砂漠砂漠きみを分解した償い 喉が潰れるほどビルの谷間 ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、


きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」





 ....
Friends

仕事帰り去年と同じジャケットを着ているのに今年は何故か中綿抜けたみたいに感じる
画鋲が外れて空に舞っていた無数の広告に自分達を重ねるなんて
笑えよ 僕は弱気になってる

 ....
あんたはそうやって
頭を下げていれば
気が済むのだろう
だがね
あんたの娘(蛍)が突然
股間を朱に染めて
パパ!血が出てきた!って
泣きながら言って来たら
まさか「生理って何かね?」
 ....
ソフトで細やかなタッチ
おまえが望むふれあいは
俺には出来ない
俺に出来るのはコレだけだ

カチッ
ウイーーーーーーン

もう少しやさしくは出来る



(ハードボイルド・スタ ....
【見えない力】

桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした

たとえ花はなくとも桜 ....
紳士が帰宅した
トレンチコートの内側に
あらゆる苦悩を抱えた顔して
ただいまも言わず
リビングに突っ伏して
苦悶に入る
うめき声すら上げそうな
夫の姿を
妻は横目で眺め
そういうこと ....
Lonely

二つの水晶体を通して世界を見る
受刑者がアクアリウムの板を挟んで面会人と向き合う気分になる
おでこを付き合わせて熱心に話し込んでみても
どこも触れていない
頭に固定された ....
うーん、と
背伸びをした
うなった、のも
少しだけあった

ふわふわしたものは
予想外に予想以上に転がっているから
わたしは口を大きくあけて
酸素がほしくて

どろ ....
どうか、私を弄んで下さい
その熱く燃える掌で
私の輪郭を全て辿って
白く滑らかな肌に頬を寄せて
息を吹き掛けて
どうぞ、私の中に入ってきて
わき腹を鷲づかみにして
何度も何度も私を翻して ....
安泰なるしあわせのふわふわに
横たわり神を呼ぶ
神の音よ
神の言の葉よ
神の姿よ

それはわたくしに永遠に等しい眠りをもたらす
それはわたくしに暗澹たるしあわせを呼び起こす

神よ、 ....
無から生まれた訳ではない
原因があって生を得て
所在もない風来坊だが
ひなたぼっこの猫とあそんで暮らす

世界が仏頂面の上司だけで
構成されている訳でもないので
とりあえず仕事は好きだ
 ....
絵の具のにおいの
血の味の白湯に
夜を映して呑みつづけている


光の奥にあるものに
触れたとたんに移動する
人のものではない矜持がある


熱すぎて近づけない
翼と ....
そのむかし貴婦人が揺られたような
そんな優雅な馬車じゃない
年季の入った歪んだ車輪で
牛馬の糞を踏み散らしながら
凹凸しかない悪路を行く

軽やかな蹄の音の悠長な響き
バナナ農園で働 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
ぼんやりと歩く新宿
通りに感じる 過ぎた日の時の流れ
自分ではなくこの街の過去を
そして 思う あの日の自分の姿に

無印良品や かつての
訪れたことのないギターショップを思う
試奏 ....
 
シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
つながる
つなげる

心のイヤリング
果てなき ネックレス

ちゅんちゅん
ちゅん・ちゅく・ちゅん

いつまでも 続く 
おしゃべり

独り言が
つづいているの?
 ....
愛は探している物だと思います

この僕も欲しいくらいです

大好きだったあの人に

願いを込めながら

昔 あの人は言いました

「貴方はすぐに見つかるわ」

と言いました
 ....
今夜も解けないパズルが肌を燃やす 似てない子を連れてクレープ屋の列 枯れたクリスマスツリーに星を飾る ある夜夢を見た 欲しい物は何でも
手に入りすべて自分の思い通りになる
夢を見た それは現実より素敵な

目が覚めれば繰り返すだけの毎日
でも今日は違うみたい
自分の見てる景色や人が
いつ ....
海底にある火力発電の炉が美しい
くらい水の奥から透過する火のゆらぎ


きみらは
新しい土地のように、町をあるく
若い者はみな都市にでてゆき
老人ばかりが残っていることを
恥ず ....
私の身分証明書を コピーし続けるバイヤーの友人は
お金半分と 見えない敵に脅されている

アパートの向かい同士に 姿のない隣人
電気のメーターの数字の物音だけ上がる

チカチカする ....
まず、お茶碗を洗いなさい。常識を覚えるのです。
つぎに、旦那のパンツを毎日 洗いなさい。愛を育むのです。
さいごに、幸せだったと言いなさい。約束を守るのです。

はい!
せんせい。せ ....
いえにかえると
やさしいいきものがいる
いやなはなしはわすれていいよ
へんなことばでころげていいよ
ひとりになってないてもいいよ
あしたのてんきをあとでみせてね
うどんとぱすたとひじきとつ ....
玄関に小人がいつまでもいて
眠りから覚めても
いっこうに帰る気配がない

そろそろ暮れたから
森に帰ったほうがいいよ
と耳元で嫁々が歌うと
舌を垂らして片目をつぶる

熱い風呂を焚い ....
街道の銀杏並木を
コートの襟を立てて歩く
風が冷たい
おまえの緊張が伝わる
何を不安に思っているんだ
俺はただ真っ白い灰に
なりたいだけなんだ
「私、ついていけそうもない」
「行くのか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
砂漠砂漠きみを分解した償い北大路京介714/12/2 1:04
喉が潰れるほどビルの谷間314/12/2 1:04
それからしばらくきみの吐息をきいた吐水とり3*14/12/1 23:50
Friends014/12/1 21:21
誠意って何かね?花形新次114/12/1 20:36
ハードボイルド・スタンリー「ふれあい」114/12/1 20:18
星の王子さまによせて るるりら1514/12/1 17:01
帰宅やまうちあつ...3*14/12/1 16:22
Lonely314/12/1 16:15
命に音を刺すかの2*14/12/1 16:02
私を閉じ込めないで夏美かをる24*14/12/1 15:29
眠りこけた国と神 ろ這 いずる014/12/1 13:57
畏敬する詩人達へ梅昆布茶1414/12/1 12:55
ひとつ 篩木立 悟314/12/1 11:41
馬車に乗る青井314/12/1 9:53
そのとき光の旅がはじまるyo-yo16+*14/12/1 7:51
かつてのどこかで番田 114/12/1 1:36
シンプル殿上 童18*14/12/1 1:13
光の首輪藤鈴呼4*14/12/1 0:59
愛は消えないsameji...014/12/1 0:30
今夜も解けないパズルが肌を燃やす北大路京介214/11/30 23:48
似てない子を連れてクレープ屋の列214/11/30 23:48
枯れたクリスマスツリーに星を飾る314/11/30 23:47
すてきなリィ2*14/11/30 22:15
恒久過疎地域遙洋3*14/11/30 22:10
現代病為平 澪4*14/11/30 20:54
生きてはいけない4*14/11/30 20:39
やさしいいきものやまうちあつ...214/11/30 19:58
小人春日線香114/11/30 19:32
ハードボイルド・スタンリー「武蔵野」花形新次014/11/30 17:22

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