ぐるり、と周りを見回してみた
遮断された思考回路
崩れ落ちた自信とプライド
夢中で追いかけているうちに
何を追っているかも分からなくなった
ぐるり、と周りを見回してみた
逃げる ....
勇気をだして電話して
勇気をだして告げられて
ごめんね言われて切られます
呼吸がきゅうに浅くなります
夜の電話は理不尽です
鼻血がでるのはそのあとです
酸素の足 ....
コトバにしなくちゃ
わからないんだって
コトバにするから
けんかになるんだって
いいたいことためて
風船になった
どんどんふくらんで
はれつしちゃった
ひりひりするから
....
知らぬが仏とはよく言ったもので
仏様には似ても似つかぬわたくしは
やれ 醜くも渋面を晒して
それでも 知らぬふり、
存じぬふりを 通しております
此の世の理は存じておりません
貴方の ....
「あるところに花喰いという、花を喰う者がおりました。
年はまだ若く、どこかの城から逃げてきたとの噂もございました。
花喰いは澄んだ池の上に花のなる木を植えました。
その身重たさか ....
誰が見送っていたのか知らない
わたしは振り向かなかったから
三月の道をざくざく歩いて行ったから
足取り軽くはなかったけど
雪解けの道が歩きにくかったからじゃなく
涙で目の前がいつも曇っていた ....
捨て子は
捨ててくれて
ありがとうと
十五の春の
世間で一人
散り始めた
桜の小道で
つぶやいた
らしいです
しらなく ....
ゆっくりと回転する
地球儀の上で
つま先立ち
孤独と幸せ
目を閉じると
遠い古い町が風化して
ぼそりぼそりと崩れて
風に消えていくのが見える
軽いめまい
かかとから
身体は宙に ....
女は男に初めての恋を感じてほしいと願う
男は女に最後の愛を感じてほしいと願う
女と男は不思議なメビウスの輪をいつまでも巡っている
初めての恋と最後の愛
最後の恋と初めての愛
どれも ....
朝、目が覚めると昼だった。
おかしい。
目の前にアナログな小さな目覚まし時計。
それは短い針が1と2の間くらいを指している。
おかしい。
時計が、ずれている。
電池、変えなきゃいけ ....
こんにゃくが泣くんです
キュッ キュッ って
から煎りされて
栄養は 無いんです
指でちぎったから
かたちは良くありません
みりんと出汁と砂糖
....
ぼくは30代の頃
浴びるように酒を呑んでいたが
二日酔いになったことがない
ぼくは良くお袋の肩を揉んだが
肩こりを経験したことがない
ぼくは殴り合いの喧嘩もしたが
一度として骨折を ....
遠く遠く
果てなく遠く
離れ離れ
遥かなさきの
そんな光を
線で繋いだ
僕は見上げて
名前を呼ぶよ
暗い暗い
漆黒のそら
高く高く
花の咲くよう
響く感性
永遠に紡い ....
まだ涙はあるか血は流れるか
何かを忘れてはいないか
誰かを犠牲にしてないか
驕ったつらしてないか
問う事を忘れていないか
ともすれば自分の痛みに埋没して
痛み分けを忘れてほうけてる ....
地下系で 繋がっている
細っこい もやしみたいな 白い根が
河童の皿を 連れて来る
若しくは 小さな 蕗
フッ と 吹きかけたら 飛びそうな
華奢な姿を 思い描くから 立ち止まる
....
風を眺め
風と語り
風を伝える
もうすぐ名前がなくなる村の
公民館の屋根のてっぺんで
風を聴き
風と歌い
風を奏でる
僕は少し錆びついた時間を
飽きもせずにつ ....
葉は、
いつか散る
かならず散る
その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど
散る、という務めは
葉にしか担えない
わたしには、
どんな務めが ....
優しい人達の笑い声を消したい
近付いて来る足音から逃げたい
差し出された手を払い除けたい
独り善がりな不幸を味方につけ
勘違いな孤独に酔いしれてた頃
僕は本当は幸せだった ....
首が苦しくなる
喉が圧される
動悸がおかしい
息が浅くなろうとする
頭に何かが張りついている
泪がとまらなくなる
誰かがいる
苦しい
鼻血が出る
....
なまの枝をポリポリかじっていると
おまわりポリスがやってきて
いもうとたちを連れ去っていった
おまわりポリス(春だな)
わたしの名前にもすこし春がやどっているからだ
血を ....
もう なんにちも
雨は降らないし 降りようがない
雨乞いの呪文も
もはや効き目は薄れ
わずかばかりの
水を流して
やり過ごしている
{引用=さかな 苦しいだろう
さかな 底に怯え ....
雨が止んでしまった
スカートを木洩れ日に見送る
過程にニヤけそうな日
ベタな健全がどしゃ降りになる
白いドレスの誇大妄想
家庭という傘をさすには遠いだろうか
....
右足が重いと
おもっていたら
いつのまにか
根が生えていた
しかたがないので
歩きまわる
根をおろさずに
....
便箋を整理していたら人から貰った手紙が幾らか出てきて見覚えのある色彩を携えた紙の様子に何となく懐かしくなっていたのだけども不意に忘れてたポストカードなんかも目端に映ってうっかり息がつまった肺胞がいくら ....
こがねの王冠をかぶった
いたずらにゆがむ顔
愉快だ、ハハ
水をさすピエロ
仮想めいてる存在が
黙ってなよ
君がね
くちげんか 地球儀を回す
すいーん すいーん
小 ....
もし
手に入れられるなら
絶対に裏切らない
ものをください
それから
ボクハ
ヒトではなくなった
「お前、絶対に裏切るなよ」
鏡を見ている
殺す ....
残酷な花 さくら
残酷なさくらが残酷な世界に咲く
残酷な世界に
残酷な美しさで
残酷に胸に裂く
低速のいらいらを
港からむこう側にむかって流してしまうと
今夜、
難解な網をはられても捕まるな、
ぜったいに捕まるな、
表面のぬめりを生涯でいちばん てからせるンだ
どんな濃さのブルー ....
辛いこと貯めこんで利子がつく
長いものさん巻いてください
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