なんでもない、ただのつまらないけし粒みたいになって死んでいきたいから、もう一度あなたに出逢いたい。夜空を見あげてしまう理由を、星が綺麗だから、なんてありきたりな台詞に終わらせたくない。もっと個人的な、 ....
光がある
ということが
どんなに素晴らしいか
窓辺より五月の風がそよぐ
風は陽光に照らされ
照らされて
光の音律を奏でる
私は光を呼吸し
この世に希望があると知る
ああ太陽
....
火星剥く
ポジティブで死す
光粘る
まるで
インフルエンザのように
「かゆみ」が感染したらどうなるか
人々は怠惰になり
からだをかきむしり
涙を流し
苦悩する
そして
争いがなくなる
こんな神様の罰が下 ....
少女の細い細い手首の糸
静脈の清流を
机の上に広がった乾燥しかかった薬品が流れる
かえるさきは循環する心臓の末端
そこはフランスとスイスの国境で
ちょうどこの鐡道の糸の終着点
窓辺には革表 ....
海嘯消ゆ冥灯る
外周9メートル
回収10円取る
採集重メンタル
這いずる銃鳴照る
不意数十名去る
うぐいす目餌在る
クイズ自明障る
悔い弟子メサイヤ売る
喰い寿司女最悪
憂いずして ....
限りの見えた 二人のそばに
新たな選択は見えていた
矜持よりも
恐怖に突き動かされた別れ
だからあんなにきれいな終わり方でも
後悔ばかりが湧き上がる
一人きり残されて
嘆いてばか ....
猫も僕も笑われるのが大嫌 ....
夜店の風鈴のように
蔓棚から垂れて枝にぶら下がり
秋風に吹かれている卵
茶色く毛羽立った上着の中は
半透明なグリーンの輝き
物珍しさと
手間の掛からない栽培が
流行を呼び
夏は陽 ....
人々のイスラムの祈りに耳を澄ませば、イスタンブールの人々の生活が、
静かな景色が僕の胸に沁みこんでくる。
ブルータイルで彩られ巨大なドームとミレットを持つ、
ブルーモスクは優しくイスタンブールの ....
僕はトルコ旅行という幻想を見た。
古いジャーミィーの横にあるカフェでカウンターに座りトルコ人のおじさんと話す。
店内は薄明るいが、外の空は薄暗く、空気は垂れ込んでいる。
僕はコミュニケーションを ....
白い息を吐いて
大時計の前 待ち合わせ
君のお気に入りを持ち歩く
僕の耳に 赤いイヤホン
少し早く来すぎたかな
風景に混じるカップル 揺れる喧騒
思い出してしまう
「寒いのは苦手 ....
鳥たちが
羽ばたいて
赤子たちが
目を覚ます
鳥たちが
暮らしていたことなど
赤子たちは
知らずに育む
無邪気な勝ち誇りは
なぜだか咎に似て
無意識な寝息は
伝い聞く 幼 ....
街を歩いてると
ついつい君の
喜びそうなものを
探してしまう
そんな僕が居ます。
渡せるはずも
無いんだけどね
だけど君が
またあの笑顔を見せて
喜ぶ姿が頭に浮かぶんだ
....
そのままぼくでいると
なんだかなにかが足りない気がして
こぼれないように
あふれだし過ぎないように
カビの生えたノートに
書き殴ったたくさんの文字
そこにたくさんのぼくが
かくれひそんで ....
抜け出すことのできない日々
手錠に物事を引きちぎらせない
マリアのように偶像化が進んでいく
固くなった心はさらにストーンしていく
煙をゆっくり吸い込んで
深く吐いていく
真冬よりも冷たく
....
冬の肌は
こわれもの
夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように
日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
静寂
風の音もない
この世の沈黙
刻々と時は流れて
声なき祈りと
小さな明かりだけが
漂う
4分33秒の
tacetのように
ロケットが帰ってくるとき熱で燃えてめくれ 一本の花になり地球に刺さった その地点から波打ち拡がる花の生命は一気呵成に大地を満腹フラワー地帯へと脈打ち変化させる 驚き飛び立つ鳥たち ....
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西の空に 夕日が溶けてしまう前に
愛するあなたを 包みこむ
銀色の粒が 凍えさせてしまう前に
愛するあなたを 包みこむ
愛するあなたが ....
原始の地球で生命が誕生するかのように
うなりをあげ ドボドボと音を立ててそれは始まった
新しく生まれる世界の器が満ち足りるのが待ちきれず
私はひざまずき成り行きを見守る
器の底はあっという ....
焼き上げたばかりのロールパンを 手早く皿に移し
純白のシルク地のカーテンに 挨拶するみたいに軽く触れ
彼女は朝日を一番たっぷりと浴びることのできる席についた
だがそれは彼 ....
女だって許してくれるさと
眠る そして
酒を飲まされている時の感覚がする
気づけばそう気づく
自分が何をしていたのかなんて
みかんの皮をむいたからこそ忘れた
こたつのあるその部屋の ....
音楽理論に則っても
音楽教室に幼児から通いつめても
音楽の天才が生まれるとは決まっていない
何故なら、天才とは常に
理論を越えるものだからだ
優等生のその先に天才があ ....
けたたましい光に 四方から刺され
花柄の水風船は 少女の手のひらで割れた
寒々しい水滴の火花はそのまま 少女の記憶の形となる
よく熟した七月の片田舎は 躾のいい室内犬に瓜 ....
ある朝、眩しい光が僕の視界を奪った
思わず僕は手を目にあて、少しずつ
指の間から前を覗いた。
そこには笑顔で僕を見てる君がいた
眩しいだなんて
今日は雨なのに不思議だね
いづくにぞかくもありつる
うまし音充つる幻さやか
たぐへたりとはの月しろ
一たびのひと夜かたらふ
そのかみはふたりありけり
今し今とふともあらじ
うるはしき風やあやなす
霧ふかき ....
さびた車輪が 降り積もった時間を振り払い
重くきしむ
巨大な動輪が レールの上をわずかに揺れて
危険な過去の岩石たちを粉々に砕く
車軸に浴びせられる 熱いオイルの飛沫が
すでに ....
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