重たい青に喰われている
咳するごとに命減っている
積もった雪が奏でる
静寂の夜の世界
凍えた闇を彩る幾億の星に
惹かれ、誘われ
輝く鼓動
真冬の空に駆け抜ける
吐く息は今
月の明かりに反射して
銀色に煌めいて
....
法則を聞いてみる
雲のうえに
青空に
ひかりに
法則を
発見せずに
決めつけずに
雲のうえに
青空に
ひかりに聞いてみる
市電がとおる
....
あれからもう何年の月日が経ったのだろう
昨夜 昔の約束事のように深夜0時に掛かってきた電話
そしていまクリスマス・イブの雑踏のなかでぼくはきみを待つ
やがて遠くからでも分かる背の高いきみと小 ....
風が
やすやすと
国境を越えて
やってくる
クリスマス寒波に
背中を丸めて帰りを急ぐ人の
ひとりにひとつ用意された家路をたどれば
夜に沈んだ土地に
ぽつり、ぽつりと
灯りがともさ ....
家に帰り寄り添うように暖をとる
鳩たちをベランダから追い払う
スーパーで半額と札の貼られた
フライ ....
いま
言われたいことが
転がっていない夜
灯りは決まって
白色の町
自転車で抜けて
風も無い
向かいっ風も
追い風も
泣いていい理由ばっかが
ダイヤモンドの原石かのように
加速していく
死が 思いを
だけど僕は
止められなかった
浮かばない 言葉は
泣いていた
罵声のこびりついた
荒れはてた職場で
式場の人が何もしてくれない
ってぼやいていたのに
何だよ
サプライズ続きの披露宴に
思わずこんな言葉が口を吐く
けれど
結婚っていいなと
温かい気持ちにさせてくれた時点で ....
明日地球が終わるので
最後の卵を食べようと思います
全卵を大きめの器に落として
よくかき混ぜます
出来れば炊きたてのお米を
おにぎりを握れないほどのお米を
よおく混ざった卵液に ....
電飾に縁どられた
人と人のあいだ
影の中の瞬き
流れる
動きは不確か
いつの間にか
呑み込まれてしまった
音は聞こえないで
吐く息の白さを
見ていた
愛しているとつたえようと
ことばをさがして それをやめた
瞳は光にとまどうでしょう
あなたがふりそそいでいる
森は深く
水は冷たい
霧のように時が晴れる
すれ違っても
出会えなくて ....
帰る事を目指し歩いた/
鍵盤の足りない団地の/
複雑なカーブ/
赤い開渠を渡り/
点滅する青信号//
切り株を押し上げる巨石/
枯芝の広場にベンチが並ぶ/
あなたと腰掛け/
愛 ....
特別に憧れる
選ばれたものに憧れる
平凡を嫌う
一般の中にあるものを嫌う
独特に憧れる
「個」という意味を知っている人に憧れる
普通を嫌う
皆と同じで安心する ....
ジュリーさんは天使なので
だんごを
あげます
と
いって
だんごを
さしだして
はねのけられたばあい
どうやって
あしたから
いきて
いけば
いいのか
むずかしいから
あげ ....
弱音をわざわざ
あなたの前で吐いてしまうのはなぜ?
きっとね
甘えているんだよね。
それがわかっているものだから
甘えたくないって
可愛げなく、距離 ....
またそういうこと言うもんだから
誰かがいろんな勘違いを始める
もともと夜行性なもんだから
朝が待ち遠しいのを知っている
端が凍った水たまり
ガスマスク着用が義務付けられた極彩色の ....
指で伝える言葉は
私のほんとうの想い
だけど
嘘もほんとうも
ほんとはないの
書ききれない想いまで
伝えたいけど
真っ暗な空に放つ
星よ知ってくれと
そんな想いがとびかって
....
溜息で逃げるくらいの
幸せなんぞ 要らないさ
{ルビ現実主義者=リアリスト}になるよりも
ただの快楽主義者で在りたい
殺伐とした世の中に
君が呑み込んだ{ルビ蒼=アオ}をみた ....
やめてくれ
もうこれ以上 彼の心臓を
痛々しく拍動させないでくれ
すべての生きものの心臓は
15億回しか耐えられない
彼の15億回はいつくるのだろう
夜がきて 朝を迎え
....
水を掬いましょう
ただひとつの命も救えないのなら
水を掬いましょう
掬って
飲みましょう
ただひとつの命も救えないのなら
せめて
この命だけは救いましょう
なにくそと
....
吹雪く雪の中 飛ぶ白い羽音
ひき風 ひと飲み
とどろく 心臓の火
まつげに擦られる 粒氷
ひりひりと まっすぐに溶ける
荒れるな 空
痛めた体を 巣に眠らせるために
銀河吹雪 渦 ....
映された暗闇が
温かいのに
苦しくて
この髪この声が
のびてゆく先に
ふれたのは月光
冷たいひかりを
ひとつだけ
静かに受け止める
寒空の下にちょっとした
ほんのわずかな温度で ありがとうをおくる
やさしいことばを やっぱり手探りしている
たぶん いや 欲している
こんなにゆたかなのに
あなたのポケットに入っ ....
俺は話がしたい
壇上に立って
聴衆に聞かせたいことがある
常日頃から思い募ってきたこと
ぼんやり座っている奴らに浴びせて
腑抜けた日常から目覚めさせてやる
息巻いて
照明の降り注ぐ舞台に ....
きっとこれが最後
いつもそう思っていた
なにかさやかなことがあると
神さまから戴いているこの世での運を
いまこそ使い果たしているんだ
と
見あげるとどうやら降りそう
雪? だといいけ ....
ひとは順調なとき
神のことなど想い出さない
逆境に陥ったときだけ
神に助けを求める
ひとは健康なとき
神のことなど想い出さない
ひとは重篤な病に侵されたとき
神に祈りを捧げる ....
戯言
ほんとうに愛してんの?そいつを。
死にそうなときとんずらこくんじゃねーかアンタ。
と思ふクリスマス前、独り者。
空‐くう‐
空すらもノイズの入るここに居て
雲の飛散をただ見つめる
私の暗き世界では
見事なまでの晴天が
「シェーン」のように張り付いている
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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