殺し屋の看板は下ろしました
ついに一件の依頼も来なかったけど
前科者の看板は外せないしね
ロンドンの中央を走るバスに貼り付く
いくつものガムを剥がして
ぼくは本当に会いたいものにだけ会い ....
すいすいすいすい
生きていってくれることが
ヒョウスケくんはいちばん
うれしいうれしい
愛するアーヤが
つかれもしらずに
皆の人気ものであることが
ヒ ....
アーヤはつよいこ
アーヤはよわいこ
ばたばたなのはやさしさのせい
ばたばたなのはさみしさのせい
アーヤはみんなの
みんなの人気もの
アーヤが疲れたら
わが ....
じぶんをかえりみず
アーヤが誰かを助けにゆく
じぶんをかえりみず
ヒョウスケくんが誰かを助けにゆく
ふたりがこわれてしまいそうなとき
誰かふたりを助けてください
ア ....
コンビニエンスストア
毎日欠かさず立ち寄って
まだ見ぬフレーバー探してる
微炭酸 無果汁 200円
喉元を過ぎる甘酸っぱさは
青春のそれとはまた違い
少し、少しだけ擦れている
....
大丈夫って言葉はカタカナで書くと愛着湧く気がする
手書きだと特に
今日も面倒の中に
埋もれていく
ランナーズハイと
苦労からの幸せ
面倒を避けて平らな道を歩く
何もない道をただ歩く
何もかも素通り
生まれた家よりも
外での暮らしが長くなると
前世のことのように思えてくる
たしかに今
それはあるんだけど
幻に見えてくる
今度のお盆は
最後の帰省になる
これで ....
象
ふるさとの草原も夕日も君は知らない。君の母親も父親もふるさとを見たことが無いからその広大さも見事さも話に聞いたことすらない。そこに憧れることもなく、ただ与えられたスペースを歩き与えられ ....
七月の青い空には漂う硝子の雲たち
手のひらの上には天使の破片
陽射しにきらきらきらめいている
これを僕にくれたのは君だったかな
それがどうしても思いだせない
君がよく口ずさんでいた
夏 ....
お盆が近づいてきたせいなのか
お母さん 無邪気に連れてゆこうとした
ラスベガスの弾けたネオンとアフリカ大陸の空
淡い紫の時空の煌く粉が斑に残像を残す 夢からの目覚め
南米のペルーの ....
コーヒーショップで冷コ中
窓の外ではトウモロコシが
半被を着てイカ下足を焼く夏祭り
駅前広場に設営された
野外ステージではカラオケ大会
たまにはこういうのもいいな
近くの信用金庫のOLが
....
あなたの瞳から涙がこぼれた
道化師気取りが人に戻った
なぜだろう
あなたを見つける人はこの世界に 多くはないのに
あなたが見つめる人はこの世界の 総ての人々だ
うずくまる子供
....
我慢ならないからといって
集団で膀胱するなんて
許されないことだ
注)膀胱するとは膀胱一杯に溜めた
おしょうすいを出すこと
ましてや
山中に連れていって
膀胱して
注)膀胱するとは ....
どぅどぅどぅるぅるどぅるどぅるどぅるっどぅーどぅーどぅるどぅるどぅるどぅるどぅーどぅーどぅーどぅるどぅれどぅるっどぅるどるどーれ どぅるどぅるどぅるっどぅるどぅるどぅるどぅるどぅれ きぽけぽきぽけぽき ....
誰でも救われる訳では無いけど。
でも救ってくれたあなたは、
あと少しで炎が消えそうに
揺らいでいます。
幼いわたしは坂に向かって開かれた窓から
あなたの名前を呼びました。
親があな ....
暑く 酷く まっしろい雪の下へ土を探している
見つけたら 見つけてしまったら また探して終うのだらう
いったいこのうすきみわるい街道を
やつらはどうやってあるいている
死ぬだけの生をよこたえたらば
文句のひとつも言えようが
あまつさえ感情を行き交いし、
それでいてうつむいて泣いている
....
小鳥にパンを投げてやる
あるかなしかのわずかのくちばしのために
この子らはやすやすと川をこえるのに
わたしはまだその手前で積木をしている
弱音を吐け 俺が救ってやる
手に乗らないが籠の中
僕に良いことがなくても 君に良いことがあれば 今日は良い日
生まれて来なきゃよかったかな
うまい言い訳が思いつかずに
ポケットのなか言葉が砕けた
子供のままの気持ちは
今もあるのに
頭でわかることは
上手に扱えるのに
産んでもらってど ....
消えた
増えて爆発して透けて頭に何かピュンと出して
今日とうとう消えた
テーブルの上 虚空に浮ぶコーヒーカップ
円を描くように回ってたのは香りを楽しんでたのね
今ゆっくり傾い ....
首のないMを幾度も抱いた
いろんな場所で、いろんな服を着せて
街のホテルよりも野外での変態プレイが多かった
いつもボクがしたくなったときだけ利用した
首のないMの下着を勢い脱がして
柘榴 ....
やさしいひとの心は
きっと強くてまっすぐだ。
やさしいひとは
しらぬまにやさしいひとになった。
誰のためだったのか、
今はもう思い出せない。
レヴィナスのイリヤ
戦争がなにもかも無くし
あらゆる意味を剥奪し
無意味に残った
世界が〈ある〉
ある
ある
目を背けたくなる
醜さ、ばかりが、ある
喪失が
残され ....
もしも花形新次と言う詩人が「上を向いて歩こう」の替え歌で「下を向いて歩こう」を書いたなら 。
ただ「お金を拾う」というような内容の歌詩だけは書かないでほしい。
一度読めば人々の気持ちは薄暗い ....
プロパガンダに導かれた先は
いつだって綺麗なだけの蜃気楼
流行りの色を身に纏い
君の瞳の色を忘れた
足蹴なく通ったディスコに飽きてきたのは
そこで笑っていたのが
女ではなくて僕の膝 ....
広場に群がる野次馬多数
嘘と我慢で着飾って
空回ったのはいつの日だったか
拳を振り上げることに疲れ果て
仔猫と僕は屋根の上
色んなものが小さく見える
僕と仔猫は空の下
好きな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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