口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く
独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ....
{引用=
「 そんな 時代でした
また この月をむかえるのですね
*
青年は 凛とし
少女は ひたむきなうつむき顔
( 二度と会えないと けして ....
しびれるくらいの夕立を浴びせられながら、緑のカラコンを落としたと言ってうずくまる彼女のふくら脛を見ている。膚は湿ってはいるのだが水滴がそのまま伝って靴の中に入っていくのが見える。おれは傘を差し ....
澄みきった空
心は軽くトランポリン
つま先に少し力を入れさえすれば
宙に舞う舞うトランポリン
吐き出す息と手のひらバランス
もう少し先へトランポリン
ホイップみたい ....
■■■
■■■ 電車の連結部で
■ ■ シュノーケルの音
■ ■ 渚が車窓から消え
つり革の人々は
相変わらず揺れ
■ ■ 大波小波が
■■■ 電車内の人々の足を濡らして ....
131015
弾み車の振動を枕に
愉快な楽団員は眠る
ガラパゴス号に乗り込んだまま
帰ってこなかった男もいたが
射殺されなかったのだから
昔 ....
暗がりを廻すまばたきについて
本をひらけば忘れてしまう
脆くまばゆい粉について
うたうことは覆うこと
それでもけして埋まることのない
ひとりとひとりのはざまについて
宙 ....
楠
■くすのき
■■くすだま
■■■くすりのたま
■樟■かわかして箪笥へ
■脳■箪笥からお天道さんへ
■■■悪い虫が来ないように
■■■お日様のほうを見ていると
■■■それは
■楠■ ....
色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ
これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
分析された青空に立つ波としての分割された雲の層
植物たちのひしめき合いから放たれてくる芳醇な気体
俺たち岩だらけの登山道を隊列を作って歩き
すべての壁は初めから存在しなかった
標高と共 ....
呼び声が音階になって
夜を揺らすから
ガソリンの切れた車も
走り出せるんだろう
笑い声が音階になって
朝を燃やすから
魂を失った人形も
歩き出せるんだろう
ねぇ ....
ミルキーウェイに雨が降る
引き裂かれた星たちが
呼び合っているからさ
ミルキーウェイに雨が降る
華やいだ季節が
通り過ぎて行くからさ
溢 ....
よこみちにそれようと
おもえばかんたんな
この夏
あなたがもし私より先に
深い深い眠りについちゃったとして
もうずっとさめない眠りについちゃったとして
あなたが年上であるとか
そんなことどうでもよくて
私はただただひたすら泣いて
3日目に ....
仕事より大変なのは
男と女の関係です。
男と女の関係より大変なのは
友達と呼ぶ人々です。。
友達と呼ぶ人々より大変なのは
家族と呼ぶ団体です。
家族と呼ぶ団体です。 ....
失うものの重みに、泣き崩れる。
見なかったものが、見えるとき
恐怖が沸き上がるのか?
無にした心を労るように
微笑みを失えば崩れてしまいそうで
何も考えずに音楽を流す。
....
ドラえもんが、のび太を叱っている…。
「のび太くん!宿題は終わったのか?」
声を変えても・乳児が成人式を迎えても
お札の顔が女になっても
(言うことは、変わらないらしい…。 ....
公園の中
友達の数はいつも少ない
一人でボールを蹴っていた
一体なぜだろう
秋だから そう
やがていじめがはじまる
日が落ちると
虫の音が辺りにこだましている
タンスの中を整理して
要らない服を捨てるように
増えてしまった思い出だけ
要らない記憶を棄てなければいけない
自販機のコールドドリンクが
いつの間にか半分
....
よく吠えるハムスターに囲まれている
喪服がないので黒いナース服でいいですか 父
うさぎの眼でエンドロール眺めている
蛇口の水を、けさ
流しっぱなしにしておいたの
ぼくがいなくても地球は
わけなく回り続けるの
寒くてジャケットの
エリをぴんとたてたの
尻ポケ ....
屁を一発かます度に
臭いの8%を税として
徴収するという
放屁税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
便通の悪い御婦人達が
おならを平気で出来るぐらい
あなたと私は親密な ....
あのサイトには下らない商業的な詩や本格的なヤツは投稿したらいけないらしい
俺はその投稿規程を読んで
ゲボ吐き ....
来る日も
来る日も
最前線の風に吹かれながら
じっとそこに居続ける者あり
笑われても
罵られても
渇ききった砂塵を噛みしばきながら
じっとそこに立ち続ける者あり
戦っている風でも
....
その生き物に色とりどりのガラス玉をもらった
それはよく見ると一個ずつが脈動してそれぞれの色で輝いている
ときおり澄んだ音色で囀る心臓のようだった
ふしぎな生き物は美しかった
息が止まるぐら ....
月夜、吠える 明日おばさんは僕から顔を背けるだろう
世界の果てで ダンス ダンス ダンス
慎重に「型」になぞらえて 身体を移して
タン・トン・タン・タタン 単純に力強く
太平洋のド真ん中 ....
階段をおりたら
つぎの朝がまっている
固く冷めたトーストをほおばり
しばらく逡巡した末テレビをつける
ドアをあけたら、いつもどおりの
灰色の道路が ....
緑色の風に吹かれて小さく震えている
兎の睫毛に咲いた水晶の花
東の空からやってくる黒い雲に気づいても足は進めない
小さくて馬鹿な君のために出来ること
考えて考えて考えて
やっと思いついたのさ ....
2150 2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158 2159 2160 2161 2162 2163 2164 2165 2166 2167 2168 2169 2170 2171 2172 2173 2174 2175 2176 2177 2178 2179 2180 2181 2182 2183 2184 2185 2186 2187 2188 2189 2190
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