JRの車輌、
 扉の傍に立った私の向かい側にいて
 身を寄せ合う二人の男性
 
 つい見惚れてしまう私の目には
 まるで月のもと
 ただ蒼白く静まりたる世界で
 澄んだ瞳に引きし ....
もう見ることは無いと思っていた、
はっきりと思い出せなくなっていたあなたの横顔、
今こうして隣で金色の風を浴びて、
火のようにはためく髪と、
水底のような瞳が細められるのを見て、
どうしてこ ....
祈るべきことが多すぎて
だから一日が終わるのだろう



そろそろお釈迦様が袖を振る頃だ。と言われ
てもう、八百と二十余年。それから、最期の
お裁きがあると言われてもう、千と十 ....
次の次の次の織口の穂先を可愛がって、お送りして 向いて、
 凹んでしまい。
  小さくてまあるい ばかりの 骸晶から 手足が生え
  合間が来るのをずっと重ねては持っている

   規則正 ....
夜闇に
街道走る車、 
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく

肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)

アパート二階、
208号 ....
木と木が戦争を始めた

理由は
神から見れば些細な話だったが
当事者にとっては重要な案件だった

どちらの枝がより高く
空を侵しているか
どちらの根がより深く
土をまさぐっているか
 ....
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

魂の故郷を静観する
無防備剥き出し日々の飛躍
意識の壁を打ち壊して

廃墟を抱え彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と ....
自分では
世間を優雅に飛ぶための翼を
作りあげたつもりなのに
はばたいても一向に飛べない

気が付いたら団扇になって
自分の熱意を冷やしている
その人の人生を
私が生きることは出来ないので
私は私の人生を生きるしかない
死ねるまで
死なないように


私は
ありがたい
私という体を
借りているこの魂が
どの道私を旅立つ
 ....
前に進めば
いつでも新世界
前に前に進めば
いつでも新しくなる

モヤモヤとした気分
溜め込めば重くなるばかり

一歩一歩が
軽くなるように
不要なものを捨てる

色んな刺激を ....
刺激を受ける事で
感覚を呼び覚まそうとしている
消費されていく日々我々の中で
自らに使命を施したいと
必死にもがきながら

文章が過去であるなら
朗読は現在であり、
本当の詩は
朗読 ....
今朝、弱い人間を殺し
私は生まれ変わった
過去から続く同一性が嫌でならないからだ
頭で考える過去現在未来ではなく
魂の呼び声 本当に「今」というポイントに集中する
なぜなら、頭で考える過去現 ....
声が衰えただって?

ここが頂点で、
ここが始まりの都市だ!

そして何が良いかという基準を乗り越えるソウル

再び叫び 明るい叫び

切ない歌声で 思い出に浸れるなんて俺は信じない ....
 グミ

どうぞ、と差し出された袋のなかには
色とりどりのグミ
お祭りみたいにひしめき合ってる

青いのをひとつ
取り出して
口に入れる前に電球にかざす

ママが言った
海の色を ....
 庁舎の旧館は通風が悪い
 配席の奥まっている課長のデスクまで
 冷気は届かないから
 窓を 通常開けておきます

 出張先からまだ還らない課長に
 明日午後の会議の資料を机上へ置きに来た ....
酔っ払ってるような言葉だったから気にも止めなかった。電車は数分おきに発車してて、それぞれの路線にそれぞれの終点が用意されていることを知った。曇りがちで、夏のじんわりとした気配が少しずつ街に染み出してい ....  雨がふっている

 雨がふると
 星が丸いな と思う

 水は火になれ
 力にもなれ
 私もまた


 雨がふっている

 雨がふると
 心が濡れた と思う

 水にお ....
河の流れ、刻々
変わることなく大海に注ぎ
時の流れ、刻々
途絶えることなく生を死に還し

黄昏の街に佇み
天涯孤独のこの身、
静か観て沈潜し
深々と眠る己の霊性、
街に照り返す新緑の ....
女々しいな、むっとした香りを嗅ぐ抑揚のない背後からの視線、いつになく。わっとおもわず声もあげない空模様、病かな、歴史かな、空席に鬱憤が溜まっている。手がこんでいる、ひたむきに、汚らしい口を覆う、だまっ ....  朝のスープの
 セロリの香り

 悲しかった様な気がする昨夜の夢を
 おぼえていない 朝の靄
 一匙ごと かるくスプーンを動かしていると
 一口ごと すくいとられて胸の中へ流れこむ

 ....
○「自己中心」
世界は自分を中心に回っているわけじやないから
自分の思い通りにはなかなかいかない
雨の日にはこんなあたりまえのことすら
忘れがちになる

○「希望」
人間は希望を求めて生 ....
この数千年或いは数万年の今は

「遺伝子文化」と「新しく生まれた「文字文化」」が

ともに有る共存している混じり合っている短い時代で

私たちはその時代のなかで生きて死んでいく
  ....
宿命か大蛇に勝つのは夢のなか

どんなに足掻いても
逃げることもできず

雑多な大都会の
ありふれた駅前に
颯爽と現れた私人は
何もせず
人知れず

今日も虚のなか
生きていて ....
雨あがり
月がでる
とはかぎらない
虫がなく
ともかぎらない

+++

雨あがり
とはいえ
夜だし
仕事はしない
機嫌よく
雨上がり
暗闇に
空気が透明
水の匂い
耳をすます

+++

田舎道
水たまり
機嫌よく
出来ることは
何もなく
草原で風に吹かれて
座っている
誰かが来るのを待っている
偶然通りかかるには
あまりにも広い

知らなかった
こんなにも膝を抱えるなんて
自分自身で歩いて来た
わかっているけど
一 ....
さっきまでエアコン
入れてたのに

夜風 また
涼しく

網戸にし

数多病んだ肉体精神
はぁと深々ため息つき
耐えながら

相変わらず

夜闇の静かさ響き
安らぎ感受す ....
月の光 白銀
垂直に落ち伸び
形態と色彩、
この上なく曖昧に
なりながら
境界 保たれ
在るもの、
輪郭浮き立ち
深みの畔にて
自在に移動し

飛び立つ様に
在る者と在る者、
 ....
春を抱いた人たちが 次々と壊れていく
濡れたり 乾いたり さまざまに傷んでいる
摘んだせいだよ、摘んだせいだよ
って 言っている
人々は
私を抱いては
くれなかったのだ
錆びた針金と緑青の浮いた貨幣とを交配した、はらばいの。まだわかい蕾と水仙の足がな
い。解けやしない知恵の輪の/いっそ/解毒作用を知りませんよ。触れずしてまやかしだ
と 悪戯だと、眩しくて言いようの ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ゼウスの子[まち角5]リリー3*23/6/10 5:20
けさの夢印あかり423/6/10 0:46
一夜と一万年の夜AB(なかほ...223/6/10 0:24
少女詩題あらい123/6/9 22:38
アパート二階、208号室ひだかたけし5*23/6/9 20:18
木の戦争やまうちあつ...023/6/9 16:37
シャウト(改訂)ひだかたけし2*23/6/9 16:27
翼という団扇イオン1*23/6/9 15:09
※五行歌 四首「その人の人生を私が生きることは出来ないので」こしごえ2*23/6/9 14:52
新世界夏川ゆう323/6/9 13:37
第八都市狩心123/6/9 13:14
殺し。譲渡の病弱223/6/9 13:11
奴隷、お前はテキストの上に立つ!323/6/9 13:09
群青そらの珊瑚12*23/6/9 9:40
ひぐらしリリー4*23/6/9 9:32
六月の気配は等間隔に僕らの距離を湿潤していた。ねことら023/6/9 8:39
あめsoft_m...3*23/6/8 21:57
家路ひだかたけし2*23/6/8 18:21
シガレットココアあらい223/6/8 17:50
ひとつの歌リリー4*23/6/8 11:00
独り言6.7ホカチャン4*23/6/8 8:58
「遺伝子文化」と「新しく生まれた「文字文化」」の狭間に生まれ ...足立らどみ123/6/8 7:54
不自由な選択肢」/ゴル兼題は愛萌さん2*23/6/8 7:35
夜に雨があがった 2日朗歩野5*23/6/7 23:43
夜に雨があがった6*23/6/7 23:42
草原で木葉 揺723/6/7 23:11
夜風2ひだかたけし5*23/6/7 21:05
月の光 白銀223/6/7 18:28
摘みはるな123/6/7 17:44
あらい123/6/7 17:44

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