ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


 ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
 ああ、
 いまいましい

 言葉を捨てようとして
 夕暮れ時の河原に立って
 何度も、何度も投げつけた

 波打つ水面に
 沈みゆく太陽に

 それでも、
 掌を広げてみると
 ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
 ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
君の後ろを横切る風
に色褪せた遠い夏

セピア色した紙の四隅から弾けるように溢れ出て

僕は乾いた潮の香りと純白に融けた日射しの熱を思い出す


今も
扉は閉ざさ ....
佐川急便の人にサインして受け取ったダンボールはからっぽで
送られてきたからっぽをどうしようかと思い
捨てるのもわるいし、いやダメだし、
とはいえ好きなものを入れるのもどうかと思うし、
ましてや ....
僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼく ....
実家では死んだことになっている 悪魔の顔した正義の味方 あんなに愛し合って他人   晴れた日も、雨の日も、花束は
  年式の古い、ベージュのビートルの
  黴臭いトランクに入れられていた
  (どこがどうとは言わないが)蝸牛に似た平べったい影が
  後部座席にいつ ....
足跡を残して
消える
虹の線が
7つの旅先でただゆっくり
きみを透明な光でつつみ
去っていく

おはよう
ああ、おはよう
今日もいい天気だね
そうだね
パンでいいかい?
あ ....
身体畳む。折り畳み式自転車さながらに、輸出品に紛れて大海原を渡る。船中、積み荷のひとやま数え終わらぬうちに異国の風が吹き荒れて、長い記憶の隙間を縫い合わしていく手元が狂う。皆が止めるのを振り切って単身 .... ・・・聞いてください、私

言いたい事がないんです

最近では皆がもう

真剣に何か大切そうな事

国の事、経済の事、災害の事、

その他沢山の事について

真面目そうに語りま ....
私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま

旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った

白樺の林 ....
  日がないちにち、きみは
  ふたの閉じたオルガンにむかっていた
  やりばのないかなしみはもう、
  とうの昔に過ぎさったはずなのに
  雨をうけた一頭のサフォークが
  抱いて ....
ねえプーチン
プーチンったらあ
何考えてるのお?
恐い顔してえ
どうしちゃったのよう?
隠してもむううだっ
あたし分かってるもん
ヤヌコのことでしょ
あの人のことで頭一杯なのよ
何故 ....
今でも憎しみの気持ちを持っている。
8年前おれたちの生活を破壊した医者に。
奴は、手術が失敗する確率は1%
はっきりそう言い切った.
だからおれたちは手術を決めた。
おまえの右前頭葉にできた ....
フォークで肉を、刺す。
スプーンで米を、掬う。

皿に盛られた
ガーリックステーキライスを
凡そ10分で、たいらげる。

皿の上に残された、尖ったフォークを
包むように重なる、楕円のス ....
れんがの家を覚えていますか
東の壁にはドアがあり
南の壁には窓があり
西の壁には物を置き
北の壁ではあなたが待つ

ドアを開けて壁をつたい
一度右へ曲がったら
虹のような形の窓の ....
人生が変わってゆく進んでゆく うまい具合に巧みに
護衛兵も連れ添って

一人で生きない 同じ空気の繋がる空の入り口
一人で生きない 両手を捧げる胸張る花満ちる

瞬く間に置いてゆかれない生 ....
 枯色の空洞をのぞく
 と、もうひとつ空洞があって
 にげてゆく
 母国には顔がない
 まぼろしの、川がない


 オルガンの音がひびく鍵盤の荒野でこごえた兵隊が
 身をよせあ ....
美人、美人と呼ばれるほどでもないよなあ
でも本人がその気になっているんなら
まあいっかと大人の態度で見守っていたが
まさかさむらごうちのライバル的存在に
浮上するとは思わなんだ

いざとな ....
どんなに文面を睨んでも
だれの思いも入ってこない
女子高生が好んで使う絵文字の方が
むしろ直観的で
好きなひとをおもむろに抱きしめたくなる
そんな ....
ここでは白が
もっとも偉いのです
声は聞こえても
結局は沈黙で
銀色の道具たちが
活躍します

わたしについて
ほんとうに想ってくれているのか
これっぽっちも想ってくれていないのか
 ....
てのひらに
ふうわり、と来る
それは

とつぜんに
ふうわり、と寄る
それは

とてもやわらかく
とても軽やかで

ぬくい
手ざわりです

だから

仮に
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
 修羅/ハァモニィベ...6*14/3/7 16:36
乱太郎20*14/3/7 13:47
中二階の黒猫[group]……とある蛙18*14/3/7 13:41
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、石川敬大1114/3/7 13:18
光と、沈黙まーつん8*14/3/7 12:30
再び生きるそらの珊瑚16*14/3/7 10:15
瘡蓋チアーヌ714/3/7 8:54
はるるるりら12+*14/3/7 8:11
初聖体拝受13番目の月014/3/7 2:43
誕生日末下りょう1*14/3/7 1:09
ぼくらの悲劇ハァモニィベ...114/3/7 0:08
実家では死んだことになっている北大路京介514/3/7 0:08
悪魔の顔した正義の味方214/3/7 0:08
あんなに愛し合って他人414/3/7 0:08
年式の古いベージュのビートル草野春心414/3/6 23:56
rnonringmizuno...014/3/6 23:49
縫製を生業とした男とその解体こうだたけみ0*14/3/6 23:14
私の「文学」との出会いyamada...1*14/3/6 23:01
山部 佳814/3/6 22:25
サフォークのオルガン草野春心5*14/3/6 22:22
ウクライナ情勢2花形新次114/3/6 22:00
草野大悟24*14/3/6 21:54
フォークとスプーン服部 剛5+14/3/6 21:48
れんがの家クナリ9+*14/3/6 20:43
一人÷二人駆ける三人=一人の人間朝焼彩茜色10*14/3/6 19:46
亡国の指先石川敬大614/3/6 18:38
STOP STAP 美人研究者と呼ばれて花形新次114/3/6 17:59
かしこ中山 マキ4*14/3/6 17:05
入院弓夜4*14/3/6 13:44
磨耗千波 一也314/3/6 13:21

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