誰も足を踏み入れたことのない
小さな島の一角で
白い猫が まどろんでいる

小屋から出て来た女性が
美しいドレスを身にまとっていたので
少し ビビる

猫は ビビることなんて  ....
お前に恨みがあるわけではない
むしろこんな状況でも
自然に振る舞っているお前を
リスペクトすらしている
ただ、これはビジネスだ
俺は雇い主との約束を果たすためには
どんな相手だって殺る
 ....
紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる

これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう

単純に安 ....
彼女、あたしのこと
ともだちだと思っているみたい
でも彼女、言っては悪いけど
とてもブス
世界でも類をみないブスなの
だってオデコが剛力にソックリなんだもん
それに引き換え
あたしはそこ ....
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり 絶縁状にハートマークがない 試食コーナーを行ったり来たり万歩計 人って人が作ったから人なんだろうね
けれど人が作ったものは人以外にもあるのに
人とよばれるのはなんで一つだけなんだろうね
ほかにも人が作ったものがたくさんあるのに
それらは人ではないよばれ方を ....
妖精の産卵は瞬きしてる間に済んじゃうから

スミレ

青い花の

雨が産毛を撫でたら

水滴はダイアモンドのよう

文脈はこわいんだ

心象のアルペジオ
自分が生きるために
他の命を犠牲にして
生きてるって
こういう事かもしれないよな

他の命に尽くす事によって
ありがとうって言ってもらえて
生きてるって
こういう事かもしれないよな
自分の半分を見えないようにしていてくれた人

死んでしまった

ふと鏡を見ると

泣いて突っ立つ他人
どこのどなたか
ぞんじませんが
どうかぼくを
しかってくれませんか

きれいなひとをすきになって
みにくいひとをかろんじてしまう
そんなぼくをどうか
しかってやってくれませんか

 ....
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた


いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
休みの日
うだうだ家にいる

仕事では夜の首都圏を走る
赤羽 池袋 新宿 渋谷 神田 三田 五反田
駒沢 荻窪 吉祥寺 青梅

池袋や新宿歌舞伎町には
所在なげなあるいは
あきらかに ....
夜の公園を歩く二人は
茂みのむこうに一匹の
アリクイがうろついているのを見つけた
なぜ、こんなところに
動物園から抜け出したのか
それともどこかで飼っていたのか
あるいは皆が知らないだけで ....
誰かと会って話をする
誰にも会わないで話をする
雑貨屋の前で喧嘩をする
寂しいことばかりを伝え合って
どっちが正しいか競う

なんともよ
戦争みたいだね
お互い
こんなことやりた ....
誰もいない街で
誰かのカラオケの声が聞こえた気がした
聞こえた 言葉を まるで
探しているかのように 立っていた

それはなぜだろう 僕は
街を歩いた それは
街を行く若者の無意味な話の ....
そばにいるのに 手の届かない人

言葉を交わしても 手の届かない人

明るい笑顔を向けてくれても

手の届かない人

自分のことが 大切な人

手を 伸ばす勇気のない人

手を ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう 

その人は今日 死者の位置 ....
物売りの少女の垢抜けない媚びと
片言のコンニチハとアリガトウ
舌足らずな母語の響きはかえって
此処は遠い異国なんだと
暗に主張しているかのようだ

付きまとう少女を突き放すため
サデ ....
だだっぴろい雪原の中
大の字に寝そべって
どんよりとした空を仰ぐ
雪片が目にちらつく
耳たぶがじんじんと凍みるが
寒くはない
埋もれていく雪の重さが
むしろ心地よい

小鳥のさえずり ....
という一文が一字一句正確に
記載されていたかどうかは
覚えていないんですけど
とにかくなんだかそういう意味の言葉を
どこかのインターネットのページであるいは
どこかの図書館の片隅の何ページか ....
赤い夜が来る
来ている
窓の外
サッシの隙間から
ぬるり
じわじわ
入ってくる

壁をつたい
床をすべり
絨毯の下にもぐり
中心から
表面に
染み出してくる

見ているし ....
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる 知らない名前のケーキが話を聞いていない 夢を歩く足が教習車をあおる 最近、価値がなくなった夫を
大量に河川敷に置き去りにする
というケースが後を絶たない
ちょっと前までオットショップで
人気だったイケメン系夫が
なんか言うことがアホっぽいし
全然金稼いで来 ....
月の滴りの十日間
   
問いと答えが
輪舞するので
ぼくは呪文を
唱えたかった
「ヨイヨイ」
   
見えない蝶が
カップの縁に
しばし停泊したという
気付かないまま
飲んで ....
夜で、道は乾いている。
わたしたちは不足のないつめたさを、それでもまだ足りないと言いながら
物語を探している
足のない椅子とか、
黒鍵だけのピアノとか
白鳥の子でも、アヒルの子でもない、 ....
何時か 誰かが 思い付いた
桜色の 灯火

暖色系なら 黄色
ライトアップなら 寒色系を
抱きしめたり
握りしめたり
握りつぶしたくは ないのよねぇと
つぶやいて
もう一度だ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小さな猫のおはなし藤鈴呼2*14/11/26 0:12
ハードボイルド・スタンリー「勘違い」花形新次014/11/25 22:35
出逢ふ秋に這 いずる2*14/11/25 21:58
女子中学生詩人 佐藤恵美「ともだち」花形新次014/11/25 21:53
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり北大路京介314/11/25 21:25
絶縁状にハートマークがない014/11/25 21:25
試食コーナーを行ったり来たり万歩計314/11/25 21:25
おなじリィ1*14/11/25 20:41
心象のアルペジオやぶうちあい314/11/25 19:31
実感渡辺亘214/11/25 17:50
他人さえっこ2*14/11/25 17:42
どこのどなたか青井314/11/25 17:03
雨音吐水とり6*14/11/25 15:22
Holiday梅昆布茶1214/11/25 13:32
アリクイのアリバイやまうちあつ...4*14/11/25 13:14
インサイド・インサイド竜門勇気114/11/25 11:37
西麻布の交差点にて番田 014/11/25 0:35
手の届かない人佐白光2*14/11/25 0:28
島中 充7*14/11/24 23:54
旅先青井114/11/24 23:44
孤独ららばい414/11/24 22:53
キノコは重力を知っているSeia214/11/24 22:04
赤い夜114/11/24 22:03
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる北大路京介514/11/24 20:19
知らない名前のケーキが話を聞いていない114/11/24 20:19
夢を歩く足が教習車をあおる114/11/24 20:18
悪質ブローカー花形新次014/11/24 20:03
よい宵やまうちあつ...014/11/24 19:44
引力はるな514/11/24 18:55
桜リング藤鈴呼1*14/11/24 18:51

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