くたびれた体で
僕はどこにいくことができるのだろうと思う 夕暮れ
僕のアイフォンの中から
今日も聞こえる音楽は家入レオだった
もうこんな歌 すでに
聴く歳ではないのだが 聴いてい ....
おんなのこはみんな
はねがついているようなきがして
いちごやさくらんぼなんかなくても
いつだってうたっていられた
うちゅうではいきができない
ふくなしじゃ
わたしたち
ぼうはつし ....
風は南へいった
月の光は道にころがり、
小石にぶつかって止まった
肩まであった長い髪をきって
聖なるひとのように きみはわらう
二人して ベランダの手すりに体 ....
まっすぐいったらぶつかるね
でもうまく泳げることがいいことなのかな
ぶつかって泣く君のそばにいる
こたえを知らない私は
できるだけそっと歩いた
二人の部屋を
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を
窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
試練というものを神様が私に与えてくださったのだとしたら
私は何としても最後まで笑顔を絶やさずに生きていかねばならぬ
最大の試練はとっくに乗り越えたと思っていたのだが
それでもまだ試練 ....
1度目
剃髪する、というので付添うよと
しんみり待ち合わせ場所に行く
やっほー、とすでにつるつるの頭で現れやがり腹がよじれる
じゃあスキー行こうよ、とそのまま強引に長距離バスへ押し込まれる
....
わたし、汚物入れという表現が
許せないんです
だって・・・好きなんだもん
大好きなんだもん!
わたしにとっては
宝箱なんだもん
自分のお気に入りのお洋服を
汚物呼ばわりされたらどう思 ....
最後の晩餐を食べ終えて
テーブルにスプーンを置くと
窓の向こうから
雪の音が聴こえてきました
冬が来たのですね
向かいあっていた老人が微笑むと
春は来ないのですね
隣に ....
通訳したつもりはない
オバマのスピーチに合わせて
踊ってたんだって
言い張ればよかったのに
そう!パラパラだ、パラパラ!
大体オバマが
適当に話していても
俺分からんしな
小学一年生の頃の僕は
何を考えていたのかもう分からない
不安だったろう、それは分かる
今もそうだ、変われない部分だと思う
なんでロボットを作ったんだろう、
それが一番分からない
精密と技術 ....
映画の友情出演ってなんなんだろう
照明助手の友人じゃあないだろう
監督とか主役の友人なんだろう
ほぼ無償で出てるんだろうか
だから友情出演って呼ばれてるんだろうか
そ ....
あの空に降ったのは
雪だったか、雨だったか
それはもう遠い昔のこと
だれかと手を繋いで
河川敷で空を見ていた
ただ何となく見ているだけで
そこに鳥はいなかっ ....
騒音の大通りを横切る度、頭痛がし
いつも「アノ」声が聞こえる
オオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオ
いつも低い、低い、男の ....
夢には
二種類あるみたいだ
現実から
逃げるための夢と
現実を、変えていく夢
僕は、
炬燵の中で微睡む
飼い猫のクロと一緒に
彼女はもう
十年以上も前 ....
当時、人類最古の化石として
発見されたと聞いた
ルーシー
空にはダイヤモンド
ルーシー、
大地は何色だった?
ルーシー、
神様に会った?
ルーシー、
世界はひとつ ....
頭まで毛布を被り
丸めた背中の向こう岸に
たまった呼吸の骸が、たからもの
眠りはぬくもりに引きずられてくると
信じて布団にもぐりこむ
あなたをここに押しこめたい
寝息の小川を
すい、 ....
なにも映さない鏡になる
色つけた影も独身
女神だって救われたい
人を
好きになるのに
理由なんてないよ
雪の結晶みたいに
君という心のかたちは
この世に、唯一つしかない
純粋とは、
澄んでいるのではなく、
自分の色に染 ....
隣の人と隣の人
を、囲う固体の壁が崩れて
人間のぼんやりとした魂が
溢れ出し
隣の人と隣の人の
空間で混じりあっている。
それはとても幸せなこと。
反対岸からみていた私は
直感 ....
方程式は基本的に
恒等式だ
解を求める関係は
恒に平等なんだね
君を好きになって
結婚したけれど
僕は君とイコールじゃなかった
だけど
お互いにイコールになりたいと
....
父は厳格な農夫だった。私は子供のころから農作業を手伝っていたが、効率の悪いやり方や、やる気のない態度、失敗に対して、父から厳しい叱責を受けた。収穫された桃を運搬する際にあやまって桃を落としてし ....
僕は今日も
冷たい風の中を歩くだろう
すれ違う人の冷たい目線にさらされながら
この腕を振って歩くさ
手には一冊の本を抱えて
だけど眠いだけ 友達は皆
結婚した
もう半年ほど
....
あ。
ああ。
そっか。
だからか。
なるほどね。
しかたないや。
べつにいいけど。
そういうことなら。
それでもほんとは、
いわないけれど、
だまってても、
かなしくて、
....
水滴がバスタブで凍る
湯が流れている雨でなく雪だから
ガスが家全体から吹き出して雲を作り
水滴 がバスタブ で凍り付くので
煙の中で雨が降っている みえないくらい 明るい
光が 窓全体から ....
あれは
花の散る音だよ
花びらの儚くはがれ
地に落ちる音
砂に擦れる骨片の
乾いた軋みのようだろう
あれは
時の流れる音だよ
流砂のさらさら崩れ行く
風と波の造る音
私の体を通 ....
青空が全てを飲み込んで
見渡す限り空っぽになったような そんな日々が続いて
生まれた街を離れられずに
過ぎ去った人達の事ばかり考えている
未だそばにいる誰かの声を
自らの歌声でかき消しな ....
大事なひとの訃報
全身の痛みのなか
苦しんで苦しんで
生き抜いた
あなたの顔が本当に
天使のようで
最期まで気遣いしていた
代われなくてごめんね
何よりもありがとう
あり ....
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