路面に まぼろ 降る雨の、
激しく執拗に叩き付け
灰の雲、次々巨大に
意志持ち流れ動いて
輪を広げる窪みの水溜まり
いくつも、いくつにも
忙しく遠去かり近づき
急ぎ歩く人、また人
....
起床してシャワーを浴びながら30秒でイク、ブレインテック AV を観た
着替えるとレンジグリルで冷凍のモーニングセットを温めながら
エスプレッソマシンでカプチーノ・コン・カカオを淹れる
マネクサ ....
「グーリガン・ハルガンテは、この度のファシブルとの
戦争に参加しなかったことにより、五年間の幽閉を命じる。
イリアス・ガ・ラ・ハルデンも、その頃には目が覚めていることだろう。
彼女は、グー ....
「それでこそ、アースランテの女だ。
アースランテには、臆病者はいらない。男でも女でもだ」
「しかし、妙なことがあります。イリアス様は、
自分が王位継承者だとは知らない模様でした」
「彼 ....
「しかし、アイソニアの騎士、グーリガンが諾とは言いますまい。
彼が敵となることは、貴国にとっても大いなる禍をもたらすと存じます」
ここまでは、祭祀クーラスの思った通りであった。
しかし、ハッジ ....
平日よりも
休日のほうが
夜景が綺麗に見える
休日モードだからかな
身も心もリラックスしている
街が大きくなり
夜景がバージョンアップ
しているように見える
独りでもいいけ ....
○「人間関係」
*デジタル化やコロナ下で
人に会うのが不安である
電話に出るのも不安である
まして結婚する自信もない
子育てするなんて考えられない
しかし人間関係は慣れである
いろん ....
文)地球に迫り来る隕石を、
飛び蹴りで爆破するためだけに作られた私。
生まれた時から右足に埋め込まれたリーサル・ウェポン。
ブランコから着地した時、誤爆して地球は一回終わる。
前世が残留す ....
文)地球に迫り来る隕石を、
飛び蹴りで爆破するためだけに作られた私。
生まれた時から右足に埋め込まれたリーサル・ウェポン。
ブランコから着地した時、誤爆して地球は一回終わる。
前世が残留す ....
広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ
この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間
酷い死の未明に
己へと覚醒させ
到来する初めの言 ....
めだまのすきま
おなかのすきま
あしのすきま
かんじてる
かんじてる
みずのこと
けいさんしてる
けいさんしてる
みらいのこと
きょと きょと きょと
....
ゆっくり立ち上がりながら
色彩の溶解、広がる波紋
静かさ 脈打ち
輪郭 保たれ
合一する、
ゆっくり燃え尽きながら
聖なる宇宙に、
荒ぶる風吹き。
打ち明けられた秘密は
どうするだろう?
やっぱり落ちるだろう
どこへ?
どうして?
何も分らない感情になって落ちる
落ちながら
冷えるだろう
冷えて固まるだろ ....
はじめ 波に生まれた感情
つのり 膜をゆっくり震わせた
音は 太古の海を あたためるような
音楽となり いのちを紡ぐ
例えばそう
ひかがみ、おとがい 耳朶 耳穴
それら座標が 定めにく ....
華のかたちをしている石だ
強く 耳を押しあて
囁きが澄む
落ちる礫が
空を また坂のぼる
長い物語だもの、幼魚だと
思っていたこの身体も
つかの間 魚に成って
....
食べきれないものを並べた
わたしたちの食卓は低く、真四角のこたつだった
静かな入江のような天板は
口にするもので溢れかえった
這いまわる視線にフォークが突き立てられると
水がこぼれた
....
もうどこへも逃げてゆけない言葉たちが
{ルビ凝=こご}る五月闇
夏の色が濃くなるごとに重くなってゆく空
その空の重みに耐えかねて
虚ろになる意識
否 虚ろを装う意識
綴るご ....
熱帯植物のあでやかな緑生い茂る中に
消えていった友人の後ろ姿
呼吸の度 緑の香が私の心染めてゆく
樹々の名前など知らない
私の身体中が
心中が
熱帯樹のしめり ....
水面を埋める
蓮の葉が
大きな葉っぱばかりでなく
伸びた茎の先々で
小さな葉も立ちあがり
陽を透いて
静かになびいている
まるで{ルビ摩周湖=カムイトー}の様な水辺に ....
信号待ちで
横に並んだ
君はさりげなく
イヤホンの片方をはずしてくれた
信号が変わった
僕は
とうとう
おはようって言えなかった
君はだまって行ってしまった
....
「祭祀クーラスはつくづく間抜けだな。近いうちに命を落とすかもしれんぞ」
「それが、デーモンであるラーディガンと契約した国家ですか?」
「デーモン? 所詮は我々人間とは違う種族。
契約が身に合う ....
「ところで、お前は馬車何頭で来た?」
「はい。三頭でございます」
「汝、イリアス、そして護衛の者か。だが、
我が軍はすでにラゴスへと攻め入る準備が出来ている」
ハッジズは続ける。「汝らが ....
「あなたは一体……ラーディガンとどんな盟約を交わしたのですか?」
フランキスはその顔をこわばらせながらハッジズに尋ねた。
「ラーディガンと? それは些細なことだ。この世の人間の、
半数を葬る。 ....
○「伯母さんの死」
一度は死ななければならない
と口癖のようにいっていた
95歳の伯母さんが急に亡くなった
胸と背中が痛いと朝電話が来て
かかりつけの病院へ僕の車で乗せて行った
早く死にた ....
#文字は独立した
*
私がやっているささやかな試みはオカルトでも
魔術でもなんでもなくて誰でもできるやっ
ているのにたぶん注意してこなかったことを
見えないとこでも有るとわかっている小石 ....
やさしい気もちに
なる夜は
落ち着く場所で
息をする
眠りたくない
夜の明晰
目覚めたくない
夢の混迷
心に影を
頭脳に闇を
日はかならず昇る
月はするどく輝 ....
巡礼の羽
風を流して、域を犯し、微笑の穂の垂れ下がるは
ひとまず
公園で錆びるもの腰を下ろして微動だにせず
ゆらぐもの
心に
なれた手付きで花を摘む
顔を振っては堂々たる
....
ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか
時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している
精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし
溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺ら ....
熱いよ、肉体
熱 私を支え
ロック鼓動、
意識クリア
残された時にて覚醒しろ
努めて
意味という言語、
越え抉り
今宵月明かり鮮やか
躍る魂
ジャイアントコーン
噛み砕き ....
死は必ず来る
だから一日一日を
一瞬一瞬を
惜しむように生きる
全て全てを受けとって
価値創造の一生を生きる
194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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