竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する
散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい
ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
とんがってるのが
雨にたたかれて
とんとんとん
まったいら
ならいいけど
でこでこでこ
だから
くっついても
もういたくないよ
雨がつくった
ひととひとのうえいぶ
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き
寝静まった街の中
街路樹に風
風だけがざわざわと
聞 ....
垢まみれの私の心も
やがて救われる時が来るのだろうか
その時私は
人としてどのような形をし
何を語るのだろうか
せめてこの沈黙が
せめてこの沈黙が
私の過去と現在と未来を
....
私はアメンボに追突され
母の事が分からなくなった
月からやって来たのか
地球の中で私によって排出されたのかさえ
全知全能の眼球は答えてくれない
ひたすら潤むばかり
コーナーを何度曲がっ ....
きみのパンツィーの
サイドの紐を
引かせてくれ
鼓笛隊の
ファンファーレとともに
引かせてくれ
きみのパンツィーが
ペロンとはがれ
ドヒョローンが
干し柿みたいな顔を出すとき
....
夜が咲いて春めく
わざと誤爆している女がいる
第二ボタンたくさん用意している
少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏
雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく
雨が 夜更け ....
....
ご紹介します
この度
めでたく
世界遺産に
認定された
ではなくて
遺産相続に
数多くの
親類縁者が
名乗りを挙げた
不治の病の
じいさんです
夏の香りをコバルトに立ち 足跡はどこへ辿る
慕う人の鮮明な記憶なしに 足跡はどこへ辿る
これからは通り過ぎる 切なさえ 斬る 泣きながら前へ突き落とす 護衛
これからが貫き過ぎ 安堵 ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生
でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生
誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
かなしみとは獣のようなものだ
この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい
ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
....
ぼくは
命なのだろうか
魂なのだろうか
心なのだろうか
精神なのだろうか
それをいつか感じられたら
ビジネスで
文学で
愛で
ぼくたちで
....
初夏の北の港町
突き抜ける青 鳥の舞う空
ビットに繋がれ漁船数隻
塗装の剥げた漁船たち
小さく体を上下しながら
早朝の漁から帰還して
体を休めるまもなく人だかり
そのあたりの漁師たち ....
【ジェンダー】
そのひとらしさ
家族のまえで
社会のなかで
自分として
どんな役割をになえるのか
女性らしさと母親像は相反しないか
男性らしさと父親像は相反しないか
ひとつしか ....
伝えたいことが何もなくても
電話が切れなかった
これで終わりなんて信じたくなくて
繋がっていたいだけだった
泣いてなんかないのに
辛くなんかないのに
いつもの素 ....
ひたひたと
ありったけの水を吸い上げ
あおく
あかく
丸く
咲く
装飾花は結実しない
ただ
水をひたらせる
小雨
大雨
さみだれ
にわか雨
夕立ち
根拠のない憂鬱 ....
ああ僕はハードロックしか知らないから
失恋しても母が死んでも
おまけに英語なんてわかりやしないから
もしかしたらセックスがどうのとか
神を殺したとか
そんな歌で泣いてるのかも ....
部屋の中 わたしの吐息で満たされていて
蒸し暑くて目が覚めた
普段お洒落なんてしないから
どうしたの?って聞かれて恥ずかしくなった赤いペディキュアを
あれから何度も何度も塗り直した
....
夕暮れの 一秒を
握って
ひらいて
ほどいていく
風 吹いたら
暗闇が 死んでいく
手影絵の 一秒
狼が躍って
あの子の モスコミュウルに
キスの味が
しますよう ....
僕の小さな幸福論
TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ
幸福は乾いた日 ....
人は死にます
みんな死にます
老いたり病んだり疲れたりして
どこかへ
行ってしまいます
君だって
僕だって
あそこに居る人だって
テレビの中に居る人だって
穴の ....
全部嘘でしたって言おうよ
本音なんてない
ただ
この建前だけが
本当でした
風は南南西から
遥々やってきた
私は窓を開けて
南南西からの風
をいっぱい招き
入れ風と戯れた
生きている実感
頭から足の爪先
この手の指先に
南南西の風被う
風は ....
安心すると
ねむくなる
亀になって
ねむくなる
君のこうらはどうしたの
ずうっとうしろに脱ぎ捨てて
だからかな
とがってる
かみつきそうな
顔してる
待っててやるから
....
運命を結びなおしている
自分へのご褒美で太る
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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