便器を丹念に拭いた
トイレクイックルで
夫の茶碗を
一心不乱に磨く妻は
果たして気が触れているのか
それとも
あら、わたしも時たまやるわよー
なのか
真実は
便器の黄ばみのみぞ知る
仮に、僕の中にいる僕をぼくとしよう。
そして、僕の外にいる僕をボクとしよう。
すると、じゃあ、この僕は一体、何だろう、誰だろう。
ぼくは、
僕になれずにいる僕。
外に出ることがないから、 ....
あなたの悩みなんか
早起きして
乾布摩擦すりゃ
消えて無くなっちゃうとか
インド人なら
カレー食って忘れちゃうとか
そんな
乱暴なことは言いませんよ
言いませんけど
いい加減病院行っ ....
君に煙が届かないよう
そっぽを向いて煙を吐いた
本当は違う
視線外して吐き出したのは
長いため息
君の我が儘、僕のエゴ
どうしたら
分かち合えるんだろう
言いたい事もまとま ....
ウニが////////ga,///食べたい、っうノ。
あたしは、食べたいんだ
とろトロトロトロトロトロトロトロ、オオトロ、ばーか。
//////
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/
ん? ....
指先を加えて歩き出す
人とすれ違う
朝の交差点で
濡れた指を外にさらして
大気の感度を確かめる
指を振って呪文を唱えたら
今日の占いをしてみて
良かったらスキップしよう
悪かったら一日 ....
人が次々に入れ替わる普通電車
無人駅に降り立つ一つの影
踏み切りの音がゆらめく海辺の線路
対向車線がないから
線路を取り囲む風景は
この電車だけのもの
窓の縁で腕を組んで
眩しい ....
すっかり片づいた床のうえに
ひからびた輪ゴムがひとつまるまって
きみはひろい上げて
ぼくたちの日々のさいごを束ねようとしたけれど
ぱちんとかすかな振動をのこして
ひからびた輪ゴムは切れた ....
この1年
よくひとに裏切られた
ひとり、ふたり、
さんにん、よにん、
ごにん、ろくにん、
みんなつらかったんだろう
みんながまんしてたんだろう
ぼくは走り ....
休みの日には
行く場所がない
独身者寮二階洗面室
の窓から
女はサンダル履き
ひとりこっちに
来るのが見えて
おばさんと呼ぶに若く
おねえちゃんと呼ぶには ....
冒涜
神の名を語るも良し
悪魔の名を語るも良し
海を裂くのか
人を食らうのか
昇っていく
堕ちていく
“人”という科学
昇っていく
....
模倣者へ
ただいたずらに人を傷つける若い方。
他からうまれし言葉を、したり顔であなたは奪った。
それは、あってはならないんだよ。
先人が書いているから、すべての詩は ....
無傷なままで生きているひとなど
世界中さがしてもだれひとりいない
最近詩を読んでいません。
退屈な自分がくすんでいます。
最近詩を書いていません。
解体された自分が飛び散っています。
最近死を考えています。
活き活きとした自分に幻滅しています。
....
おばちゃんは
女捨ててんねんと言う
男と女の中間やねんと言う
おっちゃんは
なんにも言わない
おばちゃんは笑う
笑いながらぐいと
明日のとびらをあける
大きなこえで
明日 ....
枝の先端の鳥
影だけの猫
小さな足裏を見つめるうた
花の衣裳で踊る子の
悲しげな指に気づかぬまま
皆は拍手をしつづけていた
....
青空と階段と金属と食卓
曇と無音と螺旋と無音
霧の上に描かれた霧が
さらなる霧へと溶けてゆく夜
廃れたものは何も言わず
土と枝の奥にそびえ
光が光をはずれる径
う ....
ふぅ〜
誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら
黄色くなった“春”が立っていた
眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている
あぁ〜
私はポケットから ....
午後三時のおやつの後で
時の抜け穴から
入っていくときに
ぼくは二つにわかれる
もうひとりのぼくは
庭に作る仮装の舞台に立つ
そこで主役を務める
普段のぼくより
威勢がいい
スト ....
涙だけをためた洗濯機に
渇ききってしなびれた心をつけ込んで何回もまわした
でも脱水するとまた、しわしわになり・・・
風にさらせば、パリッパリにまた乾く
*
じゃ口 ....
震災関連番組を見ている
私の背中に
六歳の娘が不意に覆い被さってくる
今朝思い切り叱られて
「ママなんか大嫌い」と
涙を溜めた目で私を睨みつけていた娘が
「ママ、大好き」と言いながら
....
あの頃の僕らが見たことのない過去がそこにはありました
タイムマシーンが置いていった虚像と実態がありました
一回きりあの子を殺ったのは一回きり
あとは夢で何度か
でも死ななかったよ
永遠に
....
少しくらいの
痛みはあるほうが
生は活性する
少しくらいの
望みを持っても
いいような気がする
少しばかり
苦を背負っても
生はたどれる
少しばかり
無 ....
目が疲れたので
書きかけた詩を止めた
いつも そんなことを考えては
暮れかけた思いの中をさまよう
部屋には 人はいないと気づく
誰の影もなく夕暮れが光を落とす
体が駄目になった ....
私はモノに名前などはつけない
自転車や楽器など愛すべきモノたちへ
名前をつけてはいつくしむ人たちに対して
嫌悪感ほどは抱かないがむず痒くなる
しかし私は毎日牛乳を飲むときや
....
忘れてしまえるということは
すばらしいことだとおもう
今日のことも
だれかのことも
わすれながらいきてゆく
わすれられないことを
すこしづつ手放して
花が咲くように
花がちるよ ....
えんぴつが折れるまで憧れを書き続けていた
まっくろい手のひらに重さはほとんどなくて
誰かがのせてくれた飴玉の部分だけひりひりしているようだ
信号がかわるたびに思い出を切り売りしているみたい
待 ....
よく晴れたからお散歩に行ったよ新宿に
気持いいから君も誘ってあげようと思ったけど
五丁目まで行ったところで日が暮れてしまった
靖国通りは駐車タワーを過ぎると途端に郊外じみて
人影の絶えた街は芒 ....
ねこが
あるいていて
せまいところを
あるいていて
おちないから
ばらんす
かんかくが
いいと
おもって
かんしんして
ほわいとでーに
くっきーを
あげようと
おもって
め ....
130314
まずはおめでとう
年度末は
がんばったねぇと
誰かが祝杯を挙げる声もして
今日も花霞の空が続く
花と空と地との境目も無くなって
夢のような ....
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