つま先とにらめっこしているときは
変な色のペディキュア塗ってやる
おへそとにらめっこしているときは
うなじにホッカイロ貼ってやる
きっと君は怒るよね
トイレの中で何時間もえづいているなら ....
夜が深まっていく
今夜のあなたは魅力的
言葉の一つ一つが光になって
私を包んでくれる
二人の時間は独自の世界
今夜を飾る薔薇の花
仄かな香りが
ロマンチックな気持ちになる
....
ふるさとはこの国の中心でも周縁でもなかった。中心や周縁という区分、正常や異常という区分、そういうものが消滅する場所がふるさとであった。そこには無数の人々によってじかに生きられた地図が、それ ....
<春>
森 火照る 密やかな音
一念に 揺れ縫わしむ声
夜更けを煌めくミサの歌
待つ{ルビ明日=あす}へ馳せろ
<夏>
{ルビむし=虫} {ルビふけ=頭垢} { ....
{ルビ時は2500=トキワニセンゴヒヤク} {ルビ空 天気無く=ソラテンキナク} {ルビ街の灯はオレンジの円 蠱惑=マチノヒワオレンジノエンコワク}
{ルビ鳥の腱砕く=トリノケンクダク} {ルビ ....
落ちこぼれてまた
ここにきてまた落ちこぼれて
また落ちこぼれて
そんままじゃおわれねーわうん
落ちたものは拾わねーんだ
だれも
言われなきゃ俺だって
そこそこに
地べたから見る ....
二十歳を過ぎてしばらく経って
飽きるまで好きなことを考えていようと思った
ギターに飽きた
漫画に飽きた
アニメに飽きた
食事に飽きた
二十代が暴力の痛みのように過ぎゆく中で
飽き ....
数珠の入った引き出しにポケットティッシュがいっぱい
マイク端子にイヤホンつないでなにも聴こえない
信号待ちの沈黙に犬が入ってきた
朝は光りだ
輝ける光りの庭だ
雀のためにも
晩秋の野の可憐にも
大樹にも
そこから旅立つ色彩にも
もちろん、鴉よ
おまえにとっても
黒い姿がなお
厭われたとして
誇れ
吾は黒し、 ....
高倉健が死んで
もうこの日本の世の中に彼がいなくなったと知って
日本の男たちは
彼が私たちの代わりにしてくれていたことについて
精神のどこか片隅で気づいただろう
これ ....
風にちる
枯れ葉ちる
茶色や黄色
タペストリ
うら返る
枯れ葉ちる
茶色や黄色
タペストリ
悲しみ/疾走する/気持ち
KPPをゆき過ぎる
....
朝焼けの虹と青の淵
教会の十字架の左斜め上
月が泣いていた
涙を流していた
昨晩遅く
見たときは
あんな魅力的で
悪戯っぽい微笑をたたえていたのに
いま月は目を閉じ ....
いつも背伸びしてしまう
疲れた時の息抜き
ではなくて
無理に見栄を張ってしまう
いつも空回りしてしまう
君をがっかりさせたいん
じゃなくて
笑い合えたらそれでいいのに
....
一ヶ月半に一回
一週間
あなたが入院する
おれは
その日
一日だけ
したたか
宝焼酎を飲み
したたか
あなたの
輝きを
おもいだす。
いまも。
しののめの そらがほのぼの あけるころ
さみしくなった 終着駅は
歯磨きをおえれば
始発駅のかおになる
だが ....
おれは
トトロに
なる
きみが
メイ
のような
ひとだから
もっと上品な言葉で言えば
お尻がこそばゆいとかに
なるんでしょうが
ハッキリ言って
肛門の周囲が掻いても
掻いても掻き切れないほど
かゆくて
何か虫でもわいてんじゃないか
と思うほどな ....
古代からもげてきた俺は底のそこ
1日の始まりには
ひしゃげきった声で歌を歌って
1日の終わりには
紙魚みたいな涙をひとつ流すわけさ
ひかりは俺を殺すが
海の中は
もがけばも ....
およそ六年間
父親だった男が
土曜の深夜
死んだ
涙は出なかったが
哀れだとは思う
涙の出ない目を
えぐり出して
記憶の眼窩の底
かつて投影された
倒立画像を探す
淡い白 ....
恋とは山と海が交わったようなものだ
秋づいた山肌が涼やかなマイナスイオンを発していた
それが文明に轢かれ血を吐いて死んでいた
山肌に海の青が染みていた
山と海とが交わっていた! ....
あの子は障子に射す光を見ていた
目の窓に映るきらきらの光はなぜか心を
胸のおくをきゅんと痛くするの
涙が目の窓にもり上がって
よけいにかなしみというものが近づいてくる
かなしみはうつ ....
本日はお待ちかねの映画館である
空見上げれば花曇り
いかにも上天気
これぞ絶好のシネマ日和というもの
イッツァビューティフルディ
おなかはペコちゃん、まずは腹ごしらえっと
....
その壱
1(1)……大きな段ボール紙を用意する
(2)……段ボール紙を壁に立て掛ける
壁に立て掛けたら絵の具を用意する
(3)絵の具を取り出したらまずその上を黒で適当に ....
そうね
何も聞かないで
終わりにするわ
だって
ほんの小さな誤解からの
すれ違いだったとしても
もう戻れないし
きっとずっと
恋をして生きていくことに
なりそうだから
....
靴底に引きずる秋がしなびた、爪先から凍っていく
自販機は無関心に沈む
誰にも覗かれない口元で
そっと胃の中の小銭を罵倒して
木枯し
僕の夢もいでぼろぼろ
木枯し木枯し
乾いた唾液がへ ....
それは個人的なこと
ごく私的な部類
青い空が
僕の瞳に映る
ひんやりした風が
僕の頬を撫でる
かじかんだ手が
いっこうに温まらない
そう
それは
個人的な話
....
水槽の中を泳ぎ回るネオンテトラを見続けています、
いますと、空に浮かぶように小さくて、愛らしくて、
、こうしていつまで眺めていても見飽きないのです、ですが、
話かけていると話かけてくるので ....
きょう私は 人をひとり殺しました
気の早いクリスマスソングが
街に流れはじめたから
きらびやかなイルミネーションが
とてもとてもキレイで眩しすぎたから
きょう私は 人をひとり殺しまし ....
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