【また きます】
「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで
その場を離れてしまった
ほんとう ....
あなたが すきでしたよ
大切な思いの
小さなシャボン
きゅんとなって プチン
太陽だって疲れるさ
毎朝 毎朝 地平を登り
夕な 夕なに 沈んで
一服させてあげたいけれど
誰もがそれを許さない
どんより色の雲のむこうでも
休みなく
疲れた太陽が微笑んでいる
....
君のことはフツー
ただいっしょに
ケーキ選んでるだけ
ただいっしょに
傘さしてるだけ
ただいっしょに
肉食ってるだけ
ただいっしょに
抱きあっているだけ
いっしょのうえに太陽 ....
育てた罪を持って市場へ行った
飢えていたから金が
欲しかったのだ
金があれば食える
食えば生きていける動物に
僕はなりたいのだ
老練な仲買人は言った
自分で育てた罪なんか
売り ....
いちいち うるさいよ にぃにぃ (お兄さんなのにね)
さんざん いってるよ しぃしぃ (人差し指を立てて)
ごご にはしずかにね むむむむ (さすがに怒ったぞ)
なななー なななーな ....
話をしようとした後
急に言えなくなってしまった
風が流れる匂いといっしょに
そんな話題自体がすり抜けて消えた
用事を済まし終える頃
また新しい空気がはいってくる
悲しい知らせを思い出す ....
二枚ティッシュを敷いた僕は
今夜もXVIDEOSを見る
トップに並ぶサムネイルは洋物
毛のない結合部は
プラスチックみたいで気味が悪いし
一番下の弟の引き出し開けた時を思い出す
親 ....
HONEONNA (骨女)
わたしの肩甲骨を
あなたの冷たい指先が
抱き寄せると
わたしの胸骨は
哀しく軋んで
あなたの裏切りを覚った
わたしの鎖骨を
あなたの嘘が ....
たったひとりでも味方がいれば
歩いてゆけるそうきいた
だったら
あたしが君の
そのひとりになればいい
そうやって
だれかがだれかのひとりになれば
みんな笑って生きてゆけるよね
....
どうしようもない気持ちだけを抱え
90円を握り締め
僕は今、電話ボックスに
電話をかけた事のある人なんて
僕にはいないけど
今時誰も使わない電話ボックス
重いドアを開け
暑苦しい ....
人を許すには
とても勇気が必要
一度は拒んだはずだから
ありったけの勇気を
もって
人を喜ぶには
とても痛覚が必要
麻痺しているはずだから
人が苦しみ悶 ....
きれいな子がいっぱいいて向かい側のホーム
百日紅ガッカリした最終回
酔っぱらい世代を酔ったふりで無視
nameless nowhere
最果ての駅で 見上げた星空
東へ向かって走る 列車が巻き上げる風
身に染みる寒さに 震えて吐き出す白い息は
空に届かずに すぐに消えた
やり ....
あんなぁ
僕なぁ
嫌いで君のこと
無視してるんちゃうねん
無視されるの嫌なん知ってるねん
でもあいつが僕にらしくもなく頼んできてん
首を横に振ったら殴られると思ってん
するとおか ....
そこここにある道はすべからく
茨が生えていたのだと知った時
それでもかまわずに歩き続けた
道には色々な茨が敷き詰められ
気が付かずに歩いていたけれど
つまづいて転んだ時に振り返る
....
∋*
ダメよ、そこは違うわ、汚いわよ
えっ、いいの?きみに汚いところなんてない?
うれしいっ!うれしいけど
でもやっぱり恥ずかしいわあ
てめえ、またこんなつまんねえこと
書きやがっ ....
足跡がないのは言い訳でかためた糸をずっと渡ってきたから
不器用だと思っていた左手が、ただ使ってないことに気づいちゃったんだ
防衛大臣は
連立を組む極右政党
「大東亜の夜明け」
党首剛力誠義氏に決まりましたが
それに対する関係諸国の反応は
次の通りです
まずアメリカですが
剛力氏がネイティブアメリカンへの
....
ふと視線を感じて振り返るとおっさんがいた
うちの家のなかである
知らない人だ
こたつでせんべいを食べている
「君はコンピュータばかりしているが何かねプログラマーかね?」とおっさんに言われた
....
此処には
白菜の 代わりとなる
透明な ダイヤモンドも
人参の 代わりとなる
紅き ルビーも
モロキューみたいに 爽やかな
エメラルドも ないけれど
くっつりと 寄り ....
私の心に
何が響くのか
言葉か それとも音楽か…
それとも 今消えていく
君の命か
今、ここにいる事
それをひしと我が身で感じられれば
僕はいつでも死んでもい ....
郊外上空/
図書館からコンビニまで
君の言葉が消費される
ビルの屋上では詩集が燃やされる
もう、僕は、
自分を疑っているんだ。
響きまくる音、音、音、
あらゆる音が郊外上空を支配する ....
今日は町内会の清掃活動日
今日は春のウオーキング大会最終日
近所のかみさんたちが
雑草刈りしている
あいさつはしないほがいいな
気付かれないように行った方がいいな
か ....
靴の裏に宇宙の絵が描いてある
靴を作る男 短いメッセージ
歩いた分だけ 星に近づく その距離は計り知れない 宇宙そのもの
さよなら さよなら
季節は足早に過ぎ去って行く
あの頃の思い出も見上げた空の色も
今では遙か黄昏の彼方に
黄昏よ
いつの日もおまえはそばにいてくれたね
どんな時もその光に包まれれば
....
訪ねると いつも
固く冷たい廊下
その奥の
前髪に落ちた陰の 扉を
日差しが そっと開く朝
気配の草叢が かすかに
擦れて、
沈黙が響く
そら ね
ごらん
向こうで ....
これがぼくの
新しい聖書
神父様から
ゆずってもらった
ことわりもなく
ぼくの福音書
ぼくの使徒言行録
そしてぼくの
黙示録
これから毎日祈るんだ
できるだけきちん ....
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