アスリートが試合に臨むときの眼光は
ひとのそれではなく
獣が餌を狙うときの眼そのものである

また普通のひとがその眼光になるのは
戦場に於いて兵士となり
敵を見つけたそのときである
夜になったら
月の灯りが
景色を蒼く
包んでくれる

夜明けが来れば
滲んだ紅が
地平線から
拡がるだろう

それならせめて
今この時は
そこに在る物
見つめてみよう

 ....
唾を呑むサウンドがトランペットの吹く空気に触れる
一寸先の昼間の終わる頃
己の残像が赤道をつたい一周する

あらかじめ光速を蓄えておく

物語の奥深く数字に置き換えられない おおざっぱな荒 ....
人なかで咳が出ると
はやく止まれとあせる
半径3メートルにいる人たちから
無言で疎まれていると感じて
目的地のことなどどうでもよくなり
消え去りたくなる

独りで居るとき咳が出ると
ほ ....
かりん
 島の
こここ
こ鳥


  恍惚のかおり 蜜のにおいに むせ返る
  夜咲く花は たれのため
  こここ鳥は 花の中をぬけだして
  歌声のほうへ朝日とともに  ....
昔の俺を好きになってくれた人たちへの感謝と礼儀として

会っちゃいけない顔を


今 俺は している
西の空に浮かぶ

網戸越しにみる満月の光

あなたにも似て

クロス(十字架)にも似て

ああ いつになく煌めいた

二度とみることのない

夢よ再び



 ....
運命線がないんだね
ってだいすきなあなたに
言われたので
なんだか、無性にうれしい。

つまるところ
わたしの指には赤い糸がないので
わたしとあなたは運命じゃないし
前世の行いのせいじ ....
どこからどこまでを少女と呼ぶのか
それは自分の幼年をさかのぼる程度でしか知らない

だとしてもだ
あの病院で出会ったのはたしかに少女だった

「会った」というより「会ってしまった」
そう ....
僕は詩を書いた
それを読み返した 僕は
まだ きっと 僕の
できることがあるのかもしれなかった


君は金も得られないまま
行ったり来たりするのは憂鬱だった
だけど そんなふうに  ....
               130226


モーターボーディングかも知れませんね
電源を共通にしてありますから部品が劣化すると信号が漏れて
不気味な共振のように大きな音を立てはじめること ....
「箱の中のヒト」


やはり平和だった
パンダ向かいにして囲碁かなんかして遊んでた
土から羽の生えたちっこい人
がでてきた

すると雲がなんか落とし
駆けよりその箱開けてみる
すぐ ....
  無数の傷のついたフライパンで
  三枚のベーコンを焼いている
  その男はただの大人だった
  円周率を小数点以下八桁まで記憶し
  足指のひとつに水虫をわずらう



  ....
腹七分目の食事で
カロリー摂取を制限すれば
長寿遺伝子のスイッチが入るらしい

人間は
食べるために生きるのか
生きるために食べるのか
いや、人間は
食べられる分だけ生きるのだ

 ....
        あおい空の向こう側
        彼岸のかなたに届くまで
        大きく大きく手をふって
        元気です、と
        あなたにすべて ....
その風貌がすでに詩人だ
その背中が
横顔が
吐息が詩人だ
なんの付き合いも
口さえきいたこともなく
それでも彼の
たたずまいが
みてくれが
そうでしかないと
ひとりごちているのだ
目をあげたらはっとした
大きな大きなお月さま

なにがいいたいのかな
まっすぐにひかってくる
静かなのに強く

私のうろたえる心が
少し泣きそうになりながら
そらせない瞳を前へ
前 ....
朝まだき始発を待つ
プラットフォームに
小さな風が吹いている

ドアが開き
ドアが閉じる

車内に流れ込んだ風が
まだ新しいシートのうえで
とまる

ガラス玉がひとつ
地下鉄の ....
そろそろいい歳なので
生意気になるべきだ
自分が自分になるための
いさかいはとことん受け取るべきだ
世界の一員である前に
自分自身であるべきだ
生意気でなければ
こんな男に価値はない
 ....
 
 
高い高いをされてる時が
一番高い時だった
何よりも誇らしい時だった
もう僕を持ち上げられない父が
故郷に帰る段取りを心配している
ぶつぶつとうわ言のように
出鱈目な記憶を繋ぎ合 ....
寒くて
一歩も布団を
出たくないから
念力でエアコンの
リモコンを引き寄せようとしたら
間違えて
じいさんの股引きが
近づいて来た
それを追ってじいさんも
使えない能力だな、くそっ!
歳時記も棺桶に入れてあげよう 童貞きどってるやつ 二人子がいる 爪先まで宇宙 今夜も
うちの犬と猿が騒がしい
/妻、戌年、息子、申年

犬猿の仲とは言うけれど
喧嘩するほど仲がいい
とも言うんだな

だから毎日大賑やか

おれは酉年
鳩は、クル ....
夕方のバウムクーヘン

夜10時のナポリタン

そのあいだに

息つぎに忙しい水泳のように

祈りや移動や鍵置きやメール


どんどん近づいて

どんどん過ぎてく


 ....
聞かないようにしているだけ
モスキートーン

そんなにいやなら
はっきり聞こえる音で伝えてください



どうせなら誘蛾灯
なんならホイホイ

まぁすり抜けますけど



 ....
ひどく熱い台の上で
亡きひとの骨を
拾う

幼い
わたしを
抱き上げてくれただろう
腕をひとつ

もう二度と
わたしを呼ぶことのない
喉をひとつ


かつての命は
 ....
桜の木々にダイヤが孵化し始める
誇れるこの世に 二つの目だけで十分だ

I think 爽

夢や希望を視力検査の片目で描ける かもしれない
この張れる胸こそ不可思議の姿勢を正し始める
 ....
ファミマで買った
モズクサラダに
ドレッシング付いてねえもんだから
味しねえし
他は昆布のおにぎりだし
なんかぼやけた昼飯になっちまったなあ
味噌汁でもありゃ良かったんだけどさ
そんな気 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
眼光HAL1+*13/2/26 14:34
原色の記憶カルメンオジ...313/2/26 12:47
唾を呑む音から物語りは終わる朝焼彩茜色6+*13/2/26 11:32
そらの珊瑚10*13/2/26 8:47
かりん島のここここ鳥[group]るるりら13*13/2/26 7:48
悪人面八男(はちお...213/2/26 3:23
十字架(クロス)アラガイs6*13/2/26 3:16
運命線がない凍湖5*13/2/26 3:07
「少女の指で書かれたカルテ」ベンジャミン913/2/26 2:36
かつての詩番田 113/2/26 1:25
かりん島のここここ鳥あおば3*13/2/26 0:43
箱の中のヒト②まきしむ113/2/26 0:43
大人草野春心513/2/25 23:58
長寿遺伝子イオン013/2/25 23:39
あおい空が目に沁みて石田とわ12*13/2/25 23:29
詩人三田九郎0*13/2/25 23:22
朧月313/2/25 23:13
風のたどりつく先カワグチタケ...113/2/25 22:54
種火三田九郎513/2/25 22:26
高い高いたもつ1213/2/25 22:04
ちょー能力花形新次013/2/25 22:04
歳時記も棺桶に入れてあげよう北大路京介213/2/25 22:02
童貞きどってるやつ 二人子がいる513/2/25 22:02
爪先まで宇宙813/2/25 22:02
犬と猿と鳩小川 葉413/2/25 21:27
夕方のバウムクーヘン吉岡ペペロ513/2/25 21:23
蚊のなきごえ浅香 葉菜113/2/25 20:56
遺骨千波 一也713/2/25 20:41
ダイヤから一(はじめ)朝焼彩茜色5*13/2/25 20:32
ランチタイム花形新次013/2/25 20:05

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