母の胎に宿ったあの日から
天の両手につくられている
あなたは世界に一人の、彫刻です
遥かな空の青さの中に
薄っすら透けた天の両手は
黙った姿で、待っています――
いのちの全身を、震 ....
裏庭から
裏山を眺め
じめっとしたプライベート
地球は動いている
だから ぼくらは眠る
子孫のために 先祖に祈る
朝のじゃこ粥がうまい
吉田拓郎を聴き乍
大人に成つたと感じた
昔の唄を聴き乍
大して古く無ゐと聴ゐて居る
邦楽にのみ生きて来た90年代の音楽で無ゐが大して古く無ゐと聴く
多少に大人の今の世に生きても大 ....
押してダメなら爆破
レンジの中で腐っていた
愛されたいわたしの綿棒が黒い
米びつから米をすくいあげていて
底になにか引っかかるものがあると思ったら
しなびた腕がいっぽん
計量カップのふちに指を引っかけていた
取り出してごろりと畳に投げ出した それ
黒ずんだ腕はいつ ....
140123
少しずつ物価が挙がって参ります。
しずしずとおどおどと堂々と
横柄な態度を取るものも居て
警笛を鳴らしたり街宣車を走らせたり
選挙カーを走らせたりし ....
「上司も部下も 親も男も みんなクズ」
其れが 彼女の 口癖
何時だったか しおらしく 項垂れる姿を 目撃したので
思い切って 聞いてみた
「どうか されたんですか」
そ ....
詩人の沈黙とは
何処に在るのか
其れは分かり易く
分かり難ゐ処
真昼の月で無く
其の向こうの星で在る事
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った
かなり炎症してますね
頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
もりのなかの、ちいさなはらで
ぼくはどんぐりを食べた
どんぐりは、ふると、からからと音がする
なかになにか、はいっているんじゃあないかと、
おもったのだった ....
光は部屋から生まれる。小人のように。自失の唸り。鯰が泣いている。幽霊が同時に消える。トンネルに咲き誇る無数のテープ。幼い声が聞こえる
きっと
模倣にすぎない涙です
人づてに
色づけされる涙です
やがては
無かったことになる
涙です
空へと昇り
空から下りなおす
涙です
だれ ....
バカ より バカちん
アホ より アホたん
なんかちょっとだけ
愛されてる感じ。
ちいさいなあ
夫の横を
ぴよぴよと歩く君
身の丈が
大人の半分もない
手をあげても
こぶしは頭のすぐ横
君はまだ
たった一年しか生きていない
赤ちゃんだったんだね
....
魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした
今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
「死ぬ時は一緒だといいな。」
お風呂上がり
キミの髪を拭く私に
突然キミはそう言った。
「でも、もしボクが先に死んだら
天国の入口で ずっと待ってるから。
だから お母さん
もし ....
去年は株で擦った
やっぱり 詩集読んでる方が自分には合っている
その古本は 値上がりしても せいぜい三千円から三千百五十円だろう
だから 売りもしないし
は ....
パンティの中に
手を入れた状態で
絶命したKさん(35歳OL)
その枕元には
ティッシュ一箱と
週刊プロレスが置いてあった
開かれたページには
微笑む長州力の写真
ち
....
こんなにたくさん素敵な絵画や詩を
小説を映画を知っているあなたは
きっといままで美しいものを呼吸し
悲しいことを目撃し
誤解と幻滅に息苦しさを覚えながら
歩いてきたのでしょうね
花のよ ....
どこに有るかも分からないのならば、もう探す意味もないのだ。言葉にしても定まらないユートピア。黄金郷。息を吐かせる暇もないような、ほとばしる輝き。どれももうきみには必要がないだろう。(つま ....
今日は定期を忘れていた
でも金を払って
会社へ行った
誰もそのことは知らない
時の知らない中だった
憂鬱な気がしていた そして
外を流れる景色のことは覚えていた
電車の中では僕を見る人 ....
手に手をとって
輪に輪を埋める
おまえの名前を
知るものは無い
水の容れものが配られる日
空は泡のようになり
少しだけ微笑み
上に上に去る
空が赤いとき ....
私は、自分勝手な男です。
私は、あなたの笑顔のために、力の限り尽くそうと、
この身の犠牲は厭わないと誓いました。
私は、あなたに思いやりの大切さを、
心配りの尊さを説きました。
それなのに、 ....
140122
本日はお仕舞いですすす
自働初期ののののののめ
かろりんころくろまりん
みまいせまいはらりこん
んころりんならけむりん
よめないすうじにひそむ
ころがるゆうきのに ....
よく聞こえないよ
ほら もっと近づきな
音は距離の2乗に反比例して大きくなるから
よく見えないよ
ほら もっと近づきな
光は距離の2乗に反比例して明るくなるから
....
ほら
前の車のウインカーとシンクロしただろう
僕らは
ズレていただけさ
待ってて
きっと僕らもシンクロするから
ズレていれば
僕が君に追いついて
いつか必ずシンクロ ....
扉をひらけば
ほら穴ほっ
暗くて狭い
身体がすっぽり
温かい柔らかい
流れる瞑想
包まれて包まれて
日々の連続
お腹を満たして可愛いあの娘
ゆっく ....
道路は雪におおわれ
夜にもなると影ができ
電灯に灯されさらにやわらかく見える
風が強いので 抵抗するように
話す声は大きくなり
口を開けてしゃべるも
空しく風に飛ばされ
いずれ空の高 ....
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