暮らしとは
あさ 水を手にとる温度
きしむバスを降り
しんじつみのない歩幅に合わせる
三拍子
あまりにもたくさん
尽きてまた始まる靴音のなかに
ようや ....
積まれた雑誌のうえに
毒茸がひとつ置かれていたはずだが
きょうは、かげもかたちもない
隠したのが彼女だということはわかるが
肝心の方法がわからないから憤懣やるかたな ....
日もくれているのに
女の子たちが鬼と遊んでいる
鬼はわらっているようにみえるが
ほんとうはぜんぜん笑ってはいない
むらさきいろの心がわけもなく歯ぎしりをする
....
お電話がつながっております
って
目が話すから
視線
追って
息
止まっちゃって
しっかり
ゆくえ
見つめようとする
伝わってくる
言葉の源が
すべて
あなたのような ....
パッとしない人生を
お送りの貴女にだって
ふとしたきっかけで
一人の男の一生に
大きな影響を与えることが
出来るかも知れません
ズバリ、友達のお母さんになればいいのです
オナニー ....
SMバーへの支出が問題なのか
一般的にバーへの支出が問題なのか
ハッキリさせてくんねえか
どうもSMをつけることで
倫理的なことをプラスしようと
思ってんじゃねえだろうな
SMに対する偏見 ....
ITTANMOMEN (一反木綿)
薄っぺらな奴だと蔑まれても
捉えどころがないと疎まれても
何処吹く風を自在に乗りこなして
へらへらと今をすり抜けてやる
旗のように風をくら ....
雨上がりのテラスで飲むレモネードが喉に優しい。
ぼんやりと周りを囲む白樺の林にはうっすらと霧が出て、
まるで夢の中に現れたクロード・モネの傑作みたいだ。
静かな幸せが辺りを包んでいる。
....
付け足しが不得意です
彫り込むのが好きです
刃物が一つあれば良い
抉ったり削ったりする
素材にめがあり沿って
たちまち現れる形こそ
刃物で撫でる度に艶を
嬉しいのだ時間の妙が ....
傍らにつづくきみの面影に
いつか忘れようとした秋のいのちを
頑なに重ねることを覚えた日もあった
掬いあげた水溜まりの渇きに
助けられずにないた小鳥のさえずりを
音符に変えることも ....
停電の日まで雪だるまは元気でした
ピッチャーが2人に見える鞄からアブサン
酔うて足を探す幽霊
さかなの匂うまちから
黒い袋を抱えて
私は電車の席に座っている
黒い袋をおさえて
乗客の視線が私の膝の上に集まっている
おさえても おさえても 黒い袋が動くのだ
死にたくはないと跳ねるのだ ....
最近の私はからっぽだ
文字は浮かんでは消えてゆく
綺麗にだとかうまくだとか
とにかくそんなことばかり願った
ひとのきこえない言葉を
必死にききとろうと身をのりだしては
からぶりになって ....
じっと見つめる白いディスプレイ
画面の深淵に広がる混沌
ぼんやりとした影がふるえているのだが
コーヒーを一口 指先で机を叩き
たばこを一本 目を閉じ頭に爪を立て
五分 十分・・・
一瞬 ....
私は他者を見殺しにした
殺人とかわりはしない
社会と家庭に疎遠だったなどと
言い訳は出来無いだろう
今でも四歳の記憶の
自殺したその人を夢に見る
難病と原因不明の病は
きっと罰なのだと思 ....
“散文と詩歌は繰り返され予言は成就する”
古い書物を胸に抱き
金平糖のような星が散らばる
空を見上げた
きっと宇宙は
ちっぽけな存在が考えるより
遠くて近い
きみなんて
もっと ....
気まぐれな猫のつま先にのっかりたいと思ったんだ
スクランブル交差点
いったりきたり繰り返す僕の背中に
でっかく、でっかく、「バカ」って書いてさ
誰か笑ってくれるかな?
エスカレー ....
自身の毒を舐める夜更け、魂は闇の予感に馴染んで、点滅する蛍光灯は否が応にも近い未来を思わせた、意味を成さない呟きのような電気機器のノイズ、心拍はそいつらと同期しようと試みていた、一度小 ....
赤ん坊は出されたことがない
赤ん坊の胸の内はない
回し車はずっと止まっている
赤ん坊はおがくずに埋まっている
赤ん坊は新聞にならない
赤ん坊はハンモックで揺れている
夢を見る
....
僕はさみしすぎてネットで
友達を探してしまう
こんな時に君が僕を
許して約束を破ってくれたら
のたうちまわる時間ばかりで
一体何をしてきたのか
生きることその中に目的など
ないと誰か ....
無数の雨達はアスファルトに、跳ね
世界を覆う
ざわめきを鼓膜に残して
私は夢から、目を覚ます。
布団から身を起こし、のびをする
朝のひと時。
夢の中で、瞬く間に
姿を消す雨達と
....
一つの苗を手にした、僕は
じぃ…っと屈み
{ルビ水面=みなも}に手首を突っこんで
柔い土に、苗を植える
どんなに風が吹こうとも
どんなに雨が降ろうとも
どんなに陽が照ろうとも
い ....
昨年、天寿を全うし、肉体の衣服を脱いだ
山波言太郎先生の御魂に捧ぐ手紙を綴り
我が家の神棚に、お供えした。
妻が蝋燭に、火を点けた。
少しして、じいぃ・・・と言って
火は、消えた。
....
だ、れ、か
私のタマキン∂を触ってくれませんか?
触ってくれた方には
もれなくタマキン∂の感触を
プレゼントします
22歳から23歳の女性に限ります
24歳だあ?ふざけんなテメエ!!
お ....
小保方さんや小渕さんの会見を見ていると
このひとはほんとはしてないんじゃないかと思ってしまう
まわりが悪いんじゃないかとかどうしようもない理由があったんじゃないかとか
でも新聞やネッ ....
無数の瞬間瞬間を
音もさせず
かき消していく
静かな雄大な
炎
の
半ば朽ちかけた美の前に
見上げると
人びとは立っている
感じられるのである。
響く鼓動を耳に
溢れる体温を ....
貝
僕は貝になって 深い深い海の底へ沈んでいった
クラゲの群れをよけて 大きなクジラに驚いて
どれくらい時間が経っただろう 一瞬にも永遠にも感じる
ごつんと音がして どうやら一番底まで辿り ....
激しさを
増す
ある平面に
ある鋼鉄に
ある蜂の巣に
しわくちゃの花畑
乱雑に吹く風の
ある窓辺に
ある土手に
生気のない声量で
音符を並べる
さる河口に
さる ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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