窓越しに、ぼやけた信号が青に、赤に。

車椅子の通る二本線を追って使われなく
なったトンネルへ。

影、足を引きずって歩く後ろ姿。

雨が上がり、乾いた水溜り。
きれいなものが結構見つかる
たとえば、スマホを引っ掻いてるお姉さんの青い爪
赤ん坊の透明な耳たぶと、三角形の耳のついた帽子

きれいなものが結構見つかる
たとえば、合わせ鏡みたいに続く、とな ....
白い彼女は夜に来て
暗い独りを照らす
私たちをしっかり見て

白い彼女は朝には消え
切ない笑顔を残す
いつかの再会を望んで

考えるのは止めない
脳裏を撫でて離れない
白い ....
金色のひかりが
静けさの青を深くする

ねむっている
あなたのまつげに
いとおしい夢のかけら
燃えのこる 十七夜

はじめて あなたに
抱きしめられた
風が囁く笹の月夜
まる ....
特撮映画の基地みたいな音がした

僕は静かを見つめて身構えていた

やがて小さな地滑りみたいな予感に身をまかせていた

地下500メートルの岩盤につくられた個室にも

攻撃の震動が届い ....
酔っぱらったならば 吐ける本音と
酔い潰れたって 守る 秘密

秘密を ヒミツじゃ なくする セリフ
「ヒミツなので 誰にも 話しません」

そんな常套句ばかり 
ドヤ顔で告げるアイツに ....
タクが失踪した
親にも知らせず彼女ものこしたまま行方不明

刑務所から出て保護監察下ながらM工業で働いていた
将来独立するという意欲もこめて作った名刺ももらったのだが

僕が名義を貸して彼 ....
オマエが銃を取り
生者にその銃口を向けるなら
オレは花を摘み
生者にも死者にも手向けよう

生者には「生き抜け」と伝え
死者には「マシな世を作ってみせる」と誓う

オマエは上官の命令だ ....
お前が殺ったんだろう!
ち、違う、俺じゃない!
お前が殺虫剤を持って
呆然としているところを
隣の佐藤さんが見ているんだ!
そうじゃないんだ、俺は何もしちゃいない!
いい加減認めたらどうな ....
  窓に背をむけて
  なにかを書きとめていた
  あなたに小さく呼びかけた
  微かな灯りのともる夏、
  砂のまじったわたしの思いは
  野良猫のとなりで寝ていた
やんごとなき添い寝に ミシンは要らない

クレヲパトラブームに乗っかって ミシン目ギリギリ
スペックまずまず

ミスタースポック ゆるキャラ自慢に辟易

トマトブリーズ

トマトが染 ....
見栄えが悪いから、と
売店は滝から離れたところへ移転したらしい
水滴は一滴でも目に見えて
だけど滝を一滴ずつに分けてみる人はいない
マイナスイオンの感じない香りよりも
ひんやりとした抹茶アイ ....
頬にできた腫れ物を
結んでいったら門になった



誰も通らないので
自分で通ったら
門も自分も消えてしまった













 ....
空が
ひとつの滴に落ちてきて
片目の上から動かないまま
やがて 消え去った



何か
わかってもらいたくないことが
あるようだった









 ....
からっぽで からっぽで
どうにもならずにからっぽで
結局何処にもいけないままで
からっぽで からっぽだから
また此処に帰ってきたりしたりする
公園に立つ街灯は まるで誘蛾灯みたい
小さな羽虫がぐるぐると たくさんたくさん集まって
そこは暖かいのかな そこは寂しくないのかな
しけった煙草に火をつけて あの娘の事を思ってみたり
あなたは水の流れに逆らわず
最も清い水がどこに流れているかを素早く見抜いた
光と光を結んで星座を作るのが得意で
幾つもの新しい星座を見つけては
地上に豊かに降らせた
だが優れた技 ....
あの娘が笑っている時に 側にいれたら良いのにな
あの娘が悩んでいる時に 助けてやれたら良いのにな
あの娘が何を見てるのか 知りたいわけではないけれど
あの娘が望んでくれたなら すぐにも車を走らせ ....
目が覚めたら 空から落ちる
夢の中で種を蒔け

目が覚めると 空を飛ぶ
夢の中で種を蒔け

青い空を飛び
青い空に穴を空け
黒く覗いた夜空に向かって
星を蒔け
その手で愛おしく
 ....
長い黒、スペースシップでこんにちは

あるいは、こんばんは

ときに、おひさしぶりね

そして、おはようございます
ありがとうが言えた日
ほっとして少し
目の奥が熱くなった

出会った頃を二人
思い出して語った

始まりのスピードはやっぱり
少し違ったけど

今は同じ温もりと安心が
この小さな ....
 神様の脛を蹴りに行こう
 僕は君を殴らない
 蹴らないし引っ張らない
 突かないし刺さないし
 引き裂かない
 僕は君を害する事は
 何一つとしてしない
 僕は君とは関係ない
 だか ....
面食いの部屋に首のない地蔵 人の住めない土地に季節流れている くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている ゆるり、騙るのは手垢のついた
殴り書きの思い出で
なにかをしながら
ふわふわと
溶けていくのを
見守っています。

到底感じられないなんて
遠い日の花の香り。
間違ったまま
過 ....
赤子のような人形と
人形のような子供が
成長してゆくうちに
キレイなモノを受け入れなくなる
いつの間にやら狂ったおもちゃになっちゃった
この世界に悪意は無いさ
自然に、ただ自然に
 ....
もうずいぶんと泣いてないような気がするけれど、私は幸せなのだろうか。
いつでも満たされない気持ちと不安を抱え、
ずっと息を潜め、静かに静かに暮らしているけれど、私は幸せなのだろうか。
わかんない ....
最近、日本に住んでいる奴の半分ぐらいが
実は日本人じゃねえんじゃないかと
疑い始めている
てめえら、だから適当なこと言ってんだろう

私が定義する日本人とは
天皇に忠義を尽くす人のことです ....
果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
「露」宇野康平014/7/13 17:35
きれいなものが結構見つかる犬大好き214/7/13 17:34
白い彼女瑞海214/7/13 17:19
月夜恋歌藤原絵理子114/7/13 17:15
緊急地震速報吉岡ペペロ114/7/13 16:26
とてつも無く 都合の良い世界で藤鈴呼2*14/7/13 15:46
ある失踪梅昆布茶1014/7/13 13:40
武器よ去らば蒲生万寿4*14/7/13 12:15
便所虫花形新次0+14/7/13 11:10
野良猫草野春心4*14/7/13 10:57
箇条書き佐和014/7/13 10:05
抹茶アイスと滝クローバー1*14/7/13 8:46
ノート(51Y.7・12)[group]木立 悟214/7/13 8:24
ノート(空が)[group]614/7/13 8:23
からっぽbaby b...014/7/13 5:11
誘蛾灯214/7/13 4:58
偉い人葉leaf014/7/13 4:50
baby birdbaby b...114/7/13 4:43
空は静かに眠る臀部と昆布014/7/13 4:21
宇宙時間水素1*14/7/13 2:51
小さな部屋で森川美咲3*14/7/13 2:43
PE-04Aamp114/7/13 0:28
面食いの部屋に首のない地蔵北大路京介414/7/13 0:04
人の住めない土地に季節流れている414/7/13 0:04
くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている314/7/13 0:04
奏で、見えず。てんがねこ214/7/12 23:51
人形凍月1*14/7/12 23:50
そっと生きる猫の耳314/7/12 23:24
優しい日本人の私花形新次114/7/12 23:16
題名を当ててくださいLucy18*14/7/12 22:32

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