写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
染色体の一本多い、3才の周が
初めて言葉を発した
「それ…」
僕は身を乗り出して、聴き直す
「え、なに?」

目が覚めた――(なんだ、夢か…)
布団からひょっこり顔を出して
周はまだ、 ....
机に置いた
一人のどんぐりが
ランプに照らされ、光ってる
胸に心があるように

誰かが云った
(どんぐりの背くらべ)である中の
彼こそが
何かを識っているように  




 ....
いいですいいです
と呟きながら
倒れている銀杏の大木
おまえ実るからだでありながら
どうしてこんなにくらいのか
それともひとりで
わからないのか
いいですいいです
いまや叫ぶほ ....
赤ん坊は
夕暮れに
いつまでも
放り出されている

大人は
夜に
かえっていく

夜じゅう
あのときは
美しかったと
小さい声で
話している

顎に火を受けて
あの ....
焼焦げた詩に辺りが拒まれる朝

幾つもの数字を突き立てられ
中東事情から抜粋された
金の卵を産むカラクリを
羽の生えた大らかさで
目ざとく 錯覚する

机上の空論も
過剰な言論も
 ....
生きなくちゃ 生きなくちゃ
今日も生きなくちゃ
豪雨の後の水溜りに
スーパーカーが突っ込んで
泥水飛沫がかかっても

生きなくちゃ 生きなくちゃ
明日も生きなくちゃ
たとえ世界 ....
今日一日が人生だとしたら

今は午後八時だから
八十歳である

九時になったら九十歳
十時になったら百歳

もはや宿題ができる年齢ではない

だからこそ
せめてお昼ご ....
風船鼻のした
もうろう
菌糸類

吊り橋
ダム湖
放棄皿洗い

夜草
あやとり

飴バッタ


くさく硬い網へ飛び込み捕われた
網に絡まりもがきながら演奏している

 ....
美輪明宏の幻だらけだった

美輪明宏ならすべてを歩いて確かめているはずだ

たとえ肉体でなくても霊魂でそうしてるはずだ

座席を探していたら香りでむせ返った

まんなかあたりに座って俳 ....
ドーナツのやさしさ。虹のもどかしさ。雨が土につくるいのちの跡。やかんの呼吸。結晶のほころび。ありの息づき。葉っぱにのこされた欲。鍵をさしこんだ秘密のありか。煙が描くうつくしさ。砂のなきごえ。海 .... {引用=きみとぼくのあいだではなにもおこらない。
うつくしいな。
ぼくらは潔白だ。
ドライブの末、絶壁に立っている。
なにもおこらない。
奇跡のようだ。
あいだを風が駆け抜けていく。
 ....
人目を偲んで何事かの
欲望を満たすため
異性と会う
淫靡な配偶者ほど
恐ろしい者は無い

逢い引きではありませんで
密会と言う方が
私の観点からは正しいでしょう

賢い娘がそれとな ....
まっくら闇の中、白い影がしゅっと、こするように現れる。
おばけみたいにみえて、光みたいにみえて、それはどれとも似つかなく、あくびする口から出てくる言葉のようだった。
NUE(鵺)


猿の
  小賢しさと
狸の
  強かさと
虎の
  素早さと
蛇の
  執念深さが
艮の
  夜空で出逢う時
人の
  内の矛盾は
闇の
  中に ....
腹の中

むかし 
おふくろは言ったものだ
「おれの腹断ち割って見せたいものだ
 真っ白じゃで…」
そう あなたは 
腹に一物持つような了見など有りはしなかった

だが
子ども達は ....
だきしめる
だきしめる
秋風をだきしめる
沈黙をだきしめる
他人をだきしめる
通りすがりにだきしめる
ぼくのアリクイをだきしめる
人食いアリクイをだきしめる
雲をだきしめる
幻をだき ....
篠津く雨
傘も差さずに
初冬と言う季節を
味わう為に
落ち葉を踏みながら
とぼとぼと
もう冬なんだと
ピラカンサスの真紅
枝撓むほどの柿の実の朱色
山茶花の葉は雨を受けて艷やか
短 ....
だーれも知らない森の奥
いたずら好きでさびしがり屋の
妖精が暮らしてる
風と戯れ
光と舞い
花と笑い
誰かが来るのを待っている


だーれも知らない森の奥だけど
迷いこむ人間がたま ....
夜中の駅のホームで
人々は抜け殻になっている
自分が自分であることも忘れて
次に来る電車の上に心臓を預けてしまっている
今日どんな仕事があって
どんな成功と失敗があったか
仕事 ....
彼はきっと
暗い影を背負っているのだ
暗い影を背負って立つのだ

彼はたぶん
曖昧な世界を光の中で見過ぎた
一度遠退いた世界で
明日を失くして
明日を配り始めて

波打ち際
本当 ....
六枚目 座布団ふっかり包んだら 
 にっこり笑う 我ストラップ


二枚目とは 行かなくっても ねぇ 
ちょこっと 格好つけて 

お嫁に行って 欲しいのよって 
眺める君は  ....
昔から演劇ぱ人生の縮図なんて申しますが。こと歌舞伎というのぱこの世の似姿。舞台にぽっかり空いた穴なぞ傑作じゃございませんか。人ぱそれを“奈落”と呼ぷのでごさいます。その奈落の底に待機するのぱ奈落番と申 .... 犬より猫
猫も好きだが
鼠も好きだ
鼠も好きだが
昆虫も好き
どうも小さいのが好きらしい

犬は嫌いでは無いが
愛玩動物とはしない
猫可愛がりはしても
犬を可愛がる気はしない

 ....
小さい花咲いたからっぽの海 独居房へブーブークッション 帰りたくない家へ特急列車 怖く 暗い 部屋の中で
冷たく 嫌な 夢を見ました

震えながら 午前4時
吐く息は白く 消える

暑い 塩水が頬を垂れて
少しだけ 私は海に還る

この時が最後だった

 ....
月の光がぼくに問う

ぼくもまた心のなかで

それをひとに問うのだ

楽しいことを

見つけたときのように

ビニールが発する光の

美しさや無意味さのように



き ....
リルケの詩集を 雪の積もった日に
重いコートの襟を立てて 携えてきた
大事な宝物のように 頬を赤くして
そんな時代に きみの後姿が重なる


茶色くなった 欅の落ち葉に書いた
秋の香 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
撮らない殿上 童19*14/11/9 23:43
朝の日記服部 剛12*14/11/9 22:56
どんぐり君214/11/9 22:26
黄昏はるな414/11/9 22:18
100イシダユーリ814/11/9 22:16
人肉鍋ただのみきや16*14/11/9 22:15
生きなくちゃ瑞海8*14/11/9 22:03
宿題をやらない子供に小川 葉514/11/9 21:48
ちぎれ雲forgot...114/11/9 20:53
美輪明宏の香り吉岡ペペロ314/11/9 20:44
「穴」かんな7*14/11/9 19:42
きみとぼくのあいだではなにもおこらない。ゆうと314/11/9 18:58
あいびきドクダミ五十...114/11/9 18:23
ゆうと114/11/9 17:59
百鬼繚乱 < 4 >nonya18*14/11/9 9:54
腹の中イナエ11*14/11/9 9:51
だきしめるやまうちあつ...4*14/11/9 9:38
好きな季節ドクダミ五十...114/11/9 8:31
妖精のいたずら(だーれも知らないシリーズ5)森川美咲114/11/9 6:04
夜のホーム葉leaf3+14/11/9 3:51
「勇者」立つブルーベリー1*14/11/9 2:31
微妙な喩え・今じゃ・ほのぼのエピソード藤鈴呼014/11/9 2:23
「穴」/即興ゴルコンダ(仮)投稿こうだたけみ5*14/11/9 1:37
私は犬よりドクダミ五十...214/11/9 0:21
小さい花咲いたからっぽの海北大路京介114/11/9 0:16
独居房へブーブークッション114/11/9 0:15
帰りたくない家へ特急列車914/11/9 0:15
陽が昇る時に瑞海5*14/11/9 0:08
月の光吉岡ペペロ614/11/8 22:50
夕萓に藤原絵理子8*14/11/8 22:34

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