鮮やかな曲線をのべながら
明けそめる五月の湖
暁のシルエットで影絵になる街路樹
炎うつす水鏡と 空は
うっすら みずいろさすらわせ
私を惹きつける
思い出せない遠さの ....
太鼓のリズム
太古のリズム
神さまが来る
邪気払う
今日よい天気
青空の下
アフリカ気分で
ちょっとノリノリ
農作業
植物 優先
お天気 優先
ノーと言えない農作業
....
未明のラジオ体操で
待ち合わせをしていると
あなたは幹線道路の方から
しろやま公園に入って
産声をあげた
町内会の会長さんは
壇上に上がり
体で体操をしている
お手本だから左右 ....
音韻を小瓶に入れて思い切り放り投げた
海岸線を歩けばカモメが鳴いて
子供達がはしゃいでいる
それを横目で見ながら
私はするりと通り過ぎる
明るさはいつも影を落とす
その事が私の胸を ....
マメにバリカンで頭を刈る
アタッチメント無しの1ミリ設定
刈っていると
ふと
歌が降りてきた
ケノ国の
国土奪うは
オデコ国
じわじわ攻めろ
輝け大地
....
生まれて、育った町の
毎日 渡った橋を
きみとゆく
今日は雲が多いね
川面もすこし 白い
そうして乗る
路面電車の窓を
飛ぶ鳥が
きみとぼくを 一瞬
つれて
どこかで ....
子供たちは
大いに叫んで
思い切り泣いて
いっぱい笑って
存分に暴れ回って
自由を感じて
のびのびと
育ってほしい
私たちが
静かに暮らす
ここではないどこかで
ホームレ ....
蒸発すら叶わない人魚の
鱗のようにある
湖が
荒々しい海辺の
あの夏の終わりの、
へたくそな絵を描いて
ただ鏡越しに私の真似をしている
異国のおんなが
白い蝋燭をひとつ灯して
....
けだるい午後です。
青い海に目をやると、
廃工が浮遊している。
そうです、蜃気楼なのです。
乾ききった喉をうるおさなければ。
日照りで目がくらみます。
立ち眩み、立ち眩み…
自販機が ....
漆黒の闇に浮き上がる
開かれた聖書の過剰な静謐、
言葉に意味に犯されていきながら
この資本物質社会の一室、
一つのノイズ異和を発し続ける
それは透明な呪いの声だ。
背後霊が生前自称詩人だったため
いつも耳元でクソみたいな
自称詩を囁かれて気が狂いそうだ
自称詩人の背後霊は
自分のことを
「うしろの朔太郎」と名乗っているが
朔太郎とは程遠いクソ野郎だ
....
○「終わりの言葉」
ワイフにしろ恋人にしろ
女性のほうから
「顔も見たくない」
と言われたら
もう終わりということだ
男は潔く諦めよう
それが男の美学だ
女々しいのは男じゃない
....
世の光に照らされ
新緑の濃密、鮮烈照り輝き
意識、呑み込む季節のどよめき
世の光に葉脈浮き立ち
緑の揺らぎ、今や無限の流浪
わたし、この世の一つの眼に成る
京阪電車の踏切渡った坂道で
目に付く酒房の黒い看板
『道草』は
今朝も眠りについたまま
道幅せまい通り
店とは反対側を歩く私は
人の流れを避けて立ち止まる
登校 ....
これが私の真実だ
あなたの真実を教えてくれ
そう言って ここにいるあなたに話しかける
だが あなたは無言で悲しそうに首をふるだけだ
きっとあなたには真実がないか
あっても 私のそれとは異なる ....
欅に光が射して
陰が濃い
もうすぐ夏が来る
万物成長の夏が来る
真新しいマンションが増えてきたこのまちで
わずかに残った古いモノ
ああ、あのぼろっちい空き家ね
頑固に過去にしがみつく
なんとも無様な姿を地域住民にさらしながら
はや数十年が経過した
....
稚くて
美しくて
二人には白い花びらの開き切らず咲く
真ん中だけ ほんのりピンク色に染めた
薔薇が似合う
交わす口づけもさわやかに愛を誓い合った
いつか二人は大人 ....
道化の口角を極端に上げて
引き攣った笑顔を その白塗りの顔に浮かべながら
人間としての階段を きわめてダイナミックに下ってゆく
ジョーカーダンス あなたは
最も深い地の底の地獄を まるで天上界 ....
深緑は私の祖、
収縮と拡張
繰り返す
私たちの命、
源たどれば皆 同一。
日本国を率いる者たちが
自分の間違いを認めようとしない
このままだと日本は滅びる
そのことに気づいている者たちが
その間違いの元である
貨幣の信用創造という事実に基づいた
正しい貨幣観を広 ....
砂漠抜け
砂漠の一軒家抜け
街中へ
街中のこの白い小部屋へ
この熱持つ静謐な地にて
底 探り感じ割っていく
底無し宇宙の底のヒビキ
それは普遍の聖なる何か
人は誰しもそれを持ち ....
一度固まってしまった接着剤はもう剥がしようがない。何処までも先祖を辿るのと同じように。
線香を供えるときには顔も知らずに亡くなった人も数にいれる。つまり戸籍上は曾祖父やら祖母やら兄弟なのだ ....
洗濯したシャツを畳んでいると
シャツに畳まれている私があった
痛くないように
関節が動く方向に畳んでくれた
畳み終えると皺に注意しながら
シャツはそっと私をタンスに仕舞った
衣替え ....
斜光の残響のなか
自由に躍る
漆黒の闇の切迫
予感しながら
夢はみない、
希望はない、
絶望はない、
ただ此処に留まり
この光と闇の均衡のなか、
自由に躍る
真夜中 ....
こんなに春なのに
まだ咲かないの
まぶしくて痛いから
たくさんの◯を買った
まぶしくて痛くて
まぶしくて痛くて
まぶしくて痛かった
なんども春なのに
それでも咲かないの ....
繁華街は夜になれば
ネオンが真向かいから躯にしみ入って来る
路地に流れる舗装された浅い溝の様な川の側、
一軒の隠れ家的な 名曲喫茶があった
水曜日になると
ねずみ色のスウ ....
痩せた犬が
俺の家の裏口で
乾いた口を波打たせ
最後の餌をねだってる
縞々のブラウスと
古びたコーデュロイの
最新型の古びた服で
着飾る母がドアを蹴る
冷たい音を立てて
錆びたド ....
空と壁、画布と壁の関係は
デッサンの向こう側にある
あったと思う
手ざわりがした
もう、海は。これでいいと
朝方に眠りきれず
続く未来が光の形をとって
泡々と今になる
脳色 ....
○「人を見る目」
上司に人を見る目がなければ
どうしようもない
一流の潜在能力を持った部下がいても
三流としか見なさない
評価は上司によって大きく変わる
置かれたところで咲きなさいといわれ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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