空を歌うのが鳥ならば
土を歌うのが土竜で
水を歌うのが魚ならば
炎を歌うのは薪でしょうか

私は何を歌うのだろう
生まれた時から音が満ちて
それは時に揺蕩う色彩の粒子
それは時に傷口か ....
星が星としてきらめく一瞬を
空の向こう側へ向けられた
望遠鏡のレンズに映し出し
それを君の心の中の一角に押し込めば

波打たぬ心臓にある二つの弁の内
閉ざされた方が開くかもしれない

 ....
うっかりすると 本人も見逃しそうな 直立だった
それは闇夜のできごとだった
神技(かみわざ)の域

幾重にも 青天の霹靂が重なった年がつづいた 
ある新月の晩
カワウソが 岩の上 ....
黄唯色まであと少しの
三月の入り口で
ため息まじりに

  切符ください

と言っている老婆がいる
本当にゆきたいのか
わからない

  切符ください

まだ、佇んでいる駅舎の ....
丁字の実はクローブっていって
食べ過ぎちゃだめ
朝のうちに起きてることはいいことで
夜のうちに寝ているのもいいこと

猫の舌の上は
空虚な集合だ
爪に挟まってた髪の毛を
誰かのポケ ....
悲しみを噛みしめて
たたずんでいる、 
僕は
未来に 
川の流れを例えては、
思った
この先生きていても意味がない
どんな願いを
生きていくことは、
叶えてくれるというのだろう
 ....
思い上がれば月初め、
寝かしつけた二人の猫に
子守唄は要らない
朝の詩人と夜の詩人を繋ぐ
一条のペンのかげ
かすりもしない韻律を
丘の風に送って
レトリバーがおもちゃに飽くように
ニュ ....
のんのさまに 手をあわせて
のの字みたいに 背中をまるめて
ちいさな 座布団に ちゃんこして
みらしらぬ 古民家にまぬかれて ちゃんこする
ちいさい人の みこころは
のんのさまみた ....


 穴という穴から火を吹いて!
 発熱する小さなドラゴン、楽器の


 でもこいつはドラゴンというよりよく出来た埴輪に近いヤツかもしれない
 でもこいつはきっと無機物よりも動物に近い ....
空耳だったのかもしれないけれど
わたしはドアの鍵を開けたまま
外出した

帰宅すると少女が
ちゃぶ台のきちんと下の座に
膝っ小僧をそろえて少し眠たそうに
座っていた

よく知っている ....
拝啓

今はいつ頃だったか、暦を見なくなって久しく、曜日感覚も失くしてしまいました。俗世から切り離された場所に身を置いていると、今が何の時期なのかよくわからなくなってしまいます。身の回りの変化には ....
願い事叶うなら とりあえず抱きしめて
永遠は作れない そんなこと知っている

あなたとは 分かり合うつもりなど ありません
本当のことなのに どうしてそう悲しむの


もう一度抱きしめて ....
水さえ眠る凍てつく朝に
歩くもののいない歩道
寒さが静けさをより深く沈める

空が白んでいるのに
明るいままの街灯
信号機は気楽そうに青色を灯す

背の低い草叢に霜がおり
間接に照ら ....
白い雨に打たれてキミは
横断歩道に立ち止まる
奪われていく体温も
すべて時の比喩だった

ちいさい よわい やさしいものを
なんと名づけても正しくはない
キミの未来に光るものを
なんと ....
紅茶だったり
緑茶だったり
ウーロン茶だったり

君と飲みたいものは
その時々で違って
正解があるのかすらわからないけど

丁寧に淹れる
きっと
その行為がすきなんだと
こんな夜 ....
友が育てたバラの花びらを
ポプリというものにして
ひと壜 私にくれた

大きなガラスの広口壜にいっぱいに詰められた
枯れた花びら

乾いて 色も抜け落ちた
かさかさの花びらに
香りが ....
あんたね
さっき風間ゆみで
いたしたあと
やっぱりボリューミーな
熟女が一番って言ってたくせに
もう、つぼみちゃんで
この日二度目をいたしちゃってるわけ?
一体どっちが好みなんだ
コロ ....
熱い琥珀色の紅茶に角砂糖を溶かしましょう。睡眠薬がわりに疲れたミルクが、銀の容器のなかで一休みしていますから。
街は人のことなどまるでお構いなしですね。くつろぎの傍らを、電車が疾過していきます。カラ ....
ありがとうございます
すいません、じじいなもんで、見えねえや

喫茶店で
七十前後の男が小銭を落とし、
床に数枚転がった

僕は眼鏡をかけ、
床を見渡して百円玉を一枚見つけ、
男と男 ....
 
 
国境線の上に魚が死んでいた
線に沿ってナイフで切ると
両方の国から猫がやって来て
半分ずつ咥えて行った
近くでは国境線を挟んで
男たちがチェスをしている
自分の陣地は真ん中ま ....
雪の音が
ふわふわり

ねぇ
耳を澄ましてごらん

きっとアナタにも聞こえるよ

ふわふわり
ふわふわり

この地面に落ちて
溶けてゆくのに

ふわふわり
ふわふわり
 ....
落下してゆく
この躰

深い眠りに導かれていくような

でも
それが現実であり真実

孤独な夜
鈍い音と共に
深い深い眠りについてしまおう

いつかまた起きるとき
きっと他人 ....
信じていれば

夢は叶う

信じていれば

いいことがある

信じていれば

頑張れる

信じていれば

一緒にいられる

たから、わたしは信じて生きていく
本当は 一緒に 過ごしたかった
沢山の 漬物が 薫る 店内

元々 スモークは 好きじゃあ 無いんだ
燻ったのは 想いだけ

咳き込んだ あなたから 滲み出る色は
淡い 桃色

そこ ....
時間の流れが早すぎて
いろいろなものを捨ててきた

捨てることが美徳のように
もてはやされているけれど

捨てることが輝くのは
大事なものを持っているから
だと私は思う

分別がつ ....
からだという
枷をひきずりながら
とぼとぼと囚人が
やってきた

まどろみのなかで
わたしはうしなわれ
再生してゆく
あかんぼうのように
泣き叫ぶことが
できるだろうか

砂浜 ....
リズムをみつけよう
心地よいリズム

ゆっくりと歩もう
自分に合った速度で

いろんな街の匂いを
風が運んでくるから

時々立ち止まっては
立ち位置を確かめる

胸を広げて深呼 ....
箸は二つで、一膳です。 

誰かの手に持たれ 
一つの食を摘みます。 

君と僕が夫婦であるように。 
バスタブから飛び出してきたピアノが空中を凌駕する朝


僕はいつも通りの朝を迎えいつも通りの朝食を摂りそしてまたいつも通りの「朝」の日課を黙々とこなす

要はいつもどおりの、そう朝にしなけれ ....
目の前で強盗に母が犯されていた

母はぼくや自身の生命を守るためにそれを許しているのだと思った

だからと言ってふたりの命が保障されている訳ではないだろう

ぼくだけが今から逃げ出して後か ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
歌う理由Mélodi...413/1/13 3:14
スコープテレスコープ赤青黄2*13/1/13 2:34
書こうとしたことを忘れてしまって[group]るるりら10*13/1/13 2:33
切符もっぷ413/1/13 2:12
僕はわかってる竜門勇気113/1/13 2:04
死んだら、灰になるだけさ番田 113/1/13 2:03
サブジェクト茶殻1*13/1/13 1:43
『 「 の 」 の 人 』 るるりら6*13/1/13 1:20
リコーダードラゴン赤青黄1*13/1/13 1:16
もっぷ213/1/13 1:14
書こうとしたことを忘れてしまって木屋 亞万4*13/1/13 0:43
五拍子伊織2*13/1/13 0:25
冬の眠り木屋 亞万2*13/1/12 23:42
雨止まず瀬崎 虎彦013/1/12 23:10
夜の飲み物朧月213/1/12 22:38
サシェLucy5*13/1/12 22:33
新しい大人のきみへ花形新次013/1/12 21:54
ティータイム月形半分子413/1/12 21:33
友情三田九郎2*13/1/12 20:54
国境スープたもつ813/1/12 19:46
ふわふわり柊 蒼衣313/1/12 19:44
暫し、湊 憂羽213/1/12 19:26
信じていればスマイル?113/1/12 18:30
しっかりしろ藤鈴呼2*13/1/12 17:35
破棄予定未完3*13/1/12 17:25
くらげwithin3*13/1/12 17:02
【 リズム 】泡沫恋歌10*13/1/12 14:54
箸 服部 剛3*13/1/12 9:35
バスタブに降り積もる、雪赤青黄1*13/1/12 9:24
忘れてしまおう吉岡ペペロ313/1/12 9:23

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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