楠
■くすのき
■■くすだま
■■■くすりのたま
■樟■かわかして箪笥へ
■脳■箪笥からお天道さんへ
■■■悪い虫が来ないように
■■■お日様のほうを見ていると
■■■それは
■楠■ ....
色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ
これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
分析された青空に立つ波としての分割された雲の層
植物たちのひしめき合いから放たれてくる芳醇な気体
俺たち岩だらけの登山道を隊列を作って歩き
すべての壁は初めから存在しなかった
標高と共 ....
呼び声が音階になって
夜を揺らすから
ガソリンの切れた車も
走り出せるんだろう
笑い声が音階になって
朝を燃やすから
魂を失った人形も
歩き出せるんだろう
ねぇ ....
ミルキーウェイに雨が降る
引き裂かれた星たちが
呼び合っているからさ
ミルキーウェイに雨が降る
華やいだ季節が
通り過ぎて行くからさ
溢 ....
よこみちにそれようと
おもえばかんたんな
この夏
あなたがもし私より先に
深い深い眠りについちゃったとして
もうずっとさめない眠りについちゃったとして
あなたが年上であるとか
そんなことどうでもよくて
私はただただひたすら泣いて
3日目に ....
仕事より大変なのは
男と女の関係です。
男と女の関係より大変なのは
友達と呼ぶ人々です。。
友達と呼ぶ人々より大変なのは
家族と呼ぶ団体です。
家族と呼ぶ団体です。 ....
失うものの重みに、泣き崩れる。
見なかったものが、見えるとき
恐怖が沸き上がるのか?
無にした心を労るように
微笑みを失えば崩れてしまいそうで
何も考えずに音楽を流す。
....
ドラえもんが、のび太を叱っている…。
「のび太くん!宿題は終わったのか?」
声を変えても・乳児が成人式を迎えても
お札の顔が女になっても
(言うことは、変わらないらしい…。 ....
公園の中
友達の数はいつも少ない
一人でボールを蹴っていた
一体なぜだろう
秋だから そう
やがていじめがはじまる
日が落ちると
虫の音が辺りにこだましている
タンスの中を整理して
要らない服を捨てるように
増えてしまった思い出だけ
要らない記憶を棄てなければいけない
自販機のコールドドリンクが
いつの間にか半分
....
よく吠えるハムスターに囲まれている
喪服がないので黒いナース服でいいですか 父
うさぎの眼でエンドロール眺めている
蛇口の水を、けさ
流しっぱなしにしておいたの
ぼくがいなくても地球は
わけなく回り続けるの
寒くてジャケットの
エリをぴんとたてたの
尻ポケ ....
屁を一発かます度に
臭いの8%を税として
徴収するという
放屁税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
便通の悪い御婦人達が
おならを平気で出来るぐらい
あなたと私は親密な ....
あのサイトには下らない商業的な詩や本格的なヤツは投稿したらいけないらしい
俺はその投稿規程を読んで
ゲボ吐き ....
来る日も
来る日も
最前線の風に吹かれながら
じっとそこに居続ける者あり
笑われても
罵られても
渇ききった砂塵を噛みしばきながら
じっとそこに立ち続ける者あり
戦っている風でも
....
その生き物に色とりどりのガラス玉をもらった
それはよく見ると一個ずつが脈動してそれぞれの色で輝いている
ときおり澄んだ音色で囀る心臓のようだった
ふしぎな生き物は美しかった
息が止まるぐら ....
月夜、吠える 明日おばさんは僕から顔を背けるだろう
世界の果てで ダンス ダンス ダンス
慎重に「型」になぞらえて 身体を移して
タン・トン・タン・タタン 単純に力強く
太平洋のド真ん中 ....
階段をおりたら
つぎの朝がまっている
固く冷めたトーストをほおばり
しばらく逡巡した末テレビをつける
ドアをあけたら、いつもどおりの
灰色の道路が ....
緑色の風に吹かれて小さく震えている
兎の睫毛に咲いた水晶の花
東の空からやってくる黒い雲に気づいても足は進めない
小さくて馬鹿な君のために出来ること
考えて考えて考えて
やっと思いついたのさ ....
柔らかい毛並みをもつ犬が
雨降りの日、あなたの家の周りを歩いている
濡れそぼった人工革の鞄を口に銜え
みじかい尾を左右に揺らしながら
あなたはベッドで横になって
....
きいろい秋の街道で
あなたも僕をおもうだろう
灰色がかった青空を
見上げて僕をおもうだろう
あらゆる準備ができているよ
なんだかせえせえしているよ
もう傷つくこ ....
駅へ降り立った時
まだ空は青みを帯びていた
ちょっと買い物をした隙に
すでにとっぷりと暮れている
荷物を提げて
街灯が薄く照らし出す歩道を急ぐ
呼ばれた気がして
見上げると
鎌のように ....
だれかが楽しそうなら
きみはそれがいちばん嬉しい
きみは秋の午後のひかりのなかで
だれかが楽しそうなのを見つめている
ぼくもこころでそれを見つめている
黄金いろの土を ....
なんにも傷つけもしない風が吹いています
秋は秋であることに自由なのです
暑いぐらいのことで
ことしの秋は短いだとかないだとか
決めつけるやつらがいるけれど
虫がみんな ....
すてき、すてき、すてき
だから横たわって落ちて飛んだ
軒下のようでした。
ここは、
森から採った木の枝を
温かく突き刺して眠る家
帰る、帰る、帰る
それは違うわ。
ここ ....
わたしが
命をもらった日から
吸って吐いて
繰り返されてきた
呼吸の仕組み
その息は
かじかんだあなたの指を少し温め
その息は
幼子の風車を廻し
その息は
ケーキに灯されたろう ....
2150 2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158 2159 2160 2161 2162 2163 2164 2165 2166 2167 2168 2169 2170 2171 2172 2173 2174 2175 2176 2177 2178 2179 2180 2181 2182 2183 2184 2185 2186 2187 2188 2189 2190
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