雨や風にさらされて
月日が過ぎて
崩れては消えてゆく
光と影の浮き沈みで私に語りかけ
三味線を鳴らし唄うのは石の像
笑っているのか
哀しんでいるのか
なんだろう
くすくすとささ ....
残酷な怠惰の中、識別出来ない羅列が羽虫の様に群がっては這い回り、必要の無い軌跡ばかりが脳髄に刻まれていく、高速回転の無意味、転送されていく空虚…根の緩んだ奥歯の揺らめきは危うくなった自己の ....
秋のほんの少し気取った風に公園のコスモスが淡く揺れる。
黄昏時に語らう恋人たちは私にささやかな幸せを運んでくれる。
感情の昂りを抑えるために訪れたこの公園の静けさはちょうど良い。
私の嗅覚は ....
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
ポケットに手を突っ込んで
汚れた靴で旅に出る
マンネリ化した毎日を
変化球でどうにか凌ぎ
水でうすめた番組を
膝をかかえて受け入れて
....
人生ってね
曲がり角がいくつあるのかな
いつも
間違えている気がするけれど
曲がった方が私の道になる
今日も分岐点
知らないうちに選んでる
普通のさようならをして
二度とあ ....
その身や
その心が
痛みを覚えるごとに
キミよ
優しき人と成れ
なんかうまく行かないなあと
あがき続けるぐらいがちょうどいいよ
アンバランスな一歩がバランスを取り戻そうとして
俺たちはまいにち歩いて行くんだから
コストダウンというと倹約 ....
夢だとすればそれはとてつもなく残酷で
現実だとすればそれはとてつもなく突然で
求めていたはずなのに
焦がれていたはずなのに
近づけそうになると怖くて震えが止まらない
手を伸ばすと ....
おれの明日は
今日ではないか、と
もちろん分かってはいるのだけれど
今日が
それはおかしいではないか、と
異論をはさむので
悩んでしまうのだ
今日が
おれのどこに異論をはさむのか
....
四つん這いになったきみが
自分の両手で尻を左右に開き
僕にすべてを見せたとき
きみの肛門が
僕に向かって
心がひんやりと悲しいって
つぶいた気がしたんだ
肛門は、きみの肛門は
見ら ....
言葉は釣針
この胸の泉から
秘めた思いを、釣り上げる
言葉は銃弾
憎しみを込めて撃ち
いつか、その報いを受ける
言葉はスパンコール
貧しい心を飾りたて
目抜き ....
すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画
こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ
でも自分のなが ....
猫とは煮込み続けた ライオンのことである
言霊とは チョコレートの 破片の中の 0.0000001である
名言作りにはげんでいた久兵衛さん
畑を耕しながら なにやら ....
帽子をかぶって座禅していると
子供の頃 電車に乗っていたことを思い出す
ガタン ゴトン と
その音が
手に握っていた トマトジュースに突き刺さり
その味を いっ ....
ゆうぐれどきに
しらない風景にであう
いちにちの終わりとか
あしたの始まりとか
そういうことばでは言い表せないような
じかんのこどく
わたしはちらと時計を確認し
じかんという概念 ....
潮の匂いに
咽返るように
薄っすらと目を開ける
密閉されていると言うのに
滲み出して
すぐに染まる
手を伸ばして
助手席の地図を
掴もうとした時に
ダッシュボードから
エアコン ....
成田君が行ったら似合いそうだから行ってみなよ
と すすめた 作品展
本人がおもしろいと思うかどうかは別として
似合っていればいい
いつからか 似合うということが お ....
ベランダの端に
長いこと積まれた
植木鉢の底
一対の鍵
名前も知らない
美しいふたり
命日に生まれた
どこにも行かない
面影をさがす
さよならを歌う
秋の陽射し
ゆっ ....
本当は いえ ほんとうに
どこまでも 続きそうな
そんな 関係性を 想像し
笑みが こぼれた
せっかくですから
全てを 上手に つないでくれる
虹の出番も 待ちたい ところ
....
夏が甘い言葉でさそう
からみつく夏の手が情熱的に
かの女のからだを愛撫して
いちまい一枚服をぬがす
かの女は身もこころもすっかり魅せられ
とろけたバターのようにあらわな白いからだを
朝、ベ ....
大きな光を抱えていた
真っ白に強く光ったかと思うと
赤や青や紫にもなって光った
強烈なコントラストだ
幻のような夢のような光だ
間違いなく ここにずっといたら
涙が出てしまう
明日のこと ....
それ以上は もう
あなたのおしごとではありません
ペパーミント
そうですね いまのわたしには
あの深みどり色の 喉を辛く焼く液体が
このうえなく大切なだけですから ....
くだものまるごとのみこんだ
ひとくちめで水がうまれて
ふたくちめに街がうまれた
もうひとくちはいらない
だれかの世界にこぼれ落ち
やわらかい素足に踏みつぶされて
かたちを失って色は破裂 ....
....
それは声にだした途端
ひび割れ砕け散る
鎖のようにつなぐもの
絡まる蔦のように
知らずに互いを
縛 ....
『心理学を勉強しすぎて色恋沙汰には全く興味が無いんだキャラ』を崩せずに仲間に入れない
嫌いな人がリツイートで流れてきた
記憶を消されて過去に生きている
ひとつずつ
酸っぱい思い出を
口にしてから食べると
より甘く感じる
けれど
三つめの思い出で
泣いてしまいそうで
味がわからなくなる
その種は花を咲かせて
実もなるけれど
その ....
あんまりにびしょびしょで
かまわないまま
それがなにかも気にせずに
奪いあったものだから
愛みたいにおもってしまう
ただのセックスを
それ以外のかたちにくり抜こうとしたから
からだは ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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