朝凪の浜に降り立ってみると
詩が
たくさん打ち上げられていた
、それらには
誰にでも読めるようなカタチで
詩
と書いてあった
それぞれに棘だとか
ウィルスだとか
病原菌だとか
....
十四行に願わくば
うらおもてない言葉をと
第一連に願わくば
ひるがえさない誓いをと
いつか五行目陽光に
照らされうたはほがらかに
第二の連も終わる頃
照らす灯りは燈されて
古式 ....
元カレーの元カレ
手品披露のための合コンなのか
死にたい人に玉手箱
町の人は言った
「女の子は宝石が好きなのよ」
今日も行商人の男が
小さな宝石を売りに来る
娘たちは彼を囲み
一つ一つ宝石を手に取って
ため息をつきながら
金持ちが買って行くのを見 ....
もう
あやまらなくてもいい
くらい影を
遠く 風が
宙へ
ささやいている
ありがとう
おしまいね
あたらしい道をあゆむ
これからは
そばにいるよ
こころに咲い ....
雪ふる悲しみのなか
ひとり海にたたずむ友よ
海はもうなきやんだ
君はどうだ
ハーモニカは錆び
かもめは帰る
雪ふりやまずとも
言葉がまだじゅうぶんでなかったころ
わたしたちはそれを呼ばなかった
知ってはいたけれど
おはようも こんにちはも
いただきます
もなかった
雨がふ ....
口があるのなら語り合いましょう
いいえ
口があるのなら舐めあわなきゃ
いいえ、もっと
口があるのなら齧りつかなきゃ
まるで胃袋みたいね
あなたも私も
でも
食べ尽くせないのよ
私もあ ....
君と出会った12月30日、僕の胸には檸檬が埋め込まれた
それは彼の言葉で言えばきっと時限爆弾。
でも僕に言わせればもっとおぞましい何かだよ。
心臓のすぐとなり、拳一つ分のスペースを陣取って、
....
煙草をふかす、君の横に腰掛ける…。
雪の東京を見つめる最中
寄り添いたくて・寄り添いたくて
ケータイをいじりながら
横に腰掛ける…。
「寒いね…。」
「うん…。」 ....
手と・手を・繋ぐ。
目を・見て・笑い返す。
美味しいお酒と・美味しい料理を囲んで・談笑する…。
「共に、生きる喜び…。」
今・目の前にあなたがいる喜び…。。
決して・失う ....
青い原チャリの埃を払って
通学路を走ろう。。
何年か経つと
名前も思い出せなくなって
「誰だっけ?」と言ってしまうから
「そんな人も、いたな。。」と
思い出す程度に ....
不意に
胸を 風が
攫う
泥が 溢れて
宙に舞う
あと何回?
あと何秒?
渡り鳥は惑星のルールに縛られてる
「魂だけになって旅に出たい日だってあるさ、
魂だけになって ....
幼い日々が
やわらかく在ったのは
いつわりごと、が
易しかったから
不器用な手に
添われていたから
ひとつひとつの横顔は
おぼろ気だけれど
ぬくもる匂いは
きえ去らな ....
現在速度毎時0.002パーセク
重力ブレーキ作動
回生フライホイール接続
閉塞信号確認
定刻より遅れコンマ4秒……
メガロポリス池袋銀河ス ....
子供が育ってくると
この世に未練がなくなっていく
休日は外食したいとか
趣味をまたはじめたいとか
生きてるうちに
一度は海外に行きたいなとか
昔あったはずの欲望が
次第に枯れ ....
昨日が消えていって
今日もほとんどが消えようとしている
私の心には
残るだなんて
そんなこと
忘れないよ
っていう人の
どこに残るというのだろう
思い出を
思い出す時間が ....
何冊かの本を捲りながら
目についた語句にマーカーをひく
燕
ウクレレ
信用取引
太陽と五徳ナイフ
辛亥革命と水たばこ
有機ELディスプレイとビート ....
春風待つ 秋風吹く
夏風邪ひく 冬枯れの野を見る
ああ あなたはお元気ですか
こちらはぼちぼちやっています
あのときの強い気持ちも
過去へ 過去へ 流れて行く
それでも鮮明に思い出 ....
あんたには
ゴミにしか見えへんのやろが
ワシには
一つ一つ
思い出があんねん
それを捨てろっちゅうんか
そんな殺生なこと
よう言うわ
ワシには
もう思い出しかないねん
これがすべて ....
何かをのこしておきたくて
つづりたい指がかじかんで
きもちごとポケットの中
くしゃっとしたままだ
あきらめることがたくさん?
しかたないに変換
かなしいことを冬の海の底へしずめるの ....
抽象的なモデルを造って
それに基づいて
世界を理解しようだなんて
僕は全部無効だと思う
思い上がりも甚だしいよ
現実はそんな簡単な・・・・
ゴチャゴチャ言わないで
痩せろや!
どっ ....
終着駅まで眠っていた
雪がこそこそ降っている
汚い水のなかに
ゲンゴロウは浮かんでいる
だが、その正確な形状を
ちっともしらない私だ
....
駅前のテナントが入れ替わって
1000円で髪を切る
前は呉服屋だったかな、たしか
新しく入ってきたくせに
彼ら、少し元気がない
首元が寒いのだけど
僕は少し空を見上げた
うん
....
お部屋の外の漆黒に
銀のスプーン揃ってる
少女は絵本を抱きながら
ちっとも読まずに泣いている
今夜はきのうと違う宵
だけども少女の時計では
背丈の伸びに判をして
こころの伸びには封を ....
いとしい子
「ぼくには何もないんだ」
私の子供が言った。
「そう」
と私は答えた。
私の子供は少し泣いて、
「なんでそんななの」
と ....
折れない筈の
芯の上に立ち
折れない筈の
心の平衡感覚を保つ
泰然自若の筈の
聴衆が
右へ左へと
弥次郎兵衛に誘われて
激しく揺れる
鳩が
似合わない声で
咽び泣く
....
星型の オクラが お気に入り
シメジと さっと 炙って
パスタに パラリ 絡めれば
塩風味が 完成するヨ♪
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