海があり山があり
歴史的に古い町並みがあり
歴史の炎が今を照らす
小さな町だけど広く感じる
住んでいる人の心が広いのだろう
瀬戸内海式気候で暖かい
年中過ごしやすく穏やかな風が吹く ....
元気が出ないので
単四電池を?っポン飲み込んだ
胃が重くなっただけでした
それでは今度は
単三電池を?っポン飲んだ
胃が痛くなっただけでした
とどめとばかりに
単一電池を?っポン飲みまし ....
見舞いにきて黒星病のリンゴを剥く
宇宙と心中する
乗り物酔いの耳にバスガイドの唄
無数の人間が小説を書き
無数の人間が詩を書いている
誰もが自分を知って欲しくて
誰もが自分自身を叫んでいる
でも、その自分というのは何だろうか
君はテレビ ....
夏来る心地よい風の中に身を任せ
巡る季節のように時が流れ過ぎた
歓びと哀しみが交差する日々にも
時を経ては鮮明に甦る自責と怒り
夏来る心地よい風の流れのままに
あの空の雲のように流れてみ ....
沸々と煮えている過去が
億光年の果てから
這って来るような
ソノ音がふつふつと
耳に辿り寄せるたびに
白くなりかけた記憶は
徐々に泡だって
蒸気のように巻き戻され
瞳の前にあらわれつづ ....
大人になれないティーン
19
意味のないモラトリアム
お酒が飲めないティーン
たばこが吸えないティーン
投票できないティーン
甘えられないティーン
一人でできなきゃいけない ....
古い手紙を炎が読んでいる
泪を引き摺った星屑の海を見ながら
夜が月を口説きつづけている空に
たち昇り煙る記憶が渦巻いて踊る
醜く膨らんだ雲が濁らせた景色を
冷静に見つめる硝子窓は沈黙を守り
....
開けるとそこは 別世界
違う空気が流れている
無造作に 通り抜ける人影が
ドアの 向うに取り残される
影なしさんを作るドア
開けるとそこは いつもの世界
空気の流れが 感じられない
....
裏から表までの30メートルに世界があった
国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ
安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口
たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
白く褪せた世界の中を泳ぐようにフラつきながら行先に覚えも無くフラフラとただフラフラと幾つかの針金で生を模倣させられている人形みたいに生身の虚ろでそれでもきっとおそらくなにひとつ求めもし ....
話すことは、離すこと
話すことは、放すこと
距離をとること
分離させること
解放させること
自由にさせること
はなした鬱積は、
そこら辺に垂れ流しにされているか
どこかに引っか ....
ニュース番組によると
女性のバラバラ死体が
見つかったらしい
なんて残酷な
そう言って母は
怒り狂っていた
食卓にならんだ魚が
口を開いてそれを見ていた
この世とあの世を隔てる川
その川の向こうには案内所があって
そこには一台のはかりが置かれている
川を渡ってきた人は誰もが素裸で口もきけないから
一人ずつ網羅に手をひかれてそのはかりにのる ....
色んな色が混ざりあって
ぶつかって、
溶け合って、解け合って、融け合って
新しい何かが生まれていく
色んな光に溢れるこの世界を
夜の闇が今日も優しく包み込む
タマンキは
転職を考えられていた
「救世主とかジャーパの王とか
もう飽きちゃったんだよね」
弟子のデューダにそう話されながら
ネットの転職サイトに
登録しようとされていた
「希望職種は? ....
弱音を吐きだした私は
がんばれ
より
がんばったね
が欲しかった
タバコの箱くらいのおおきさの
チョコレートの箱に
金魚の絵が描いてあって
その金魚は箱をぱしぱしとたたくと
絵のなかの水のなかで
ぱしゃぱしゃと跳ねるのです
面白がってぱしぱしぱしと
....
田舎の蔵にあった
あばらの浮いた患者の胸
愛想のない円空仏
薄明かりで見ると たじろぐ
大きな桃が
「どんぶらこ」と 流れてきたとき
あのおばあさんも使っていた
に 違いない
....
その使命は知らないだろう
風と光に甘えながら柿の小枝で
休みなく首を傾げ続けている子雀たち
ニンゲンを脅すように無闇とわめく
グロテスクなハシブトガラス
ときには思ひついたように唸りだす
....
カメ虫を笑う者は
カメ虫に泣く
(亀田4姉妹)
イカ臭いから
カメ虫なのか?
亀頭なのにイカ臭いって
どういうことだ?
亀頭は関係ない?
臭くないってことか?
えっ、臭い?
じ ....
あなたが 土産にと
持って帰った りんご餅
弁当箱に 忍ばせて
お隣さんは かき餅サン
3連休が 終わる頃
明日の弁当 作りましょうと
包みを開いて 気が付いた
あ ....
.
ぼくはかぜ
きみに見えない
ぼくはかぜ
雲のかなたをひとは見る
木ずれの音をひとはきく
そしてぼくはゆきすぎる
.
落葉松の枯れ枝が
春のアリアをうたうとき
紫つつじの ....
人間になった理由を歩きながら 空に求める応えてと
知りえない宇宙を腕で括って 流れる星のオーラ
人間になった理由を風に溶け込みながら 尋ねる胸に叩く胸は無言
知りえない彼方を眼力が泣きながら ....
どんなにわたしを愛しても
満たせない時がある事に
きづいて
抱きしめて熱いキスをして
あなたの腕の中にいる
私のかすかなためいきに
きづいて
それでもこんなわたしを欲しい ....
それは光となり
影となって
私を責める
我が夏は暑い
それ以上でもそれ以下でもない
光と影はあざやかに
コントラストをなして
それは光となり
影となって
私を責める
病を得てから15年
いきばのない苦しみを抱え
なんとか自殺せずに
生きているよ
夏が廻る
また夏が廻るよ
ただ日差しが眩しく
万緑が目に痛い
生きている灼熱は
私を痛めつける
病を ....
ぴりっと泣いた ぱりっと溶けた
黄色い爪が消毒液の中で 参画しません
日差しの中にかすんだこころを見た
後れ毛捕まえ 緑は深くなっていった
コップを濡らす水滴に貼りつくまつげ
すぐに ....
1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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