ふと訪れる
静かさに
ひたりながら
透明な呪いの声
深く深く沈み入る

時間の流れ、止まり
閃く瞬間の、広がり

沈黙の世代の息子にて
夢見がちな覚醒意識で
自らの思考発声出来る ....
深い森の沈黙、
わたしのララバイ

見えないものが
見えるものを
支え創って居る
その感覚、浮き立ち




漆黒の対角線 交差し
すべての形態 否定し
ただ生き延びた黄色い ....
後頭部を
鈍器で殴られたから
ボーっとしていて
気付いたら
自称詩人になっていました
というのなら
仕方ないとも思うけれど
いい年したジジイやババアが
脳軟化症でもないのに
自称詩書 ....
 地元走るローカル線を
 無人駅で降り
 山裾へのぼる細い道で足を止める
 通りすがりの一軒家

 枝葉被った鉄の門
 奥には木造の二階建て
 厚地なカーテンひかれたままの窓
 
  ....
ふんぞりかえっても
かりもの
つぶでできたわたし
つながることで
ここにある

+++

わからないけど
わからないことが
あるんだろうな
ってわかっている
けんきょてそういう ....
○「山旅」
久しぶりの北アルプス
一月ぐらい前から楽しくなるようにプランを練っているが
天気しだいである
この天気だけはどうしょうもない

○「CM」
外見をよくするCMばかり
肝心の ....
あの悪逆は切り抜かれたものだから
山羊の頭を齧りながら片手間だから
わたしも、せせこましい小糠雨に祟られ
今もこうして口真似ばかり あるかないか

カアイラシイ模倣者が
手玉にとる
黒白 ....
金色に輝く
イヤリング
ささやくは
誦文であり
引きちぎられた
物質はなく

理解できない
からと
ないものねだりするより
理解している素晴らしさを
あらためて再確認している
 ....
物質と非物質の間で
艶めく貴女は、
到来した明澄な夜
より深い層、
表面に輝き浮き出させ
色と形、その調和統一
互い呼応し支え合い溶かして
色は形と成り形は色と成り

そうして、
 ....
抜けた白髪が
人差し指に
引っ掛かり

もつれる時、

森は唸りをあげ
不安定な心を抉る、
汗ばむ手のひら
崩れる砕氷

青い天空は熱風吹き込み
その豊かな乳房を揺 ....
頬をなぶる風 
ひるがえる恋情のように
雨を呼び
低く速い
雲は濃淡に光をにじませて

空のようにこころをしぼれるか
燃えさしの骨をひろえるか
瞑った太陽の頬をなぞるように
数える指 ....
歯医者さんの窓
いい天気
ぽかんと待ってる

歯に穴があいた僕は
言われるがまま
口をあけて

何か詰めてもらった
もう食べても大丈夫
治療は次回から

外に出たらギラギラお日 ....
次のニュースです
自動車メーカー各社の首脳会議で
2030年までの新車EV化に対して
今の電力供給体制では賄えそうにもないことから
新車製造事業から中古車再生事業に
軸足を移すことが提案され ....
 ある人を喜ばせる役目を終えて
 そのメルヒェンを忘れ果て
 路上に居る様には見えなかった
 マスコットキャラクターの小熊

 目的のある足は目も触れず通り過ぎて行く歩道で
 しゃがみ込ん ....
幸せという字は辛いという字の上に一本足して、蓋をしている
辛さに蓋をして幸せになるぐらいなら
辛いままの方が正直じゃね?
おれの息子はそう言って戦争に行く

2年間

中央の大学で学位を ....
 
 
 既に色褪せて重たく落ちている花片を
 踏みながら歩む林の中は
 もう黄昏ている

 椿林の木立
 わずかな隙間から
 聞こえる波濤のどよめき

 腰をおろしてみなさい
 ....
拡がりが
拡がりを飲み込んで行く

私は 母の形をした服を着て
熱い、熱いと泣いている拡がりを宥める

いったいもうどんなかたちをして
街を許したらいいのか
どんなかたちをして 乞 ....
 とりあえず、リビングに降りた。犬が窓の外を見つめていた。
 なんとなく、冷蔵庫を開けた。私の好きな食べ物があった。手を伸ばし掴んだ瞬間、つまらないものに思えた。元に戻した。冷蔵庫を閉めた。なんとな ....
幻灯機に噛まされたスライドがまた一枚語り始める
手探りである気がする 壁に阻まれて進めないから
薄墨色の夜に無様に徘徊する すがたばかりだった
      冷ややかな輪郭に沿って指先が触れる、
 ....
ゆうぐれ、ぼくの家のすぐ目の前にある小さな公園、だいぶ涼しくなってきた風、古いブランコがほんのすこしだけ揺れている。その座板のうえに置かれている、子供用のリコーダーには、しかし老いの枯れ葉が何まいも詰 .... わすれもの
わすれたままに
しておく呪文

ときどき きれて
おもいだす




エアコンの効き過ぎたホールの
化粧の芳香と二の腕にむせながら
逃れた駐車場の隅に


 ....
子供たちが整列をしていた
何をしているのだろう、とよく見ると
整列をしていた
身体の隅々にまでしみわたる雲のように
なだらかで滑らかだった
透明な水を植物にあげて
話すことなどもう ....
 積乱雲を想って
 紫の渦あじさい
 順呼気に澄む
 ふくらみ過ぎた花と緑は
 まるで巨大なくるみ型の舟
 或いは脳みそ 
 私はミソスープに伸ばした腕を
 食卓の
 小鉢に触れたいと ....
漆黒の闇に
浮かび上がる
白い顔、
透き通る眼差しで
宙を見据え
同時に、
内面へ沈み込む
異様な威容

深く深く光の残響の許、

その輪郭 保たれ
魂の現 表し語り

表 ....
波打つ光の残響、
雪原遠く聳える雪峰、
憧憬は誘い予感は流出する

見えるもの見えないもの
重なり合い遠く近く
未知に臨む魂に
深い森の一処
音叉の共鳴、
伝導する
 「うまそうやなぁ!」
 いきなり頭上から降ってきた補佐の声
 昼休憩時
 開いたわたしのお弁当

 ほうれん草の胡麻和え
 切り干し大根の煮物に出し昆布の千切りまで入り
 かぼちゃの含 ....
暗い出来事があったとしても
明日は明るいだろう
そんなふうに感じると楽

今日一日を満喫する
明日のことは最後に考える

何があっても
楽しむこと忘れない
自然体を忘れない

今 ....
あなたの手のマメを撫でれば
マイスリーが夢を見せる
そしてわたしを抱く、腕の筋肉が
風景を透かせて見せ

ウグイスが季節を外れて
空に絡まるとき
どうやって{ルビ解=ほど}けば良いのだろ ....
夜の旅館の長い廊下と 桜並木と襖とが頑な
密談の風が颯爽と盥に落ちる 濃淡を強いている
瞬きより眦より 薄く開かれる 胡蝶尾鰭 
二日月夜と受粉を繰り返した

うまくとだえるのを「待って。」 ....
それは透明な
時を飛び交う蜜蜂たち
霊性が導く通路に従い
花から花へ
雄しべから雌しべへ
ひたすら蜜を吸い受粉させ
循環させるこの世界を

道端の花園、小宇宙

わたし 目醒めた意 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜想62ひだかたけし3*23/6/18 18:57
ララバイ2*23/6/18 14:57
自称詩人よ我に返れ花形新次023/6/18 13:41
廃家[まち角8]リリー4*23/6/18 13:03
ほーほけんきょ日朗歩野3*23/6/18 10:17
独り言を6.18ホカチャン2*23/6/18 7:14
浮揚遊歩あらい123/6/18 4:05
理解するということ足立らどみ4*23/6/17 21:44
月の光ひだかたけし3*23/6/17 21:28
外観2*23/6/17 15:36
カタコトやただのみきや2*23/6/17 13:22
休日の途中日朗歩野4*23/6/17 13:00
地雷電力イオン023/6/17 12:39
メルヒェン[まち角7]リリー4*23/6/17 12:32
鎌首ゼッケン223/6/17 8:57
南の果の岬リリー5*23/6/17 6:53
拡がりはるな323/6/17 4:56
生の倦怠感幽霊123/6/17 1:46
グラスと水・繭あらい223/6/17 0:54
さずかりもの本田憲嵩723/6/16 23:11
C賞授与式と呪文AB(なかほ...4*23/6/16 20:04
夏の場面たもつ723/6/16 19:18
六月soft_m...8*23/6/16 18:34
白い顔ひだかたけし2*23/6/16 18:20
深い森の一処223/6/16 16:07
愛妻弁当リリー3*23/6/16 12:25
明日も明るい夏川ゆう323/6/16 9:36
body完備 ver...323/6/16 1:56
角膜潤色あらい223/6/15 23:06
霊性と媒体ひだかたけし323/6/15 15:41

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