娘の反抗期も
そろそろ終わりかなあと
やれやれと思う反面
なんだかそれはそれで
一抹のさみしさもあり
手放した自覚もなく
ああ、季節というものは
こんな風に過ぎてゆくものなんだと思う
....
名前を尋ねられたので
火葬場の薪とわたしは答えた
山の落ち窪んだ場所にある
コンクリートの壁のなかの
あの鉄扉
白手袋
手袋は二足歩行して
乾燥した骨を拾っている
くすんだ ....
万歳!ぼく。
万歳!
ぼくが国は希望の国、絶望の国
TENGAを崇拝する国
特にフリップ.ホールの黒
又はキース.へリング シリーズ全般
友達はいらない
敵の敵は味方、で ....
恋は青短、赤短、猪鹿蝶
こいこい こいこい! こいこい!!
あっ、やっぱ親(彼女)はつぇーや
前奏の綺麗な歌謡曲が終わる頃、目を閉じると
そこに灰色に溶いた悲しみがあった。
白い、目の裏側にある心の何かをなぞる。思い
浮かぶ母の後姿。
幾度も流れる声は子音は掠れた隣りの精巧な笑 ....
右から左へと内耳を駆け抜ける人間的なハムノイズ脳下垂体の隙間に詰め込んで昇天の妄想、暗証コード知らされぬままの包装紙の中の暗闇で息を詰めている瞬間的に選択されなかった反応の悪い ....
誰もいない
夜だった 今日も
書く詩のために
ペンを取る
疲れた 目は
何も見えないのはなぜ
物事が 犬の
目つきの街が 怖かった
ぼやけたように
春のお台場 カ ....
だいすきです
どうしよう そんなことばしかみつからない
なにがすきか よくわからない
あのころよりひくくなったこえ
やさしい め
さりげなくきにしてくれる せなか
このいっしゅ ....
夕暮れの死は淋しい
夕陽が容赦なく
色を注ぎ込む部屋
異界から配膳の喧騒
疲れ果てて
干からびた唇は静止する
腐臭の隙間を漂い来る
まずい魚の煮物
LEDライトで確認する
....
誰がこまどり殺したの
そう問うてみても
こたえはなかった
誰もおぼえていないのだ
すずめも 雄牛も ヤマバトさえも
夏祭り
遠くに母を見つけて
手を降ったあなた
振り袖で
回 ....
もうじき。あなたより。十年、トシ上になる。おれのほうが、大先輩だぜ。あ。ずいぶん若くして。死んだのだな。ふるさとの、丘のうえの。砂の吹きだまりに、消えた父よ。肉体がないから、いつまでも。そばにいてくれ ....
夕暮れが近づき
わたしの中に霧が生まれると
過去は砂糖菓子に姿を変えて
死者の日の祭りの喧騒へと
まぎれこんでしまった
何もかもが冷たく静かだ
退屈したわたしは
自分の隙をついて
....
春のような陽気だから
クロスバイクを転がして
街にでてみた
観光客でざわめく中
聞こえてきたメロディー
目指すとそこに
ストリート出身デュオ
(誰もが心の奥にボロボロにな ....
この一瞬に 私の命をどうか 吹き込んで下さい
神様•••
夢や希望を リアルと呼べない虚しさを
笑う人がいる
悔しくて 叫びたい気持ち 嗚呼!
....
ネット詩人とバカ親は
恥ずかしいことを
臆面もなく出来るという点で
似たところが多い
そのひとつがキラキラネームだ
てめえは気に入って付けてんのかも知れないが
宝塚の月組じゃねえんだよ
....
幕間 夕 差し入れた本
畳みについた裏表紙から
逃がそう 凍るくちべに
やがてへ やがては
ろ過される チャカ
あの頃 何でも出来るような 気がした
怖いものなんて 何もないような 気がした
脅える存在を 排除するかのように
飛び跳ねていれば 笑って いられた
誰かの悪口も 聞こえな ....
穏やかで笑顔を絶やさない
優しい人は
素敵な人でしょう
でも
人生には
笑ってばかりはいられません
自己を守る戦い
家族を守る戦い
自由を守る戦い
平和を守る戦い
どうして 地球は丸いのでしょう
どうして あなたは 気づかないのでしょう
あなたの 顔が丸いのは
地球が丸いのと 同じくらい 不思議なことです
どうして 太陽は燃え続けるのでしょう
どう ....
異国の少女の瞳のよう 青く澄み
だが雲はお構いなしに夢の中の鰐だ
純白に生れ落ち
気まぐれな冬の微笑みにほだされる
だが夜には冷たくあしらわれ
朝には固く汚れた肢体を通りに ....
そして光が
ひとつの小さな部屋であるとすれば
わたしはその入り口も出口もしらない
冷たげなスツールに、半分だけ腰をおろして
長い窓についた雫をふいたとき、
あ ....
身の丈にあって泣いている
好きになってくれる人を好きになりたい
鼻毛だけ切るつもりだった
初めてあなたを好きになったのは
雑踏の中
優しい顔が素敵で
胸がドキドキした
ずーっと好きでいたいと
心の思いが
あなたに会えて
すべて変わった
優しい ....
I温泉郷へ車で向かった。I温泉郷はF県北部に位置する伝統のある温泉郷である。I温泉郷へ向かう途中のトンネルを抜けてしばらく過ぎると、先ほど通過したのと同じ名前の蕎麦屋があった。おかしなこと ....
うああっ、芸術じゃ!芸術なんじゃ!
お前らには分からんのじゃ!
絶対に、絶対に手は出させんぞ!
これは
世田谷にあるゴミ屋敷に住む老人が
強制執行の際に
都の職員に対して発した言葉です ....
つよいということは
ただしっかりではないこと
しなやかにうつくしく
じゅうなんであること
そしてやさしくかしこくあること
あなたがおしえてくれた
もうすぐ始まる
ソチオリンピック
注目選手のひとり
寒中トライアスロン女子
日本代表
真行寺綺羅々選手(22)
寒中トライアスロンとは
ふんどし水泳10km
ふんどし犬ぞり300 ....
金魚鉢のような出口のない命の
なかで
溺れている
わたしがぱくぱくと欲しているのは
きみのことばなのだけれど
「何が欲しい?」
と問われれば
わからないという ....
2053 2054 2055 2056 2057 2058 2059 2060 2061 2062 2063 2064 2065 2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 2087 2088 2089 2090 2091 2092 2093
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.3sec.