誰か一人を泣き叫ぶほどに想えないぼくは
届かないものにこそ恋をする
勝手にきみを硝子細工さながらに作り上げては
掠りもしない哀しみに溺れてみたりする
きみとぼくは似ているなんて
当たり前のよ ....
「犯人はこの中にいません」
と小さな声がした。

ウイスキーの匂いがぷんぷん
空瓶がごろごろと転がっている

溜池。

に、うつる
しぶい顔。

と、にがい顔。


「 ....
ちょっと、痛いですよ、
我慢してくださいね。

がま
の所で記憶は飛んでいる。

がま

続きは、勝手に想像して
そう言いたいんだろうなと思った。

そう思った場所は
私が ....
鮮やかに降り積もる 霰は霞み 日より煌めく
知らぬ記憶にあり それでも待ち続けるもの 春風
あまりにも温かく 色鮮やかで

「妬ましき」

寒さに拱いて 氷に委ねる 身は剥離する
その景 ....
つぼみのままで
いたいなら、

それも花だと
そよぎましょう



まだとけきらない
雪の小村も

あなたが
春だと云うならば

うなずきましょう
わたしは細く
 ....
{ルビ凶兆鳥=まがいどり}のように葉は離れ
次々に口もとにやってきて
何も得られず
土に落ちる


爪と貝が溶け
聴いている
海の失い場所から
海の向こうの海を
聴いて ....
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
足を止める人もなく
振り返る人もなく
木枯らしが吹き
彼は消えた
いいことがあった日
なかった日
落ち込んだ日
浮かれた日
いつもの時間
いつもの場所
なんの関わりもなく
いても ....
一方的に想いを告げて終わりだなんて、












考えられないはずだったのに。












意図も簡単に{ル ....
妻も娘もついて来ない
今日はラグビー観戦なのだ
  (念のため誘ってはみたけれど
   妻は乗り気ではなく
   娘も妻と過ごすというのだ)

今日は生憎の天気だけれども
霧の香の青い芝 ....
「こまやかな心は」
                 木の若芽


ふってる雨は細くこまかく

草木は気持ちよさそうにぬれている

がまんしているふうでなく

ほんとに感謝にみちた ....
「できるかぎり」
                 木の若芽


できないことはいっぱいあるけど、できるだけのことをしよう

やさしくあろう

なにを見てもそう思う

今うれしい
 ....
「微笑める」
              木の若芽


機械や書類の前では微笑めない

いのちあるものの前ではじめて微笑めるのだ

人を見て微笑みましょう

木を見て微笑みましょう ....
はい いくよー

「あ」からはじまり「ん」でおわる
このよのすべてをアセンションしよう
てじゅんはこうだ意識を注げ るつぼを形成しようぢゃないか

さあさおたちあい説明不要 ヨバレテナイが ....
私達の間を
短い、短い手紙が
暗号の様な手紙が
いったい何往復した事だろう

   ひとつの文字の背後には
   何倍もの文字が群れなして
   文字にならない感情が
   行き場を失 ....
ポツリポツリと降り始めた雨が
アスファルトを濡らしていく
駆け出せ!
と、脳は命ずるけれど
その場から足が動かない
屋根を見上げて動けない

小さな爪がすべるのか
濡れた瓦の上で子猫が ....
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に

   すごい!
   上手ね
   ....
あなたが珍しく
自ら自分のアルバムを持ち出してきたから
少し不思議だった
「なんとなく」
なんて言うけど
これまで一度も
開いて見せたことなどなかったのに

あなたのアルバムには
当 ....
コーヒー1杯で閉店まで居る あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ 数多の蛍が男の全身を包んだかと思ったら消えてなくなった 裏筋から亀さんへ
亀さんから突然
お玉さんへと
あなたの口撃は
変幻自在で
僕は翻弄されっぱなし
ドピュピュピュのピュ

天才の閃きのようにも思えるが
男のツボを知り尽くした
経験 ....
              121125


急げや急げ
のろまなノルマを追い立てて
波路から陸路を隈無く回れ
クチやかましくせわしなく
イソゲヤイソゲの杖突き立てて
乱暴者がやってく ....
あたしの爪が赤いのは
マニキュアを塗ったからではなく
あなたの身体を突き刺した血で赤いのだ

あたしはいつも
爪に尖った金属をつけている
あなたとこの身を交わすときは

あ ....
東日本大震災・死者・行方不明者数
            二〇十二年三月十日 

死者 15854名
 宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島県 1605名
 茨城県   24名 千葉 ....
 野イチゴ摘みに連れてって
 もう夕方だけれど、そんな小さなことは忘れましょう
 暗くなってもいいじゃない
 月明りで摘みましょう
 おいしくなくてもいいじゃない
 野イチゴだってことが ....
澄み切った青を見上げる午前 可能性の渦が西の彼方によぎる
単調な予告を告げる明日が東の彼方に漂う



変化の乏しい迷路の中で残り時間を地図をなくして消化
秋の風の中 飛ぶトンボに優しく語 ....
百葉箱をかぶった白衣の人が

歩いてやってきた

誰も気づかないのはなぜ

ベンチに座る私のところまで

つかつかつかとん

近づいて

そっと私の脈をとり

まだ大丈夫
 ....
食べ物をあてがわれ、私は幸福だった
六畳のフローリングに頬をつけ、わたしはしあわせ

粉末状の光が降り注ぎ、わたしの家もろとも午後2時の町を覆った
その中には学校があり郵便局があり、路地で玉遊 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
白昼夢Mélodi...212/11/26 2:31
事件とウイスキーSeia212/11/26 1:50
ホスピタル・サーキット212/11/26 1:49
雪氷積りて 草花艶やかに黒ヱ212/11/26 1:33
ふ・た・り千波 一也5*12/11/25 22:45
昼と白 Ⅱ木立 悟412/11/25 21:39
タイトロープ梅昆布茶1612/11/25 21:05
幸せは眠っている砂木15*12/11/25 20:19
ストリートミュージシャン三田九郎112/11/25 18:22
苦くて、逃げられない。。世江2*12/11/25 17:35
ラグビー観戦による世界の捕え直しのためのエスキース(習作)N.K.2*12/11/25 16:25
こまやかな心は木の若芽212/11/25 15:09
できるかぎり012/11/25 15:06
微笑める112/11/25 15:05
ヨバレテナイ2012012/11/25 15:02
無口な手紙wako7+*12/11/25 14:12
見上げて3*12/11/25 14:00
退避場所8*12/11/25 13:46
アルバム小原あき14*12/11/25 12:47
コーヒー1杯で閉店まで居る北大路京介412/11/25 12:23
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ412/11/25 12:23
数多の蛍が男の全身を包んだかと思ったら消えてなくなった2*12/11/25 12:22
スマフェ花形新次012/11/25 12:07
フリージアあおば5*12/11/25 11:00
『鎖』あおい満月6*12/11/25 10:59
透明な統計表—デッサン前田ふむふむ312/11/25 10:27
野イチゴ摘みに連れてってゆべし412/11/25 10:12
komase...1*12/11/25 9:24
百葉人灰泥軽茶6*12/11/25 3:11
平和台マンションまきしむ6*12/11/25 3:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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