明日足が取れた。雨が降っていないのに寒い。夜は今。来ない。こないださよなら言った、あの場所で殺人事件。坊主が上手にサラダ油を飲んだらしい。
僕笑いながらギターを弾いてる彼女の股を見続けて夜がまた ....
祖母へ
人間関係は
一瞬にして生まれ変わらない
本当は
どうなりたかっただろう
投げ掛けた言葉が
自分の身にふりかかる
反省しても
もうどうにもならないかもしれない
....
この声は誰にも届かないと この手は誰にも触れないと 極力理解することで自分を守ろうとした だが声は増幅して多数の人々へと届き 手にはいつの間にか無数の糸が絡まり 僕はそれを十分感じていたが それでもこ ....
静まりかえっていました。
薄暗く
とても広い公園の水道で、
その蛇口の上で、
わたしはひとりでいました。
朝六時。
わたしは
人間ではないのかも知れません。
空を飛んだり
虫を食べた ....
廻る
哀しみは廻る
どこまでも どこまでも 廻る
哀しみは廻る
どこまでも どこまでも 廻る
この哀しみは
どんなにお金を持っても
たとえ健康だとしても
どんなに女にもてたとしても
....
耐えきれないくらいに
煩わしい 日々の騒音
例えば誰かが
誰かを蔑む声
私の方が正しい
そう主張する声が
街を包む空気を
重くするのさ
....
ハエと一緒に転送してやろうか
恵方の逆向いて吐く
自販機に嫌われたコインばかり集める
深海魚の夢は、最後方の心は
言葉が飲まれる、言葉が生まれる
最深部の夢は、古代魚の心は
言葉が埋もれる、言葉が生まれる
おろし金を耳に挿して
転げまわっている
桃の実をすぐるため
はしごに登って高い枝に手をのばす
少し時期が遅くなったので
実はピンポンボールのようにまで
大きくなって 枝一杯になっている
このままでは多すぎるので
適当な間隔を ....
せかいがゆらいでゆらいで
ねむいのをおさえて、またゆがむ
あしおとは ふら、ふわ、ふらふらっ、たんっ
からだはひだりにかたむいて、おしりがへんなかたちです
せかいはゆらいで、ゆらいでゆらい ....
それぞれの理想の楽園で、ただよう魂を見よ。
君たちにも見えるだろう。
笑っているのに目にはたくさんの涙を浮かべているんだ。
なぜって、それはわからないよ。
わから ....
「戦争」が始まって半年余り
悲しみが渦をまいてめまいがする
精神薬の空箱が崩れて溶けていった
努力も向上心もそれを書いた薄い紙も
ロジックと倫理を練って叫んだ口も
誰も見とめられないなら ....
その場所へは、けして女たちは近づけなかった
淫らな忌避の場所をひらいて渡来のひとのごとく片足を立て、
障子戸からこぼれた露わな月日に焼けて黒ばんだ太い柱に背を凭れ
毛深き勇者は衆道の男ど ....
群衆がうごめく
光の中で
色々な人間と肩を合わせながら
僕は一人で考えている
それとも考えていなかったのか
わからないけれど
音が夏の日の波のようにやってきては
干上がっていくような ....
大阪生まれの
お袋は
昔からずっと
歩く放送禁止用語だ
テレビに映る
女性タレントの
顔の欠点を見つけるのが
得意技で
よく使うのに
横に広い顔の人に対して
なべみたいな顔やな
....
夜の町に少女がひとり
悲しい涙、うれしい涙、喜びの涙、いりませんか
あっ、きれいな涙だけはまだ心であたためているところです
雨がふるなら低気圧
だから鼻血
だから悪い夢
低気圧のせいだから
気にしないで
大丈夫だよ
安心して安らぐんだ
なんにも心配するな
ぼくがどうなろう ....
○の神様いてくれる
あたりを見回せ
世界は○であふれてる
休み場所は○だから
あたりを見回せ
みんなのぼくは○になる
○になれなくてごめんなさい
みんな○ ....
誰もいないこの世界が好きだ
ボタンひとつで誰もいない
みえない
みたくない
しらない
しりたくない
そんなことすべて置いていける
誰が僕を責めるだろう
....
....
恐ろしいほど
バカそうな小娘が
駅に溢れかえって
いるので
何事かと思ったら
近くのドームで
これまた
恐ろしいほど
バカそうな
男達のライブが
あったようだ
こんだけの
バカ ....
風がその日選んだ道は右だったので
程よい南風がその町を包んだ
路地裏にも行き渡り
仔猫が鳴いた
夜になって風も眠りたくて
考えて、左行きを寝床とすることにした
北向きの部屋が風を受け
....
愛想笑いで 発達した頬のマッチョが
高らかと その場しのぎのポージングを決める
黒光りした 死んでいるルーティンが わざとらしい
だめだ だめだ だめだ
喉の奥に巣くう 真心が 胸焼けのよう ....
好きな人できてん
って、お前がゆうたとき、俺の心臓らへんかなぁ、もう少し下の方か奥の方か、なんやわからんけど、ズンッて、めっちゃ重たいもんが乗っかったっていうか、なんやろ、血の気が引いたって、正にあ ....
幼い虹が
水たまりを駆けてゆく
窓を流れ 昇る曇
誰かが何かを読む声が
水路の終わりに響いている
空に迷う鳥の声
白に降りる白の声
割れた渦にざわめく森
....
水の底で
むかいあっている
水草が
こちらを見ている
水面の陽はむらさき
月が 横切ってゆく
....
灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた
青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽
不親切な
海への道のり
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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