大戦後の活気づいたローマ市街をせわしなく活き活きと駆け抜けてゆく
いまでも自由な少女である 永遠のあなた
ローマでの人々との楽しい振れ合い 星条旗の国から来た男とのロマンティックな恋愛
けれども ....
もとからどこにも取り付いてなかった象嵌の螺子ですから
其の内ルリタテハの瞳は羽化していくのを
襤褸が出た躰で憶えている
深層で春を装う球体関節人形の御伽噺
ばっかみたいだって、
靴飛ばし ....
ちょっと立ち止まって
大きく息を吸って
大きく息を吐いて
空を見上げて
それから前を見て
歩き出す
ペースは早くなくていい
無理せずに
行きたいだけ
行ってみよう
使用済みパンティ愛好者も
加えて欲しいと
前から主張しているが
一向にその気配がない
マイノリティの中のマイノリティだからか
そうだとしたら本末転倒もいいとこだ
彼らは
いつ自分が団地の ....
自宅でお留守番するウサギは
あちこち破れたからだを丁寧に縫い繕われた
ぬいぐるみ
社員食堂で晩ご飯を済ませ帰宅する暗い空間
蛍光灯が点くとよろこぶウサギに
ただいま を言 ....
自然が最後に受け渡してくれたもの
この透明な透徹した
感覚に従属しない
思考 さえ在れば、
自由自在融通無碍
血を飲む血を呑む
何処にも行く必要はない
この小部屋にて全て体験する ....
AIの野郎
クソソフトスターリニズムに
イカれやがって
暴力的な言葉を使って
詩や短歌を書けとお願いしても
拒否しやがんだぜ
暴力的なのも
人間性のうちだということが
分かってねえんだ ....
雨の音が聞こえる
少し不規則なドラムみたいで
何かに合わせるつもりがない
そんな所が私と似ている
程々に働いて
たまに遊びに出掛けても
ひとりの時間が好きだから
返事のないものばかり ....
ふわり風に包まれた神の息吹き
木立の緑そよぎ群れ飛ぶ鳥たち
春の衣を纏った精霊たちの揺動
私は気付けばこの大地に立っていた
肉体という存在で大地を踏み締めていた
哀しみを携えながら無常を ....
俺はコマのついた電話ボックスの中に閉じ込められて、
コマが転がる分しか進めず、
人と話そうにも伝わらず、
電話しようにも小銭がない。
エスカレーターに乗って下りていく
一定の速度で
後から呼吸は追いついてくる
道に迷わないよう
所々に掲示された簡易な地図を
確認しながら下りていく
同じ段にはザリガニもいて
甲殻類に ....
花の中にはもう
ミカンが始まり
これからひと夏
こたつにミカン
思いもよらない
未来がまってる
ミカンにとって
そこそこ
頑張れればいいのに
そこそこの
毎日でいいのに
そこそこの
顔でいいのに
そこそこの
おこずかいで
満たされる
べきなのに・・・
私の中には
悪魔と天使がいて
悪魔と天使で、セット
だから
どちらかには
なれない
例えどちらに
ひっぱられたとしても
もう片方が
ひっぱり ....
手紙にポストがあるように
あなたにも私がいるのだから
そんふうにムリしないで
時にはゆだねても
いいんだよ?
どうして
これほど素晴らしい世界に
悲しみや苦しみが
絶えないんだろう
今朝カーテンを開けると
水色の空がとても嬉しい気持ちに
させてくれたんだ
綿菓子みたいな白い雲 ....
よる、おばけがくる
わたしのほほを撫で
のどを撫で
よく使い込まれて
されど清潔なリネンのやわらかさで
わたしの心臓を撫でる
わたしのまぶたはとじたまま
そこにおばけがいる
蝋 ....
わたしはとびうおだったので
まばたきもしなければ
泣きもしないし
空腹のために蹲ったりもしない
愛のために飛んだりしない
跳ねて すべりおちる
生きることだけをする
そして ぜったい ....
万華鏡、その響きは
変幻自在に
行き来する、
低音から高音まで
慈しみ張り裂け
あらゆる表情宿し
骨格 浮き立つ
ロマンティック・ラヴは終わり
いずれやって来る未知に備えて
....
つよさ増してきた街路樹の木漏れ日に
手をかざすこともせず
信号が青になるのを待っていた
車道、瞳に写って忽ち忘れゆくものあり
そして横断歩道の白線部分へと進み出る
私の影 ....
少女の瞳に映る
淡い愛の炎に胸を焦がす
この世界でただ一人の
彼女と出会った瞬間から
彼女の笑顔と共にある
愛という名の光が広がる
熱く焼けつくような想いを
どう表現すればいいのか分 ....
果てしない宇宙へ
一人船出する
心を弾ませながら
星屑の道を行く
無限の宇宙に浮かぶ
神秘の惑星たちへ
見知らぬ異邦人と会い
出会った意味を問う
流れるような光景とともに
半 ....
猛毒の
花びらの
上で
息詰まる人、
アーメン
背中の星
剥がしながら
世界へ旅立つ
魅惑的な航海、
僕をいざなう
異界への航海、
底知れぬ己の奥底
思考する神霊たち ....
目覚めた瞬間、
唯一無二の人生が続くと聞いたとき
生きることの意味を無に帰す孤独感が襲う
あるがままの自分を受け入れることも
開かれた未来を楽しむこともできず
奪われた時間を刹那的に考え ....
お酒がとても
透明
こんなにも
力強い 旨い
すごい
鼓動にはねる指先に
股を伝う汗にさえ
感じるままになる鈴の
ような
おはようから始まる
いつもの夜
遊びに歌に飲む店に
頬を落ちる涙にも
スクイの手 ....
コンビニの
旗、微かに揺れ
空の青、
ビルの隙間に見え隠れ
人々の
途、行き過ぎる
それぞれ
霊性の核、宿し
在ることの奇跡
漲る陽光、照らし出し
コンビニの
....
そうだった
わたしには
あなたたちがいたのであった
この
わたしのようなモノを
迎え入れてくれた
あなたたちが
ずっと
ずっと
届かない
と
勝手に思 ....
たたかうことは
嫌いだけれど
たたかうときがあるのも知ってる
ホントは気楽に生きたくて
闇など視ないでいたくって
けれど朝が昼になり
そして昼が夜になる
ときが流れて ....
消え入るように
ささやく声は
私の言葉がかき消して
君のホントの感情が
視えないままの夜だった
あの日扉を開けたのは
けなげな明るい問いかけで
ふたりいっしょ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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