女子トイレから拝借した
汚物入れに氷を入れ
ウォッカを注ぎ
ステアして
最後にレモンを添える
マリーが使ったなら
教えてよ
最高の
ブラッディマリーが
味わえるから
角のまるい三角をつみあげる
角砂糖のような几帳面さであなたは
猫も飼わなかったし
お揃いの刺青も彫らなかったね
あなたはもう
しらない人になった
前髪をきれいに切りそろえて
会社を辞めることとなりました
ご迷惑をおかけし申し訳ありません
うなだれる青年は小さい声ではっきり言った
心の病
自殺未遂
離婚
子供との別れ
この半年間どんなこ ....
不眠症のユウコは今夜も大量のクスリを飲んでは
ヘロヘロ状態
潔癖症のさなえは自分の周りが汚れているのには我慢できないくせに
もう1週間も頭を洗っていない
マユミは食べることを抑えら ....
森の中、投げ出された靴に活字の鬱を誘われ。
逃げ道は、誤ると蟻地獄に堕ちる自分を
ありありと想像でき、仕舞い込まれた心に
鍵閉める用意をする。
顔、顔、顔が泡のように確かではな ....
歴史上の人物の名前は
タンスにしまった反物に似ている
たまにタンスを開けてみて
その知識がねむっていることに
自分が満足するだけだ
本に書かれた花の名前は
空っぽの宝箱に似てい ....
逐一 イライラッて 出していたら
大爆発しなくて 済む
いや、場合によっては 爆発しちゃっても
仕方ない
仕方ない、ってのは
諦めて、の発言じゃあ なくって、
今 現 在 の ....
たとえばきみが何もかもを
小文字から始めてしまうひとだとしても、
両方の足を水の中に沈めて
砂の肌触りがずっと流れていく日のこと
生き物たちは、朝になれば。
とてもよく乾いたシャツの中に ....
ふつうのことはわからない
私は人より足がおそいし
人より少し頭がいいから
ふつうのことはわからない
女子は赤で
男子は黒で
私は茶色いランドセル
ふつうのことはわからない
おと ....
「思うよ。
いつまで生きねばならないのだろう?
だれも思いませんです?
明日死ぬ可能性もある?
云百年と死ねない可能性は?
死んでる人は幸せ?
生きてるって幸せ?
もう生きなくていい人達 ....
別れてもっと好きになる
戒名に顔文字を入れた
棺桶を担ぐ役からはずされている
【なぁ{ルビ気味=キミ}、
もし{ルビ餡奈太=あなた}が{ルビ合歓鯛=ねむたい}と{ルビ樹=き}には{ルビ園溶=そのと}き{ルビ尼=に}は{ルビ軟=なん}とするやら{ルビ設楽=したら}{ルビ善= ....
メールに添付されてきたのは大粒の涙
メールの香りがそれを証明してる
僕は不安をひたかくしにして、返信する
名もなき歌を歌うことで事足りる
長閑な時代は終わりを告げた
誰もが知る歌で鼓舞することしか
求められていないことに気付く
シンプルな世界
分かりあえる世界
得体の知れぬ重圧に
....
饒舌な静寂が夜を駆け抜けるとき
一億人の思考を吹き飛ばしたAは
3Dコピーで一億人のAを創り
闘うべき赤鬼はもう
きび団子の英雄には倒すことはできない
雉も猿も犬もみんな置換されてAになって ....
卵を割ろう
明日へ向かって
気持ちよく朝を迎えるために
思いきり 卵を割ろう
大きくても小さくてもいい
それぞれが一つしかない
かけがえのない
そんな卵だ
空を飛ぶためでなく
....
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく
やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
僕は君の味方だよ
そんなことはわかっているだろうけど
でも何かを決めないと前に進めないなら
力になるよ
でも 決めるのは君だよ
僕は
君のために
いや
僕の ....
鼻フックが
似合う女性は
素敵だと思う
それと
ボール状の
口に入れて
よだれダラーッのやつ
セットで
剛力に送ろ
しー
しーっ
ひとさしゆびをたてた
この世界のすべてに
ないしょにするみたいに
にやにや
歯列のすきまから
秘密がこぼれる
便利になりすぎて困るわ
いまは
ネットと ....
孤独になりそうな気配の休日
無機物相手なら落ち込むような目にあうこともあるまいと
一番のお気に入りのマグを揚揚と取り出したら
見事に縦に一本ひびが入っている
見つけたのが夜でなくてよか ....
わたしを守ると言ったひとは
わたしに頼れと言ったひとは
みんなどこかへ消えてしまった
抱きかかえようとしても
大きすぎる赤ちゃんでは
腕が痺れて
泣き声だってうるさくて
とてもじゃな ....
私の輪郭が見えますか
私の色が見えますか
私の形も影から知れる
そうでしょうとも
貴方の目の前の私から
私の影が
長く長く冬の地面に伸びるのも
それも見えるで ....
生きる事と死ぬ事の間に広がる世界
そんな世界で僕は今日も
言葉という肉体を抱いて生きている
現実においての僕は死ーーーそして、あの世の僕もやはり死ーーー
生という名の死と死とい ....
闇の世界が広がる海
一進に進む人々
彼らが向かう先それは光
いつか聞いた海の彼方に
宿る命があると
かつてこの世界には数多の神々がいて
命ある星に光を灯したという ....
月光が差し込んだ窓で
僕は手を空にかざしてみたよ
こぼれ落ちる光は昔の記憶
僕は見えない君の面影を抱きしめた
風に揺らめく水面(みなも)を見た
僕の頬から一つ、雫が落 ....
毎日を過ごしていく中で
小さな声に気づかずにいた
あるとき胸に響いた 空を駆ける音
思い出せない記憶の糸が
少しずつ繊細に解けてゆく
私は孤独だった 誰も知らない場所で
一 ....
掃除を終えた綺麗な部屋に
いっぱいの日差しが入ってくる
本棚の背表紙もそろえたし
机にだって塵ひとつない
今のこの部屋には
神さまだって住めるけれど
そうするわけにもいかないし
背もたれ ....
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