雨の形のまま
わたしたち、地下鉄で
産道を進む
透明に敷き詰められた窓
向こう側に続く暗くて
滑らかな景色
輪郭は線となり
わたしは葉っぱを並べる
あなたは選挙の人にもらった紙が
 ....
タマキンが
五月の風にそよいで
心地好い

梅雨までの短い時間
思う存分
この風を楽しむ
ひとりベランダで

風よ、風
僕のタマキンから
白癬菌をすべて
取り除いておくれ

 ....
鼓動と同じペースで手を叩いたら
どちらか分からなくなった

手を止めた瞬間に崩れ落ちる身体を想像しては
足元を悠々と闊歩する
蟻の行進を眺めた

つま先から少しずつ、食いちぎられるまま
 ....
青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ

コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する

歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧 ....
カッパ
舟にのって
旅にでた

カッパ
舟にのって
海にでた

カッパよ
カッパよ
それは塩水ですよ

カッパよ
カッパよ
そんなに楽しそうに

ひょうたん
ひょうた ....
子が産まれる、とわかって、
しっかり喜んでみたのだが、
まだ、わからないのよ
そうか、まだわからないのだ
無事に産まれてこない胎児たちもいる

産院の、陽がよく入る待合室
お腹の大きな妊 ....
○「弓道の基本」
弓道はバランスである
上下のバランス
左右のバランス
前後のバランス
一方だけでは
いい射はできない
しかし、未熟者は
一方にこだわって
他方を忘れる

○「両 ....
わざと希釈して言いがかりを演出するなんて
そんな巧みなことを考える人がいるなんて
ちょっとショックです

形見のグラスを見て
「これ割ったら大変ですね」と
笑って言うなんて

あなたの ....
ハッジズのこの提案は、ラゴスと争うにあたっては願ってもないものだった。
しかし、ハッジズの野望はそこにはない。いずれは、
ライランテ大陸のすべてをアースランテの手中に治めるつもりだった。
だから ....
「この戦争を止める、とは申しておりません。
 ただ、我が国は貴国との和睦を願っております」
「人質を取っておいて、よく言う。しかし、
 イリアスは人質の用をなさぬぞ」と、ハッジズの声。

「 ....
フランキスはアースランテに王である、ハッジズとの面会を取り付けた。
アースランテ軍は今、全軍がラゴスへと向かおうとしている。
そんな中、ハッジズはクールラントからの使者を疎ましく思っていた。
( ....
哀しみの刻印、
誰の声?
夢見がちに
辿る旋律、
病んだ苦痛の
肉の彼方の故郷

覚醒しながら
意識保ちながら

垂直の次元に
泳ぎ出す
溢れ出る力、
制御し

刻印され ....
僕の口の中は広い

めっちゃ広くて
歯たくさん並んでて
そう
ドラキュラ伯爵のお城のお庭の墓地
どんどん牛を放りこむ
不思議で不気味な森

すみずみまで歯みがきするの
ちょっと無理 ....
静かさの内懐に入り
高さの緊張、
感じ取る
燃える太陽の 
中に生きて

物質へ感覚へ
傾き過ぎた
この社会で
平衡を真ん中を
取り戻す

ミッキーマウス、
相変わらず笑って ....
校庭でゼリーが息絶えていた
音も無く
オレンジ色の匂いがした
樹木の間から
整体、の看板が見えていた

看板が見えるのは校庭の高さが良いからだ
と、かつてあなた言った
それはここと ....
圧倒的な晴天に
階段を
上る
ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る

すると、

涼やかな風に舞い
純白透明な綿毛
無数、数知れず
飛び交って来る

階段の頂き ....
○「美を求めて」
人間は
美を
求めて生きる動物であろう
美は
身の回りに
無数にある

○「大事なこと」
テントを担いで山を縦走すると
大事なことがはっきりしてくる
それは「食 ....
誰でも苦悩や課題を抱えて
一日一日奮闘している
時には泣きたい事だってある
それでも克服しようと頑張っている
それが生きると言うことなんだ
その意味でみんな平等なんだ
「仕事中に小学3年の息子から電話が来て
お母さんが首吊ったって言うもんだから
もう、ビックリしましたよ。
でも、よく聞いてみたら
妻の首が攣ったことらしかったので
そのまま寝させてなさいって ....
 花の時がすんで
 雨の時が来
 山の青く美しい時がすんで
 薄墨にけむる時が来

 それでも あなたがそばにいてくれると
 私の心は
 ブラインドカーテンから差し込む朝の光に
 床を ....
そのころ、イリアス・ナディを乗せた馬車は、
アースランテの首都ハンザガルテに迫ろうとしていた。
フランキス・ユーランディアが同道している。
(なんとしてでもアースランテとの和睦を取り付けねば…… ....
ラゴスの議事会議長、ケンパ・ハルラージャは言った。
「国家の威信と国民の命、どちらが大切ですかな?」
アウゼルは一瞬言葉につまった。
「いずれもが、国家にとっては大事である」

アースランテ ....
かくして、アースランテ軍の剣先はすべてラゴスへと向けられることになった。
この二年の間に復興を遂げたアースランテを、
アウゼル・ローガンテも侮ってはいなかった。
アースランテは民兵の質も高い。
 ....
♪ドレミ♪ドレミ♪恋にはまるで「ファ」がない。♪ドレミ♪ドレミ♪まるで向日葵のミュ
ージックフラワーみたいに♪ドレミ♪ドレミ♪レミ♪その軽快なリズムにのせて♪ドレミ♪
ドレミ♪レミ♪まるで君はガラ ....
雨音に落ち着いて

私はムツカシイコトを考える

宇宙の開闢 時の始まり 5日前の晩御飯

クレパスでロケットの絵でも描きながら

濡れた世界を窓から眺めたりする

思うに梅雨はツ ....
凪いだ砂塵の内側から煽アオれた明り
外は煤けている
誕生/流星
足早に翔ける影 追い風が地に及ばない架け橋
碑にもなれないシャッター街 今が
移っていった赤提灯ほどよく詰まりきっていて
噛 ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々

わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る


人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という

やがて ....
路上に散らばった散弾銃の薬莢を拾いながら朝早くから昼過ぎまでずっと歩いていたんだ、それが本物かどうかなんてことはどうだってよかった、サバイバル・ゲームに使われるチープなものだって全然かまわなかった .... 夜の雨は何かを伝えようというのだろうか
泡立つように一つの感覚が芽生えてはうなだれ
いつもように日々が過ぎていくのを
僕は目を少し開けては眺めている
昨日少し生まれ変わり、風の子供の歌を聴いた ....
人と人の間に人間
人間は
まだ人になれない

人は人であることを
守り伝えなければいけない
人間に合わせて生きてはいけない

人は人であることを
人間は人となることを

もうこれ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
閃光たもつ11*23/5/31 17:41
風のタマキン花形新次123/5/31 17:37
解散[group]223/5/31 17:28
青に包まれて(改訂)ひだかたけし3*23/5/31 16:23
カッパよ日朗歩野4*23/5/31 12:40
羊水fujisa...723/5/31 9:58
独り言5.31ホカチャン2*23/5/31 8:06
誠に寄るのみりゅうさん223/5/31 5:53
アースランテとの駆け引き(六)[group]朧月夜1*23/5/31 3:02
アースランテとの駆け引き(五)[group]1*23/5/31 3:01
アースランテとの駆け引き(四)[group]1*23/5/31 3:01
夜想57ひだかたけし4*23/5/30 22:15
口の中日朗歩野123/5/30 21:43
ゾーン2ひだかたけし223/5/30 18:24
準備たもつ4*23/5/30 17:41
夢の野辺ひだかたけし4*23/5/30 16:15
独り言5.30ホカチャン3*23/5/30 15:01
_渡辺亘223/5/30 14:02
タクシードライバーの話板谷みきょう2*23/5/30 10:53
べにいろリリー3*23/5/30 10:21
アースランテとの駆け引き(三)[group]朧月夜1*23/5/30 2:51
アースランテとの駆け引き(二)[group]1*23/5/30 2:50
アースランテとの駆け引き(一)[group]1*23/5/30 2:49
ドレミソラシド本田憲嵩323/5/30 1:12
コケティッシュ・ツユ短角牛7*23/5/29 23:47
撚糸あらい123/5/29 23:15
マボロシ(改訂)ひだかたけし3*23/5/29 22:11
誰かが遠くで笑ってるホロウ・シカ...4*23/5/29 21:22
動けずにいる山人9*23/5/29 20:45
伝承日朗歩野2*23/5/29 18:12

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