ああ、ほら
零のなかに壱がみえる
いえ
いってみたかっただけです
ぽつんと 取り残された
わたしは、何処にも属さずに
まっ逆さま空中でシャドウ
ずっとずっとかがやいて
白骨咥え肉を喰い千切る
貫通する対角線、
無数無数交錯し伸びる
直線たちに支 ....
morning
buy the poem at convenience store
cling poem on train
by way of a wicket
pass each othe ....
総武線が僕を運ぶ
大きな川をいくつも越える
すばらしいスピードで、チーバ君のあごのあたりに
たいへん多くの人生を乗せて、突撃
(hello!)
ホームに滑り込む勢いそのままに、
僕は階 ....
色あせた政治家のポスター
が見つめる こうえんからまっすぐにのびていた道は
とうきょう行の 一方通行で
希望だった
このどうしようもない こうえんの周りで
くすぶっているはずじゃない わたし ....
手を出さないでください!
(握手だけだよ!なんでダメなの?
手を出さないでください!)
黄色な歓声の中でひらひらひら~舞うピンク色。そんな雑然とした場所を僕は忌避していた。
数時 ....
天空、ぼうと青く
葉桜、ゆらゆらの揺れ
子供、両手委ねひろげて
緩やかな風に向かい
走り出す、走り出す
僕の心はイチゴ模様
街へ世界へ溢れる愛惜
天空に火を放ち、葉桜むしゃむ ....
1
水門の釣り人たちがいる
その長い長い棹を振りまわしながら
おのが鯉のぼりのように
まるで浮遊している
座布団の上に立っているかのようだ
2
ついぞ一度も
....
人は変わる
かなしみか、よろこびか
雲の形が変わるように
誰かの声も変わる
その声で呼ばれても
きっと気が付かないだろう
わたしもまた
変わってしまった
にくしみか、いとおしさ ....
1.
夜の陽だまりに
昼間見つけておいた
幽霊の足が咲いていました
窓辺で奇妙な咳をする
子どもの背中は丸くなる
(月のドーナツを齧ったのは
(わたしです
(歯型がぴったり ....
小さな小さな
柔らかな新芽
ひとつの命の繋がりの
たくさん たくさんの新芽
ひとつひとつが
別々の命のよう
ひとつひとつが
喜々として
じきに立派な
一人前の枝葉とな ....
まひるの
やさしい風が吹くころに
きらきら
ふりそそぐあたたかい
はるのひかり
あたらしい
一年が始まります
すこし
わくわくする
ひかりの舞踏が視えます
....
○「女ごろし」
友人夫婦と普賢岳に登った
前日の冷たい強風がすっかりやんで
登山日和となった
桜の花と新緑と360度の海の眺望が
映画のシーンのように僕の瞳に映った
山育ちのせいか海の ....
羽虫が渦を巻く
屋根裏の寝床で産まれた
産声はか細く
皆がこの子は駄目だと思った
けれど乗り越えた
四つになるまでは
臥せってばかりだったけど
学校には馴染めなかった
教師とも ....
いろんな生き物 いる
美醜、嫌悪共感 催させ
いろんないきもの いる
緩やかに飛翔しながら
すべて私たち、進化を共にしながら
地球に帰属し 大地、踏み締め浮遊しながら
....
枝垂れる桜のそれは
たおやかに美しく
雨粒の重みに抗うことができず
うなだれているかのようで
助けてやろうと手を差し伸べることなく
あともう少しこのまま見ていようと
自らの心に潜むマゾヒズ ....
橙の灯りみたいに
優しい君の声は
頭の中では
涼し過ぎるから
心の中で
聴いていよう
音符は黒のはずなのに
君の歌はロウソクみたいに
探し物を照らし続けている
その炎を借りた ....
ひとつ物音が消えてなくなれば、
かき消されていた音が聞こえてきます。
テレビを消してみましょうか。ちょうど今頃
は庭先から、みなさんがよく知ってるものや
そうではない虫 ....
この、
洗練され切った
野蛮な社会にて
貴女の顔に触れられる
初めて、その機会与えられ
独り切りになる
解る ということ
その瞬間 のこと、
言語は他者に伝えるため
只 そのため ....
私は日に日に純粋になっていく
私は日に日に成長していく
当に伸びんとする蒲公英のように
生きれば生きる程
私の周りに興味を持つ
いや私の中にあるものに興味を持つ
輝いているなぁ 世界は ....
かつての仕事の途中の駅
ベンチでうっかり座っている
座れたら座る
座れないからこれまでは座らなかった
煉瓦造りの
イミテーションの屋根
屈んでみたら駐輪場だった
布マスクのおばち ....
自分のことを
認めつつ
変化していく
自分のことも
認めつつ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
いくら きみをひきよせようとしても
きみは 水面に浮かぶ果実のように
ぼくのほうには ちっとも戻ってこなかった
むしろ かたをすかして 遠く
さらに遠くへと きみは はなれていった ....
燃えている、燃えている、それはいつだったか、砂利道。石炭を運搬する線路のレールで擦りむいた、街街からころげ落ち、ひとり おいてけぼりにされた。それはみなに追いつこうと自転車を必死に漕いでいた、市(まち ....
目に 遠くから 何かが 跳ね返る
ボールは目の前を通り過ぎていく
立てた音を 忘れて 認識する 僕は
目に見たことのなかった鉄球を知る
そんな風に人間は自由であると思う
アパートのベ ....
沼の畔に立った時
私の真下に見知らぬ女が居た
山を 仰いでいる女が居た
水草の花は白く咲き
深いモスグリーンの森は夏なのか
ひんやりと うす暗い
私の真下にいる女は
口角 ....
私は待つ
暗いところでひとり
ではなくて
明るく開けた田舎の畑道で
衆人環視のもと
へんてこに腕を上げたり
無理矢理に腰を伸ばしたり
おかしな具合に首を曲げたりして
私は待つ
....
待ち求め潜心し
ひたすらひたむきに
学問だけ許されて
いた時代は終わり
そんな輩は
草でも石でも喰らってろ!
呪うような声の響き
未だ問わず、
惑わされる肉体の ....
あらかたの全てを飲み込んで
吐き出す時にはもう
溶けだしてしまわないように
飲み込んでいる
六等星
花が咲く
命短く
みずながれ
波紋の月日
とどまるのみと
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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