鬼のような目で
こちらを 見詰めている
お前は 間違って いるのだ と
諭されて いるようで
目を閉じる
吹雪の中で
トンネルの手前を
凝視しては いけないよ
黄色 ....
見たこともない銀河から
見たこともない揚羽蝶が
見たこともない角度から
勇んで勇んで羽ばたいて
宇宙線でDNAや思い出を
損なわぬように注意して
自慢の羽をぶわんと振り
羽の限りを尽くし ....
月はくだけて 花火のようだ
瓶詰の感動を 2ダース買う
予定のない日 自動車を運転して 精神科へ
背の低い医者に ばかでかい椅子のうえから
大丈夫ですよ と言ってもらうために
大丈夫 ....
いいんだよ
いいんだよ
素直に綴って
いいんだよ
いいんだよ
いいんだよ
自由に綴って
いいんだよ
この恋の行方は
まだ誰にも
誰にもわからない
太陽が毎日昇り
月 ....
今日も
泣いたあとみたいに
赤かった
叫ぶみたいに
光ってた
黄昏を
また今日も
10年前の私も
これを見て
夕陽だ、なんて
思っていたのだろう
いなくなった ....
途端に
僕が走りだした
アスファルトの上
睨みつける家々
心臓が
縮み、
放たれた瞬間、
冷や汗、
アドレナリン
躍動する体
開かれた眼
剥き出しの歯
あっという間 ....
自然なんかいらない
人工物が大好きなんだよ
だからともちんの変幻自在振りは
別に気にならない
人工物として
美しくないことを
ぼかあ、言いたいんだよ(雄三)
美しい人工物
例えば、なん ....
月がのぼります 屋根のうえ、
猫がとおります 光る目をして 橋の下
音楽がなります 淋しい顔うつして窓の
ひとつ
燈された電球の影の影の影たどる
時計がページもめ ....
ほら首都高が唸り始めた
まだ週末には一日早いのに
しかも近頃は人手不足
売り手市場だって
遊んでないで仕事に励めよ
わたしの部屋にも一通届いた
握りしめて鍵をしっかりと確認してから
....
一番悲しかった嘘
涙が出るほど優しかった嘘
胸が痛かった嘘
叫び出したいほど切なかった嘘
思わずへたり込んだ残酷な嘘
『君を愛していた』
閉じたまぶたの陰影
紅い唇の
生きることは食べること
というメッセージ
組まれた両手の中に
包まれた空気の発するものは
あなたひとりの言葉でしょうか
きこえる
叫びが
きこえ ....
耳元で囁く日常
猫がじっと目を凝らして
僕の眼をのぞき込む
だらだら歩いていた日常が
突然両手を上げて走りだす。
平穏に不満を述べている日常が走りだす。
大声を上げて
テレビの事件が ....
ダムの両脇を挟んで聴こえてくる唸り声は鬼の咳き込む嗄れた喉笛か、それとも千二百年の樹齢を越えて漸く地睡へと辿り着いた楠木を荒々しく揺さぶる、神垂の擦れあう音なのか 。
この地で我々の欲望を充た ....
何故か偽物の振りをしてしまう
本物の振りに飽きたからかもしれない
お前殺すぞクソガキが
なんだこれ
空を見ながら聞こえる幻聴が
なんか なんか 子供の頃に通った道みたいで
吐き気がして ....
美しい曲が流れ引き寄せた
私の脳裡を回り取り囲んだ
曲が流れ込んでいる束の間
美しい旋律に乗り緩やかに
流され安らかに酔いしれた
流されるままに癒される心
....
真っ暗な夜
今日も私はひとり
青臭い川原を歩いている。
人間たちは
時々撫でてくれ
時々餌をくれ
そして笑い声とともに
立ち去っていく。
人間たちは
時々私の尻尾を踏み
時 ....
怠惰の中に微かな決意
このままでは終わらないと
ではいつ
いつ立ち上がるのか
回り始めるのか
思考を止めた機械の歯車は
待っている
最初のごくわずかな回転の
きっかけの合図を
....
あなたの黒い長い髪がうたうたび
わたしの胸はいちいちこまかく傷つきました
海岸のガラスみたいになめらかにちいさくなっていくわたしを
拾いあげて陽に透かして
その美しい呼吸を一瞬でも止め ....
ぼくの化石が、笑いながら尋ねる
もう春ですか、と
やさしい物音が辺りに満ちてきたから、と
そう尋ねた時、湖水で何かが跳ねた
漆黒の深い闇の底へ、光はすべて埋葬され、
1つの箱だけ ....
下を向いて
話していた時の顔が
他人のような顔に思えて
それが辛いのに その時は笑っていた
笑ったことが一番辛かった
日々 からっぽになっていく
なぜかそんなふうに感じている
か ....
日常の中空にぽっかりと空いた
それはそれはおぞましい
真っ白い穴を眺め
メタル・マシーン・ミュージック、のような
冷笑的なノイズ
俺は
やがて窓に突撃して死 ....
旨さを追求して
白い飯に行き着いたんじゃねえのか!
健康のためには
このほうが良い?はあ?
おまえの長生きを望んでるのは
世の中でおまえだけだって
早く気づけや!
帰り待っている鏡の新月
悪役を褒めた子が地球儀をまわした
牛乳で割るカクテルしかないのか
御地も雪 などと書いておいて
ダダ漏れの 雨を 見詰める
猫でも 行き過ぎたなら
素敵な 風景画へと 変わりそうだけれど
点滅し続けるのは
シグナルの 色ばかり
少し ....
月がまるで
ひとつ目みたいに にらみつけるんだ
八つ当たりするなと
だって
あたしが悪いんじゃない
言おうとしたけど
雲が一瞬晴れて
ひときわ輝くから 月が
見とれてしまっ ....
お母さんに会いたい。
風邪を引くと、
かさついた手で私の背中を一晩中さすってくれた
お母さんに会いたい。
太陽の眩しさの中で両手を広げ、
一心不乱に走っていく私を捕まえてくれた
お母さ ....
俺の大嫌いな
カブトムシ野郎の言葉を借りれば
憲法なんかない世界を想像してごらん
だ、ボケ!
護憲などとぬかしている奴が
サヨクだなんて
チャンチャラ可笑しいワイ
猥
良い字だこと
たっぷり食べてぐっすり眠ろう。
簡単なことのようで、
それがとっても難しいのだけれど。
わくわくすることをしたい。
何事にも振り回されずに生きたい。
たとえ振り回されても、
しなっ ....
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