ふと目が覚める未明
カーテン越しに
窓から漏れる寂光は
夜空に浮かぶ冷たい月のしわざ
孤独に身を任せる夜は
君がついた最初で最後の嘘を抱いてまどろむ
「いつかまた会える」
そ ....
おやすみなさい。
おやすみ、なさい。
これは、命令形だろうか。
おやすみなさい。
素敵な夢を、どうか見たまえ。
苛性ソーダを鍋で煮る
知っておるやら何の日か
泡立つおはじき夢に見る
わしの願掛け{ルビ三隣亡=さんりんぼう}
睦月いち足すじゅうににち
黒丸しるす{ルビ天赦日=てんしゃび}は
ひがみ ....
知らせてね
草臥れた肉厚の花びら
caeruleum
吐瀉物を食む鳩を食んで
仲間になりましょう
世界は素晴らしいと小学校で学びましたね
ほら もう弛緩してる
三日月型の不良視界 ....
ずっと先の未来より
明日のことを
考えていたくて
考え続けていたくて、
眼なんか
開かないままで
いいのにな
そう呟いたら
愛人が
私の瞼を
縫ってしまった
....
追いかけた夢のかけらが
透明なみどりのガラス瓶のなかで
体を揺らせるたびに
きりんこりんと泣く
泣き声を聞きたくなくて
じっと身をひそめる
あかるい場所から目をそらせる
みじめな思い ....
バイオリン
とか
ひいて
おじょうさま
だから
なんか
みつぎ
ものとか
ねんぐ
とか
あげないと
だめそう
かいきゅうが
うえだし
ぜいたくを
させないと
だめそう
....
なんか
ほかのと
たのしげに
はなしていて
いっしょに
でまえ
とか
とって
たべて
いた
から
たぶん
なんか
かのじょ
とか
に
ならなそう
どこか遠くから
聞こえてくる
祭り囃子のような
野性
重く重く
近づくほどに
全身で感じるのは
この世界の鼓動
何百何千もの時を経て
語り継がれる快楽は
命のはかなさを ....
七草なずな
唐土の鳥が
日本の土地に渡らぬ先に
スットコトンのトンのトンのトン
室町時代からか
江戸時代からか
七草の疫病対策
まるで
鳥インフルエンザを知っていたみたいな
七草 ....
アメリカのSF作家
ポール・ゴールドバーグの
長編小説「時間機械」を読んだ
時間機械と言っても
時空を自由に往き来できる
例のタイムマシンではなくて
ヨガ教室で頭に装着された
機械が ....
ゆらゆらと揺れる
君の黒い瞳が好き
過ぎてくものは表面で
わたしが行動することに
実感は湧く
あ、ハッピーニューイヤー
今日から昨日とは違う空気
なんてことは、 ....
アメリカのSF作家
ゴッドフレイ・スタンリー・ターナーの
長編小説「金星人襲来」を読んだ
金星人がニューヨークにやって来て
証券マンとしてノシ上がるために
金星開拓事業のインサイダー情報 ....
変態がたくさんいて心強い
拒否された愛の墓を数えている
燃えている昇ってきた階段
私は白馬に乗り風をきり野原を駆けている
白馬は翼を広げ天空へと舞い上がっていく
私は音楽を聴きながら幸せをかみしめよう
何を齷齪し何を不安がっているのだろうか
美に触れ ....
<十年>
もう十年も
好きでいるのですから
あと十年は
好きでいるのでしょう。
<途絶>
報われたいと思ったことはありませんよ
報われてしまったら
そこで終わりです ....
キックオフの笛が鳴って
碧い芝生の中に疾走するペガサスを見た
紺碧の空のフィールドに
雲のディフェンスは道を空ける
ペガサスはボールを携えて空を駆け
インゴールへと舞い降りる
砂の ....
1980年になったと
あの日、テレビはカラフルにうたっていた
パロディでも懐古趣味でもなく
アイドル歌手は真っ正面に
キラキラな服を着て歌い
その後に続いてニューミュージックがかかる
....
半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている
ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が
カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
クリミナルマインドを
シーズン1から5まで
ぶっ通しで見ていたら
だんだん異常犯罪者にも
慣れて来て
縛り付けて
生きながら内臓を
引きずり出すぐらいじゃ
今一つ迫力に欠けると
思え ....
どんな小さな出来事でも
記念日に出来る
大切な一日を生み出せる
二人が出逢った日も記念日
初めて抱き合った日も記念日
記念日が増えると楽しい
その日が来る度に
より良い関係になっ ....
あなたの必死さが 粉になった
ふらふらと微笑む天使が 手を広げたら
心ごと 舞い上がって 踊った
くるくる と 花びらのような 儚さで
瞳の上に 落ちたから
それ以上 涙を拭う 必要も ....
うみにくると
ふるさとに
かえってきたような
きもちになるのは
なんだろう
こくどうから
ながめわたす
ささーん ささーん
おおきくみえたはずの
うねりが
かたちをなくして ....
"きみのせなかについているそのまっしろなはねで
おおぞらをとびまわってせかいをしあわせにしてよ"
朝、台風の風で道路に転がったごみ箱を
邪魔にならない場所へ移動させる君の ....
考えていると
ますます深みに嵌っていく
どんな抵抗もできない
目の前に広がる赤や白の地球を
呆然と眺めているしかない
冬の夜空には月が見えるかもしれない
なにも見えないかもしれない ....
この国は人生だ
答えなどないのに
答えをいまだに探しているから
煩悶して
狂喜して
そんなものを探して
得意や蹉跌を嘗め
黄昏のなかなのに
青春を謳 ....
水の中では
泡が言葉だ
生まれたそばからはじけて
君に伝わることはない
同じ水槽の中にいるのに
君の夢が僕には見えない
同じだけれど違う生き物
互いに互いを選び合えずに
....
魚よりも虫に近い生き物だと知ってかなしんだ、君の背わたをぬいて食べ
ます。これ、いつまで泣いておるんじゃ。わしだって同じ気持ちだ。同じ
気持ちだよ。ミラー。ミラーの中に映る自分。おおきく息を吸いこ ....
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