れずにあったことを。もう思い出せない ....
私の旦那がエレキギターを弾けるように
私が夜でも詩を書けるように
私がskypeの友達と
ゆっくりお話できるように
こじんまりとした形で
こじんまりとした電気を
送ってくださいと
私 ....
コンクリートの湿った空気
充満する教室
チョークの粉漂い
俺の肺を白くする
窓を破ることもない
弱々しい生徒の哄笑が
俺の鼓膜を腐らせる……
その賑わいを葬りたい!
教科書閉じ ....
禁煙ルームに灰皿を置き去る
文句言うためにテレビを点けて居る
FBIに囲まれて居る
小さな鍵のうえに
丈夫な檻をかぶせる
はかり知ることのできない
うしろ暗いかなしみの末
その幼さだけが頼みの
あなたの白い歯が
深い夕闇にとっぷりと ....
僕が降ってきたよ
無数の
堪え切れずに
僕が
地面に突き刺さろうとして
ザザズ
濁った悲鳴をあげているよ
無数の
僕が降ってきたよ
止めどなく
所嫌わずに
....
一口に付き合い方といっても
相手として
個人と政府を
規制される側とする側を
同一視することはできない
人として素晴らしい個人がいることは
何の疑いもない
どこの国でもそうだろう
....
強いってなんだろう
冬の朝は潔い
そんな空気の中を歩いてゆく
けっして潔くはない私の足は
心を映すようにふらりふらり
視線までもふらり
はらりの葉っぱを追いかけて
自由なんて ....
押入れの毛布にくるまり
ロールケーキのようだなと
とろけるように目を閉じ
甘い夢を見る
お菓子の家は飽きたから
寿司ネタにしてくれと叫んでいる
小学生の私
そ ....
外はまだ暗い
風はないらしい
木々の揺れる音もなく、ただ
規則的で優しい雨音
世界の静寂
僕の孤独が浮かび
街灯の足下でアオガエルが思案していた
天気予報、雨 ....
夜中になるとなんだか手紙が書きたくなってしまう。
別に書く必要もないし、ありきたりだけど翌朝後悔したりする。こっぱずかしくなっちゃって。
夜中に書いた手紙って、やっぱり寝ぼけた頭で書いたから、 ....
僕は 何気なく 思いついた言葉を
誰でもないような顔で 書いていた
何故だろう 言葉は 今もそこにある
誰であるということも無いままに だけどたたずんでいた気のする新宿の街角で
ぼんやりと ....
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