社会の影に父
死ぬまで内緒を忘れている
見失った自分が扱いづらい
街が 色とりどりに装飾された季節
いつの間にか 心は踊り ざわざわして
気がつけば はじまりは訪れる
思いはたくさんあるけれど
うまく言葉にできなくて
伝えたい事も 話せないま ....
簡単に見えたものがどんどんそうでなくなるの
呼吸を整えてもまた喉がつまって
秋の風吹くひまわり畑の中で
あの日のサンダルでできた靴擦れをこじらせてる
夏を秋を冬を春を
もう何度も知っ ....
最初は無骨で地味で
冴えない靴だと思った
わずかに白い糸の縫製が丁寧であること
靴紐の穴が登山靴風に六角の鋲が打ってあってしっかりした外観なのと
黒地に白いソールのアクセントのバランスがよ ....
手紙を書こう
愛する人へ向けて
触れる度に傷つけるような
そんな接し方しか
出来なくても
言葉と空間を介してなら
紙というフィルターを通してなら
少しは、あ ....
土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて
幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
べランダで
煙草を燻らせながら
空を見上げれば
今夜は
冬の星座が良く見える
風も無く
空気が澄んでいるようだ
道に迷ったら
ポラリスを探せばいいと
昔のドラマで言っていたことを ....
たたかれても 怖がられても
一日中笑顔で過ごす
他には表情が無いから
人間と同じ姿に作られて
どこで間違ったか
喜怒哀楽が有るように錯覚されて
人と遊びたいとも思わない ....
久しぶりに、いよちゃんに会ったら、前歯が1本なくなっていた。笑ったとき、いたずらっぽくみえる。
乳歯が抜けかかっていたのを、えいやっと自分で抜いてしまったらしい。それを見て母親はびっくりしたと話して ....
どれだけの人が魅了されただろう
夢と現の行き交う場所
虚構と真実が混じり合う中
僕は星と呼ばれる貴方に恋をした
毎朝七時五十分キヨスクで見掛ける君は
今週のヤングマガジンと甘すぎない菓子パンを購入する
まだ誰もいない教室で
君はグラビアに夢を見るのだろうか
もううんざりなんだろ? 少年漫画は
もううん ....
宵のうみ
ひとり佇みけむりを吐く
存在に意味があるとか
たとえば価値があるとか
そういう
思考に飽きた
水面につきが流れている
清らなかぜとともに
ああ
じゆうだ ....
責めてはいけない
倦怠を背負い 今だけと 撫でる明るめの色の心を
いつだって 怠けている訳ではない
責めてはいけない
私は今もミジンマジメで 責めようと時間を行き来する
....
あのこがいない と 雨がさけんだ
あのこがいないぞ と 風があわてた
あのこはどこだ と 海があばれた
あのこはどこなの と 森がざわめいた
あのこがみえない と 雲がかけだし ....
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている
遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます
かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
愛とか
愛に似たものとか
愛と呼びたいものとか
愛したいものとか
愛しても届かないものとか
愛したらいつか届くんじゃないかと思うものとか
付箋をつけた愛とか
血糊みたいにべっとりした愛と ....
雨上がりに鳴く光
凍りはじめた水窓に
夜は夜を増してゆく
指の熱さ
銀をころがし
給水塔なのか
送電塔なのか
遠く水色の光のなか
土に刺さる
やるせなさ
....
きみは黄昏の中にいるような
非常に悲しげな表情をして
空虚な空間を見つめている
身体のどこにも力を入れずに
いつもは恥ずかしがって
服のしたに隠しているけれど
きみの背中には羽がはえて ....
幾度も飽きずに眺めたあの絵を
休日の人ごみの中に探していた
さーっとなにかがあたまをよぎって、
その時にはもう
それがどんな絵だったかも忘れていたから、
やっぱりいつもこんな意味のな ....
あなたに聞かせたかった歌がある
あなたに伝えたかった恋がある
あんなことも
こんなことも
いろいろ
あなたに聞いて欲しかった事がある
あなたなら
笑ってくれただろ ....
雨の音が聞こえますか?
あ、
言葉が出てこない
いや
言葉が出てこないという状態 を
うまく形容する言葉が
見つからない
といった方が
正しい
....
隣家の騒がしい犬も眠る夜、どこぞと知らぬ方から赤子の甲高い
鳴き声が聞こえて、消灯した部屋で体を固めながら耳を塞いだ。
模範のような鳴き声になぜか、祝福されない子のように孤独を打
ち消したいがた ....
夫婦漫才で笑えない心になっている
デスノートにせめて腹上死と書いてやる
まえ会ったときと名前が違っている
輝く雲の湧きあがる空の果て
若者の最期は誰にも見届けられない
彼は太陽をその目に捉えて
振り返った時には姿を消していたのだ
母は名を呼び続け
長の年月探し続けたが
父は真新しい墓へ参る度に ....
懐かしいな
東京の音大に勉強しにいっていた 高3の夏
でも色々悩んで 両親とけんかして 話し合って
結局こちらの大学へ行くことになって
あの時 もし東京に行っていたら
違う人生にな ....
今朝は 静かな死
白樺の裸体 霧の
視神経 晩秋の匂い
目減りした水瓶に落とす
賽の河原の石のくぐもり
陽射しはそっと後ずさる
魂のほころびから
黄泉の調べ ....
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