夫の茶碗で朝餉を食す
       手に余る大ぶりな器に
       炊きたてご飯が湯気をたて
       バターが溶けて醤油がかおる
       虚ろに思えた ....
ほらごらん
転落注意のアナウンスを苗床に
こんなにもぞっくりと
生えそろっているひと群れを
午後三時のけだるい日射しが
彼等の弱々しい影を線路へと
身投げさせている憂うつを
ほらごらん
 ....
{画像=130126211558.jpg}


深夜目覚めて居

夜明けを待つ様

兆しを心待ちに

冷気を押し開く

其の様に憧れる

一つ二つと開く

満ちて芳し香を ....
缶の中身をすべてひっくり返して
その目が見えるようにした
盲いた彼女の口紅を代わりに塗って
嫉妬されるために

白線は死骸だった
共通的な瞼を埋め立てて
その上をランナーの汗が踏みつ ....
合言葉
あなたと わたし
二人にしか 
分からぬ 言葉

何処か 秘密 めいていて
特別感が 増徴するから
ドキドキする

グループ分けをしたり
境界線が有ったり
ポイントが増え ....
もしも
島に唯一の通信機が故障したら
僕の友達は蟹だけになっちまうね


隣町なんて概念はないから
ボート一つあれば隣島まで一っ飛びだし

こんなバカンス気分も
悪くない ....
今日こそ履歴書を書かなけりゃならない
インターホンを押す NHKの徴収に怯えながら
誰も訪れることのない 寂れた公園で
今日も見なければならないテレビ番組のことを考える  
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
 ....
痛みも何も無いのなら
右腕も左腕も
ちぎり飛ばしてもらおう

シンプルになった僕は
初めて貴方に会いに行ける
だから 両の脚は残しておいて

そのとき貴方は一人ぼっちで
不自然な ....
ちゃいろい
いぬいろ
しろいのは
ねこいろ

やつらは
しろいし
押して駄目なら引いてみる
荒んだ心を晒してみる

思い切って日本の冬に
剥き出しの神経を晒してみる
ひりひりとして
顔が歪み
泣きそうになっても
晒し続ける

木々の重なりまでくっ ....
どうしたら生きていけるの?
君の瞳(め)が死にたそうに言う
どうしたいの生きてていいの?
泣いているのに僕は心の奥で

いつもの帰り道君は
右へ曲がるのを左へ曲がって
いつも渡らない歩道 ....
病んだパスタ巻いている 音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから
動き始めた列を追っかけて
くろくながくブレーキのながく
のびながら
するするまっすぐ
中央分離帯にむかってく痕をのみこんで
わ ....
冥王星が冷たい冬だ 寒くなってから思いついた怪談 いちご

私は舌を疑う

包まれたいちご 瑞々しく 飲み物いらずの 片手にいちご

甘さの加減のきいた されど棘のない 巧み搗かれた

小さな雪だるまたち

いちご

私は舌を ....
月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
マイナス30度樅の木裂けます


わたしいぬになります



でんし透明になって天使
お ぶってわたしを


おなかすいているので蜜いりりんごたべさせてください


「太陽はまさか断行する ....
誰を護るか鬼子母神
いつからなった鬼子母神
子供を喰らうか鬼子母神

ああ鬼子母神
とても淋しい名前

執着することでかろうじて神である貴方は
とても愛しい何かを喰らいながら
生きる ....
気泡が足下から
ひとつ またひとつ

空は青く 高く
吐息は湯気に消え

あれも
これも
思うに任せず

思案は
湯船に溶け

答えなんか出ないまま
日付だけが変わっていく ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと

ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと

しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと

快楽は苦しみの原料であること

子供のためと ....
例えば

月や遠い惑星にもいのちがあったとして

確かにその存在を知っていたとして


僕らは孤独を分かち合えただろうか


会いたいあまりに
今よりも何倍ものスピードで
世の ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ

まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
言葉なく花の上を彷徨うものは何か

言葉より上等なものとは何か

君の髪の煌めきとは何か

人々の哄笑にふと射す

あの影とは何か

君がキスの時、赤らめる頬とは何か

僕の厚 ....
感情が 動く夜には
自らの 血液を 見詰める

動く姿を
直接 眺められないのが
とても残念と

カテーテルの細さと
赤い糸の 丈夫さを
ゆっくりと 比べたりなんかして
見上げるの ....
潮だまりに
奇っ怪な紫色の物体をみつけた
グロテスクな
おせじにも美しいとは思えない
そいつから
私は目を離せずにいた

素通りできない塊に
捉えられてしまった

学名 アプリシア ....
女は最後は開き直るいきものであること

不細工さや子供はときに油断をさそうこと

詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない

子供はときに同情という囮に使われる

詐欺は慇懃無礼の最上 ....
愛を語ってもいいじゃない
知ったふりしてもいいじゃない

修羅場をくぐって
書物に浸って
山の禅寺で胡坐をかいて

ひとかどの人になりました
そんな振りしてもいいじゃない

たまに ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
今日の空石田とわ9*13/1/27 8:03
遅延列車マチムラ3*13/1/27 5:59
春待ちの暗中ドクダミ五十...5*13/1/27 3:26
点のよるに線上113/1/27 3:21
区別藤鈴呼1*13/1/27 2:52
無人島で生活することになったらそれはそれで愉快赤青黄3*13/1/27 2:23
とある月曜日番田 213/1/27 2:05
プリザーブドフラワー (想起させるものに、忠実に)乾 加津也14*13/1/27 0:22
アイドラトリー水瀬游013/1/26 23:46
犬の色6213/1/26 23:08
日本の冬ぺろり313/1/26 22:46
症候群そらの とこ113/1/26 22:28
病んだパスタ巻いている北大路京介0*13/1/26 21:58
ポイントいりません(音声で表示されていく地図たちがひろがって ...モリマサ公0+13/1/26 21:52
冥王星が冷たい冬だ北大路京介7*13/1/26 21:46
寒くなってから思いついた怪談413/1/26 21:45
姫君いちご朝焼彩茜色7*13/1/26 21:13
孤高の旅人ただのみきや21*13/1/26 20:43
いぬ阿ト理恵6*13/1/26 20:06
鬼子母神の肖像梅昆布茶813/1/26 19:50
銭湯三田九郎4*13/1/26 19:31
単純な原理梅昆布茶613/1/26 19:23
万有引力寿013/1/26 18:45
課題「望」:喜望峰  〜〜20130126木原東子5*13/1/26 18:00
ウラnonya30*13/1/26 17:12
発見yamada...113/1/26 16:10
何を 思おう藤鈴呼2*13/1/26 14:54
あめふらしそらの珊瑚14*13/1/26 14:12
最近わかったこと梅昆布茶12*13/1/26 13:37
いいんじゃない?まーつん5*13/1/26 13:36

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