凪いだままで
やさしい態度で接しないで
傷が痛かったこと
感じてしまうから
あなたのいない世界に
ひとりで立てなくなってしまう
不安に
つぶされてしまうから
もう何 ....
俺を呼ぶときは番号で呼んでくれ
58番、それでいい
今朝、こんなに立派な名刺が出来上がったが
所属と役職と名前と電話番号とメールアドレスと
全部要らないから
ただ使用済みの印刷用 ....
ピースサインみたいな
ネギ畑をみている
きちんと
並んでいるのは
おばあさんの性格
乱雑に植えられた
端数の苗木を愛でる
そばでは生き生きと
自然ばえの小さな花がおどる
つまり
ラーメンとか
カレーとか
ある程度
味とか想像できないとか
いやなんです
久々に聞いた
とか弁
僕らの世代の流行りだった言葉づかい
....
ものすごく可愛い声で
鳴く動物がいます
ものすごく可愛い顔で
笑う女の子を抱いて
リボンで包んで大切にするのは
男の人じゃなくて
やっぱり女の人
男の人は
ただのラッピング ....
イマジネイション
遊ぶ 遊ぶ 遊ぶ
「サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」
の
五つ文字
五芒星の紳士を呼んだ
記入欄は空欄
でも
必要なサインは送ってる
チカチカピカ ....
羊の影が
小径を歩いて行くのがみえた
人も居らず ごみばかり落ちている
その小径は雨の臭いに満ちていて
もう
まもなく、
日暮れが訪れる
マフラー ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
いつもの窓からは
光が差している
塗装の剥げた電車が転げている
昼すぎに、森の気配は
いくつかの季節を巡る
まだ青い瞳で
私は階段を昇っていく
となりの部屋の人たちの
....
素直じゃないって言われた
すぐ屁理屈で反論するから
知らないくせに
じゃああなたは何を知っているの
教えられたことだけがただしいの
人を好き嫌いで色分けしていないの
無我を論じ ....
なにかいいことがある
そう思おうとする
ひとのこころのすごさ
そこに向かおうとする
ひとのこころの真面目さ
きっと使命とはそういうものなのだ
それを壊しちゃなら ....
引き込まれる
他人の目が、声が、笑いが 黒い渦となる
心の中に 渦ができたら
考えが、行動が、夢までも
黒い渦に 引き込まれる
考えを、行動を、夢を
渦の中から 引き戻そう
自分から、渦 ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに
シャッター音が嫌いだから
写真 ....
俺なら自殺するな
そう思った
その数がつらすぎる
俺なら復讐するな
そう思った
許したら惨めすぎる
いいかげんな偽物たちが
この世界を跋扈する
みん ....
去年もあのチョコ売れ残っていた
立ち読みした本に涙落として帰る
ピーマン食べられず誰もいない放課後
屋根裏の小部屋の窓から、表の世界を眺める。
そこには、競争があり、強奪があり、また征服があった。
人生の秘密は悉く暴露されていた。
私は頭では当然の事だと思いながらも、心は深く病んでいた。
静 ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号
また足音のように、それはやって来た
....
人の気持ちが
見える生活があったら
それを見ることが出来たなら
君はどうするだろうか?
助けを求める声がする
欲を求めるうめきが聞こえる
そんな人生が寝ていても
起きていても
全て ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの
あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
分かって貰えぬ孤独を 考える時
寂しさが 募って行きます
昨日の雨が
今朝方から 雪に変わって
水物は 必ず 流されるとは
限らないのよ、と
釘を 刺されているような 面持 ....
(今のは、
)
うつむいたまま 石畳の下り坂に さしかかったところで
わたしの背中を押した 今のは?
眼下の階段には
無数の花びらの影が蠢いて なにやら
むぅら むら
無数 ....
いくつか星が降って朝を迎えた
そんな日は少し強くなった
大きな夕日が悲しげに沈んだ
そんな夜は心が豊かになった
babe babe babe babe
夜の伴い人よ
白い肌をろうそくが ....
「僕は君と、めがねの置き方を知らない」
?
洗う習慣がない。ケースに入れたことがない。寝るときはベットの脇に、起きる時は目を瞑ったまま手探りで。僕にとってなくてはならない存在のようで、実は ....
何度2人で この街を歩いただろう
始めて出逢ったのも 始めて口付けをかわしたのも この街だったね
もしもあの時の僕の誤ちがなければ
今でも2人肩寄せ合いながら この街を歩いている事 ....
付き合いが始まって
何年目になるのだろう
ぼんやり考えている
この先のことリアルにイメージして
良い流れを生み出そうとする
恋人の瞳に
映っている私の姿は
美しいのかな?
聞い ....
ひとりの男がいつの間にか
猫背になった
献体で三枚におろせない痩せかたで
もうひとりの奴はしらぬ間に
うつ病で不眠症となった
ターミ ....
むかしからの目
童話の目
いっしょに
いってみたいな
大聖堂のその空気
あざやかツツジ
あざやか新緑
大聖堂に呼ばれてる
むかしからの目
大人の目 ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜
漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
....
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