昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた
ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
....
ぬかったわ
ふるぼこではないか
ぼっこぼこではないか
荒廃した この さもしい自分は
一体どうしたら いいんだ。
いやまて これは
文字の羅列をなぞる指先
田田田田
....
テコの原理で告白されないかなぁ
安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる
お詫びのしるしが詫びてない
木の枝に積もった雪は
小さな里をいくつも作り出す
それは大きな冬がてんでに飛び散って
目に見える器として現れたもの
私は肺の方から雪の飛沫を求める
近い日に近い日が寄り添って
....
くちびるに生温かい
温度を感じた瞬間
身体の内側から
皮が剥がされ
わたしのわたしが分離する
くちびるにはくちびるを
手のひらには手のひらを
....
root
ねっこ 根幹 こんかかん
ららら おいらの 直下だよ
雪が 覆うか のように
改変は パスを 請求するさ
桁がおおくて 忘れてしまう
ログオンするにも こ ....
やわらか日差し午後
肩までピアノ、湯に浸かる
浮かぶ椅子の脚、揉みほぐす
いつも世話になてる
いつも世話になてるからね
普段聞けないピアノ音を聞い ....
癒し癒された今夜も
本当にありがとう
癒されることで癒し
癒すことで癒される
そしてふと思う
癒しと卑しいの近さを
誰かの為になんて
生きている理由を作る
恥ずかしい 恥ずかしい
でもね ただの理由なんだ
理由以外にねえ そこの君
理由を否定出来ますか?
理由で生きている事に
....
人はなぜ絶つのかと
命を
思っていた
見えた 街が
寂しい
波の向こうに
言葉が
無かったからこそ
生きてこられた気がする
思う 不要な
自分を思う
....
初めておじいちゃんの写真を見た
そこにはまだ若い両親と
僕より10っこ年上のねーちゃんが
丸々した赤ちゃんで
おじいちゃんを囲む様にして
撮られた1枚だった
45年前の白黒写真
その時す ....
春、ひとすじの川が
豊かな緑に彩どられるころ
薄い衣をまとっていくといい
きみは女なのだから
岸のむこう側では
きれいなかたちをした石が
見 ....
芥川龍之介とマリリン・モンローは
一、生母の狂気遺伝にぼんやり怯えていた
一、心身疲弊と神経症状に苛まれていた
一、常用眠剤プラスαで眠り死んだ
傑出の質量はあたかも
恒 ....
もしもし
はい こちらスマイルお天気相談所です
あの 明日のS市の天気が知りたいのですが
存じ上げませんが
でも そちらはお天気相談所でしょう?
いいえ スマイルお天 ....
すべての人の死を、ぼくは悲しめない
毎朝、挨拶したり、一緒に食事をしたり
セックスをした相手の死すら悲しめないこともある
フィリップ シーモア ホフマン
ぼくはスクリーンのなか、
何 ....
きれいな紙に
現実を書いて
違和感を感じた
だから
キレイ事だけを書いて
納得しよう
こんなに綺麗な私に
見とれよう…
…ふざけてるわ!
きれいな紙と ....
断裂
断裂
頭部と胴部のミックスジュース
腐敗と分解
再構成による拡散
重力場に支配されない全面的な再出発
そこに自我は残留できないのだろうが、しかし
時よ戻 ....
お風呂の中には水がある
どこからきたのか知りたくて本を読む
おぼれそうになりながら
読む本をささえる指
わたしはどこへゆくの
流れる水になって
言葉はあふれても
どこへもゆけないの
....
冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした
ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に
結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう
この世に ....
あおに 生まれ
あおとして 過ごし
あおのままで 逝きたい
たとえ馬鹿にされ、笑われようとも
そして、また
あおで、
声が聞こえる
耳のおくで聞いている
あたたかくて
なつかしくて首傾げる
声が聞こえる
じぶんをコントロールできたなら
まわりもコントロールできるかも
じぶ ....
こいつ、こんな顔だったっけか?
なんか昔と違うよな?
あれっ、どこが違うんだろ?
しばし考えて
あっ、そうか、目が違うんだ!と分かったが
ひょっとして
クスリでもやってんじゃないか?
で ....
キツネうどん
体が疲れた時は
キツネうどんを食べるがよい
関西のキツネはねー
甘味がするでよねー
つるつると入ってゆく
キツネうどんはねー
大阪がよい
夫婦善哉のねー
....
あんよが出来たら
いい子いい子
おさかな食べたら
いい子いい子
幼い子どもを褒めるはやすし
着替えが出来たら
いい子いい子
なまえが言えたら
いい子いい子
....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ
「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
父の{ルビ骨=コツ}は先祖代々の墓には入れない
同じ仏教でも宗旨が違うから
そんなことを言ってきたのは
父の後を継いだ弟
新たに入った宗旨に則って
その寺の経営する墓地に
墓を買った ....
このたびは、わたしの突然の おもいつきにより
2/3に投稿しておられる作品のいくつかに
575だと宣言したにもかかわらず、575とは限らないという
謎の投稿を、ポイントなしで投稿させていた ....
大好きだったあのドラマ
今でも聴こえるピアノが弾く
きれいな音色で
大好きだったあの歌は
僕らの細やかなお守り
とても儚く大切な
大好きだったあの君は
子供のように雪を待つ
こ ....
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