「この通話は
今後のサービス向上のために
録音されています」って
たちの悪いクレーマー対策なんだよ
それぐらい気づけよ!
それはさておき
捏造だろうが何だろうが
こうなったら引っ込み ....
君は
産毛の生えた頬で
僕は
固く強張った頬で
あなたは
皺を幾重にも刻んだ頬で
いくつもの意味を孕んだ
頬のかたちを
僕らは笑みと呼ぶ
多羅葉・たのもう・何の用
砂に描いた 愛の台詞
波が来る前に 読まないと
あなたの心が 離れそう
大丈夫 タラヨウに 任せよう
葉の裏に 文字を 書くんだ
カーボン紙みた ....
台風が来る
南の海の匂いと一緒に
置いてきた心を運んでくる
まっすぐに僕を目がけて
近づく力のかたまりに
胸の奥が震える
雲を巻き込む大きな螺旋が
心臓の鼓動と響き合う
どきど ....
{引用=
夜は目が覚めるほど近くで明ける。
まぶしい朝、ひどく生きる。
白いシーツ
顔までかけてもらって
幸福の尺度
はかりかねる
鎖かけて、
なだれる。
きみの手 ....
相撲で刃物使ったのか
指パッチンして折れたとは言えない
フォンダンショコラ打ち上げ寒空
自律訓練ではない 瞑想でもない
単に 老化が焦げついて
(まどろみとは異質な)
うたたねが悪癖となっただけ の
おひとりさま だ
....
絵空事が好きだ
私の好きなものが
二つも入っている
ミロの絵はとてつもない
子どもの落書きのようでいて
都会の喧騒のようでいて
原始人のひらめきのようでいて
神話の亡骸のようであ ....
ラジオから
古いコマーシャルソングが
聞こえてくる
まだ製造販売されているのか
リアルな感覚が違和を覚え
希望の持てない時事放談なんか
これ以上聞きたくないの
逃避行動を待ち受けていた
....
やっぱり
わたしはわたしに生まれ変わった
だれになりたかったというのだろう
目覚めた時
わたしを確かめて
そっと手をにぎりしめた
旅を思いだそうとしたのに
もう夢の足跡は消えてい ....
いまは
染めることを
少しずつ楽しんで
いつか
白髪のままで
いられるように
なれたらなあ
あさがた
空がまだ黒いベールをまとっている
そんな頃合い
ささいな物音で目を覚ました
ような気がして
結局同じようには
すいみんに入れないでいる
最近おもうこと
母にな ....
私と社会との出会いは単純なものだった。大学で幅広く社会科学を学んだので、そこで自動的に社会の仕組みや社会の出来事に興味を抱いたのだった。人が集団をなして生産活動を行っていく中で、どのような体系 ....
前略 わたしはぼちぼちです
あなたはいかがですか 草々
追伸 ぼちぼちだといいな
今週の日曜日は ハイキング
デートの約束取り付けた
来月 友人の結婚式
予定があり
目的がある
たのしい ショッピング
あなたが息を吐くたびに
わたしが息を吸うこと
あと何度めで気付かれるだろう
ちぎれかけた紐
抜けかけた柵
割れそうな風船
コップのふちに集まる悲しみ
こぼれかけ続けて
すっかりわか ....
あんまりつよく抱かれたもので
そこだけ空間が色づいています
さわってみると、
わずかにわずかに
抉れています
夕暮れは欠落を得ていっそう華やぎ
わたしは
わたしは、
いったいど ....
かぜが
黄色味を帯びてきたから
わたしは防衛じみて
厚着をはじめる
何処とはいえない確かな弱り火の
冷まされゆくのが
伝わりはじめる
決して消させやしないと
言葉を選べば選 ....
ボンネットに
縞模様の葉と夕日がはずむ
萌えゆく色のストッキングに
つつまれた腿をにらむ
どんな味がするのか
あなたとの愛は
寝ても覚めても
迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
流体の太陽
金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
個々の
価値観をはかっていくこと
たぶん
それが必要
調整中
それがすべてに通じない
過程は大事
でも
結果をいそぐ人もいる
欠けている
から
与えられる
それに
慣 ....
ひとに謝ってばかりの
毎日がだらだら続いていたから
首がいつも決まった位置に曲がり始めました
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く
大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
真実は黙殺される
それは政治的な意味で
大なり小なり
きらきら光る
湖畔で
金色の髪の少女が
狼の首を捻る
狼の口から
(舌が出ている)
さらさらと川に
血が揺蕩う
それ ....
千円くださいと言ったら殴られるだろう
百円くださいと言ったら無視されるだろう
でも十円くださいと言ったら ひょっとして
ニコリともしないでくれる人があるかも知れない
もちろん百万円ください ....
鏡のように映り込む山々
湖は鏡そのもの
たくさんの魚が見える
水が綺麗な証拠
心が洗われて綺麗になった
遊覧船が行き来している
山々に囲まれていて
空気が綺麗
静かな愛が流 ....
言葉に表せない思いは
ため息で足元に落とせばよい
言葉に表しても伝わらない思いは
自分で口を開けて呑み込めばよい
いつも思いを言葉で包み込もうとした
言葉に包まれた思いは変色してしまい
....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう
通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す
香典の額を算段して
....
1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851 1852 1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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